1 オスプレイについて(その1)
○NHK
すみません、いくつかご質問があります。発表項目ではないんですが、駐屯地の関連でお伺いします。駐屯地の開設とオスプレイの移駐時期が7月9日に決まったことについて改めての受け止めと、残り2か月余り、どのような対応を進めていくかについてお願いいたします。
○知事
7月9日ということでありまして、その日にオスプレイを1機程度と聞いていますけど、1機か2機か分かりませんが、初めて飛来することになります。で、その後、順次移駐が行われて、8月の中旬に移駐が完了する予定ということでありまして、隊員は約420名と聞いております。式典などについては、その移駐が全て完了した後に実施予定ということでありまして、今のところ、それに向けて工事も行われております。移駐に必要な庁舎、格納庫、燃料タンクなどは6月末に完成予定ということ。そして、海水混合施設は5月末に完成予定ということで、その7月9日に向けて予定どおり進んでいるということであります。
私の所感ですけれども、この10年間、本当にいろんなことがあったかと思っています。私が知事になったときの半年ぐらい前に前の古川知事のところに要請があって、それから、私、左藤副大臣から話を聞いて、そういう基地を移そうとしているのに、何とかみたいなとか、そんな感じでとか、全くはっきりしないので、もっと全体像を明確化してくださいと、私はその時点ではまだ透明というより白紙ですからと言ったのを思い出します。その後、中谷さんが来られて、いろいろなやり取りの中で、一つ大きかったのは、当初はあった米海兵隊の利用というのが入っていたんですけれども、私も県民からの意見が非常に多かったので、そこは外してもらえんかということを申し上げていて、これは外してもらったんですね。自衛隊だけになったというところが一つ大きな転機ではあったんですけれども、そうなってもなかなかそんな簡単にはいかずに、いろんな意見がある中で、論点整理をすることにして、論点整理をしている中で、県議会のほうからは受け入れるべきではないのかと、知事が判断すべきだと。私は当時、覚書付属資料があったので、いくら私が言っても漁協さんの判断だからというふうに申し上げていたんだけど、そこは知事が決めるべきだと議会が決議をしました。そうかと、自分で決めるんだということで、私はもともと国防というのは大切だとは思っていたんですけれども、私の考えを言えということであれば、そのための整備をしようということで100億円の基金を意思決定する前に官邸や防衛省と調整しようということで、その調整をして、そこの内諾をもらった上で受入れを表明したということ。
表明をして、その足で漁協に行って、こういうふうに考えたから受け入れてもらえんでしょうかというふうにその時点から防衛省と連携しながら、その代わり県民にはちゃんと誠意を持ってやってくださいねということを再三申し上げてということ。こうやって話せば、さらっとしたもんですけど、一つ一つがとても県内を揺るがすような一つ一つであったので、ただ、今思えば、この10年間、一つ一つを丁寧にやってきたということは、これが今につながっていると思うし、でも、まだこれで終わったわけではなくて、むしろ今から移駐が始まるわけで、そういったこれまで一つ一つ丁寧にやったことをこれからもずっとやり続ける、そして、防衛省にそれを言い続ける、そして、県民の皆さん方の信頼、市民の皆さん方の信頼を保ちながら愛され頼られる存在になっていただきたいということ、これを続けていくということが大切だということで、新たな気持ちになっているということであります。
○NHK
先日の囲み取材では、オスプレイの配備に伴う住民説明会の開催などについては考えはないというふうにおっしゃられていたかと思いますが、そのお考えに変わりはございませんでしょうか。
○知事
県民説明会はこれまでも状況に応じて実施してまいりました。令和4年12月には3か所で行ったように記憶しておりますけれども、節目節目にというのがありますし、そういったタイミングで行うことももちろん頭の中にはありますけれども、今そのようなタイミングにあるとは思っておりませんので、もちろん状況に応じてそれは考えていくことになろうかと思います。もし様々な意見があったり質問があれば、お寄せいただきたいと思っています。
2 与那国町避難受け入れについて
○NHK
ありがとうございます。
続いて、国民保護について、今月、与那国に訪問されたことについてお伺いしたいんですが、平時からの交流を深めて、民間との連携を求める声も聞かれましたけれども、今後どのように連携を図っていかれるかということと、避難計画について、行ってみて改めて課題だと感じたような点がございましたら教えてください。
○知事
先だって与那国のほうに訪問してまいりました。4月はちょうど沖縄戦の月なんですね。だから、本当に我々は沖縄県民の思い、そして、与那国のみんなの気持ち、これをちゃんと分かった上で、しっかりと訪問をする。そして、もちろん平和が何より大事です。これは何度でも頭で議論するときに言ったほうがいいと思います。平和が大事で、そのための努力はみんなが積み重ねなければいけないということを前提に、やはり何かあったときのための準備をしておくということは、これは危機管理として必要なことなので、我々も島一つカウンターパートになったと。これは指定したのは国ですけれども、それでも、そういうふうに指定されたからには、我々のやるべきことを行っていきたい、その準備をしていきたいという気持ちで、そして、何よりも私は現場主義だとずっと思っていて、やはり一回見ておかないと、議論をする上で大切なものが抜け落ちたらいけないということで訪問させていただきました。
1,700人の島民の皆さん方、私もいろんなところで声をかけて、何となく気持ちは分かった気がします。そんなことは起きてほしくないというのが一番です。だから、我々も、何ていうんでしょう、そうならないようにということだけれども、もしそんなことが起きてしまったときに、佐賀というところをやっぱり知っていただきたいという気持ちですということです。ですので、3か所の集落があるわけですけど、2か所が佐賀市に、1か所が久部良が鳥栖にということなんですけれども、そういったところについてこれから、ふだんからお付き合いをしておくということはとてもいい意味であることだし、何となく、そのための準備だけに交流をするというのはすごく寂しいなと私は思っていて、であれば、こんなに佐賀のことを大事に思ってくれる人がいっぱいいることは分かったし、みんなも佐賀に行く行くと言ってくれたから、佐賀県の、いろんな団体のみんなにも、機会があったら与那国に行ってもらって、お互いを知り合うという、この避難の問題以上にプラスの面を平時からつくっておこうという気持ちになっております。ですので、これから交流は深まっていくと思いますし、そうした中で、この避難計画についてもいろんな意見が出やすくなる環境に、お互い交流しますから、なると思うし、そこの熟度が上がっていくということは、これは私はお互いさまと島で申し上げてきたんですけれども、別にこの台湾有事だけではなくて、いろんな今、防災上、災害上の問題もあって、佐賀県がお世話になることもあると思いますと申し上げたんです。だから、いろんな意味でその交流自体が幅広く、お互いにとってウィン・ウィンになるような、そんなような形で熟度を上げていきたいと思っています。
○NHK
すみません。先ほどの質問とも関連するんですが、与那国訪問では駐屯地の視察もされていたと思います。その際、どんなことを話されたのかということと、佐賀にも駐屯地ができる中で、今回の視察の結果をどのように生かされていきたいかというのもお伺いします。
○知事
私もそういう、今お話しいただいたようなところもあって、与那国に自衛隊の駐屯地ができて、結構いろいろあったらしいです、空港内で。なんだけれども、今は島民の中には非常に──集落ごとに分かれて自衛隊の皆さんは住んでいるらしく、そこで非常に大きな役割を果たしていて、集落対抗運動会なんかもそれぞれが活躍して、今となってはすっかり島民の中に溶け込んでいるという話を聞いております。
そして、やはり最先端の駐屯地ですから、どういう思いでどういう皆さんが駐屯されているのかな。佐賀出身の方も4名おられるということも聞きまして、そういったことも私からの激励というか、励まし、ありがとうということで、様々なこういう自衛隊との連携ということについてもいろいろ思うところもあったので、いろいろ佐賀駐屯地についてもいろんな意見があったわけですけれども、少しでもプラスになる、地域にとってプラスになるところをつくって、やはり自衛隊員も生身の人間がこちらにまずは420人来るので、皆さん方も佐賀の生活が本当に豊かになるような形で、そういう環境をつくるための意味でも、とてもいい訪問だったなと私は思っております。
3 県議会について
○NHK
すみません、私からは最後一点だけ。昨日の臨時議会で新正副議長が選出されたかと思うんですけれども、自民が分派する中、分け合う形の人事となりましたが、議会運営への影響はどのようにお考えでしょうか。
○知事
我々執行部側はまさに、議会側がどうなっていくのかなというのを注目しながら見ていたということで、一切我々のほうには、何ていうんでしょうか、分からなくて、それこそ、どうなっているんだろうと思いながら、これは、ある分はあるべき姿なのかなと。要は、執行部側と議会側が司司でそれぞれ役割を果たす中で、全く癒着関係にないことが昨日一日見ただけでもみんな認識したわけでありまして、そうした中で、議会側の中で様々な議論が行われて、大変な一日だったということは私も聞いております。
そうした中で、県民のためにどうあるべきなんだろうかということを議員各位が考えながら行動されて、こういう結果になっているということについては、我々としてもそれをしっかり受け止めながら、我々としては、我々も県民のためにどうあるべきなのかということをしっかり提案させていただく。ですので、特に予算の編成権というのは我々のほうにあるので、我々としても一生懸命出させていただく。そして、議会側のほうもチェックだったり審議していただいたり、新たな提案をしていただくという、まさに司司の、本来あるべき仕事をそれぞれが果たしていくということに尽きるのかなと思っています。
4 オスプレイについて(その2)
○佐賀新聞
いくつかあります。
さっきのオスプレイの話の関連なんですけど、7月9日までの駐屯地開設までに、この前の政策部と防衛局の協議の場では、訓練開始時期とか飛行経路については検討中という答えが出ていたと思うんですけど、7月9日までに県としてもはっきりさせたいことが、こういうものがあるというのがおありでしたら教えてください。
○知事
これまでもいろんな情報についてはお伝えいただいているので、そこは信頼しているんですけれども、確かに今、まだはっきりしていないのは、そうですね、訓練の開始とか、そもそもどういう経路で木更津から来るのかもそうですし、駐屯地の名前もそうですし、そういった骨格的なところもまだお伺いしていないので、こういったところについて説明は求めていくということです。いろいろと説明いただいた中で、我々にとって大事なのは、ずっとこれまで向き合ってきたので、それはこれまでの防衛省さんの説明とそごがないのかとか、矛盾していないかとかいうものを我々も問いただして、お互いがそういったところについての理解を深めていって、修正が必要なら修正していく、こういったことをずっとこれからも繰り返していくのかなというふうに思いますので、随時そういったことについてはまた皆さんに申し上げたいと思います。
5 佐賀市中核市移行について
〇佐賀新聞
それとまた違う話題なんですけれども、佐賀市が中核市を目指していますけれども、事務の移譲というか、県も無関係ではないと思うんですけど、知事の現状、佐賀市の中核市に対してはどういうふうに捉えていらっしゃるんですか。
○知事
中核市になるというのは、膨大な事務が発生します。経費も発生しますし、職員が席が変わったりする方も出てきます。そして何よりも、管轄エリアの問題もありますので、私は直近で感染症のコロナのときに、佐賀県というのは全県を県の保健所が掌握できているというのが非常に大きかったなと思うんです。ちなみに、全県でやっていたのはうちと徳島県だけ、2県だけだったですけれども、我々と徳島県は全ての情報を持てたので、そこが、例えば、佐賀市の部分のだけ情報がないというのは非常に難しい対応だったろうなというふうに思ったりもします。
コロナも一段落して、じゃ、これからどうしていこうかというときに、佐賀市さんがそれによって何を成し遂げようとしているのかということにとても関心があるんです。そこに合点がいったりすれば、その膨大な労力を果たしてでもやる意義が出てくるのかなと思うんですけれども、今の段階では、今お互いでそういった勉強会をしているわけですけれども、そこがまだ見えてこないのかなというふうに思います。もし表札だけだったら、あまりそれ自体に意味はないと僕は思うので、佐賀市さんというのは本当に立派な市で、いい市政をしているから、形じゃなくて中身として何か問題があるということであれば、その中身についての議論をして、その解決策のために何がいいのかというところの議論を深めていけばいいと思います。
○佐賀新聞
今の段階では合点がいっていないという……
○知事
そうです。膨大なお互いの労力を費やしてでも前に踏み出そうというところまでは至っておりません。
6 消費税減税について
○佐賀新聞
またちょっと違う話題なんですけど、参院選前に国政政党ですね、消費税減税などのことを議論し始めています。知事はこの消費税減税について何かお考えはございますか。
○知事
これも本当に一人の政治家として思うわけですけれども、やはり税ってみんなのために使っているということをもっとみんなで共有しなければいけないなというふうに思いますし、私もここで行政の仕事をしていて、税というのはどちらかというと、困っている人のほうにシフトしながら配分して、いわゆる所得の再分配機能といいますけど、そういったところをもっと共有していけばいいのになと。単純に、税が少なくて給料が多ければいいと人間はみんな思いがちですけれども、やはり行政の機能、公機能というのは、できるだけ多くの皆さん方に必要な機能、憲法上、保障されたものだとか、そういったものをやるためにあるので、そういったことを共有した上で、受益と負担との相関関係をもうちょっと明確化して、税金が増えたらこれができる、でも、逆に税金が減ったらこれをやめるというところとかがもっと国民間で議論ができればいいのかなと思います。
やはり日本というのは、それ(民主主義)の一番の学校が地方自治なんだけれども、地方自治体が、例えば、アメリカとかドイツだと毎年税率が変わるわけですよね。仕事が多ければ税率が上がるし、仕事が少なければ税率が下がる、それを決めるのが議会の一番の仕事だけど、例えば、日本だと税率はずっと一緒だから固定資産税は1.4とか。だから、結局みんなが何かやってほしいという、でも税金は下げてほしいと、そういう部分のポピュリズムにあんまり陥って、全体として、将来どうなのかなということにならないといいなという論点を持ちつつ、議論していただきたいといつも思っています。
ですので、私はあまり減税を消費税でしていくと、1回すると、また上げるというのはなかなか難しい。この中で、最後の最後の手段だというふうな認識です。
7 オスプレイについて(その3)
○西日本新聞
オスプレイの関係で、ちょっと2018年のことで恐縮なんですけれども、知事はかねてから国防は重要だというお話もされていましたけれども、国防の重要性と佐賀で受け入れるというのはまた別の問題でもあると思うんですけれども、漁協100億円のお話をさっきされましたけど、漁協だけじゃなくて市民生活とかも含めて、プラス・マイナスの両方の影響がある中で、佐賀で受け入れるというふうに決めた理由というところ、知事の思いというところを改めてお伺いできますか。
○知事
そうですね、まず国防が大切だと思うのは、国として、これも平和が第一です。平和が第一で、平和を維持するための手段として、もちろん、自衛隊なんか全くなくてもいいという主張をする人もいますけれども、私は国防は必要だ、自衛隊は必要だと思っています。やっぱり一定の戦力というのを持っていること自体が平和のために資すると私は思っています、一人の政治家として。
じゃ、国としてそれをどう持つべきなのかといったときに、実際はそれが偏りがあるわけですよね、特に沖縄が非常に多くの基地を抱えているという課題があります。どう分担するかという話だと思います。なので、国全体として、国防は必要ですけれども、じゃ、それを佐賀に置くべきなのかどうかという議論になったわけです。私が知事になったときにはもう要請があって、前の知事が民間空港とやることに支障がないというところまで発言をされて、それで私になったわけです。ですので、私が入り口ではないので、ただ──でも確かに、佐賀県としてみると、それを受け入れるということに関してたら、じゃ、どういうものがどう来て、どういうことになるのかということは、これは県民と向き合わなければいけない。これはまたもう一個別の問題として考えました。
それをやったときに、例えば、九州の中で基地の占有率が佐賀県は一番低かったりするんですよね。ほかの県はそれぞれ基地を受け入れたりもするしという客観的なことなんかも頭に浮かびました。多くの反対の方々の声も聞きましたけれども、その上で、国防をみんなで分担しなければいけない中で、ここまでこうやって議論が進んでいって、ただ、覚書付属資料、漁協さんとある。この存在はある、この約束はした。私の過去からも、新幹線もそうですけれども、約束は守りたいとずっと思っていました。ただ、今回のこの件に関して言えば、それはこちら、知事が決めろということであれば、先ほど申し上げたように自分なりに考えて、しっかり整備も防衛省にしてもらって、それで私は受け入れるという判断をして、真摯に、その約束をした漁協さんに、改定してもらえんでしょうかという話をさせていただいたという流れなんです。なので、国防が国全体で必要だというところと、それを踏まえた上で、あとは佐賀県がそれをどうするのかということと、それぞれ私は丁寧に対応をしてきたと自分では考えております。
○西日本新聞
ありがとうございます。その2018年に受け入れた後でも、オスプレイをめぐる事故というのは、米軍機も陸自機もありましたけれども、相次いでいる中で、知事としてその決断がよかったのかなとか、不安になったりとか、そういったことって2018年以降であったりされますか。
○知事
はい。そこはいろんな事故とかも多くあったし、今でも予防着陸なんかも起きていますから、そういった意味では、今払拭されているわけではありません。皆さんと同じだと思います。ただ、もちろん、安全に100%というものはないわけで、そこはこれからもよく注視をしていく、やはり危機管理って、どこかに不安な気持ちというのは常に持っておくということが大事だと思います。原発だって、この10年間、私もずっと向き合ってきましたけれども、もう大丈夫だと思ったことは一度もないし、常に不安な気持ちというものは持ちながら真摯に向き合っていくということが大事だと思うので、これはこれからも変わりませんから、やはりオスプレイという機材について向き合い、それから、組織として自衛隊、駐屯地もそうですけど、どういうふうな形で運営されていくのかということについては、ずっと注視をしていくということが大切だと思っています。
8 日米関税交渉の中での米の輸入拡大について
○西日本新聞
ありがとうございます。すみません、ちょっともう一点、別の質問なんですけれども、日米関税交渉の中で、日本政府がアメリカの米の輸入拡大というのを検討していると報じられています。稲作が佐賀県は盛んですけれども、そういったこの県の知事として、こういった政策の方向性についてどのようにお考えか教えてください。
○知事
本当、米って、日本の主食でもありますし、佐賀県の誇りでもあるわけですね。僕は、佐賀県って、常に米によっていいこともあったし、つらいこともあったというか、そういう県だというふうに認識しているし、今、非常に食料自給率が高いのも、我々はやっぱり米、麦、大豆とか、そういう基幹品目が強いというところが大きな我々の強みにもなっているわけなんです。その中で、米づくりがやっぱりなかなか利益が出ないというのは、さんざん私も聞いてきました。
そうそう、おととい、東京に行ったら、お米きついので、オムライスやめましたってお店にあって、あと、東京の人たちが言っていましたけど、米の量が減ったと。少し気づいていただいている気もします、そういったことの大切さ、都市部の人に。今、米、上がっているじゃないですか、値段が。私は、これは維持したほうがいいと思います。申し訳ないけど、消費者の皆さん方からすれば、下げてほしいと思う気持ちももちろん分かりますけれども、どれだけ苦労してあの米というのは作られているのかというのを考えると、やっぱりほかの品目に比べて安過ぎる。だから、価値のあるものだから、価値のあるものにはちゃんと値がついてしかるべきで、私は、米価はこのまま維持されてしかるべきだと、生産地の知事として主張したいです。
なので、今回トランプさんの関係で、いろいろ米国産のお米がどうかという話があります。いろいろ議論されていいと思いますけれども、将来の食料安全保障とか、この国の米農家の在り方だったり、そういったところも含めて骨太に議論しないと、短期的な視点で、少なくとも農家が犠牲になるということは避けてほしいと切に思っています。
9 オスプレイについて(その4)
〇読売新聞
オスプレイの先ほどの質問の関連で、いわゆる住民説明会は節目節目に開きたいというお考えということだったんですけれども、この7月9日という日付が決まって、実際にオスプレイが来る日付が決まったというのは1つの大きな節目かなというふうにも感じるところはあるんですけれども、実際、その節目というのがどのレベルなのかとか、実際に開くタイミングの基準というものが知事の中であるのであれば、その辺をお伺いできればと思います。
○知事
基準というか、説明したとおりとか、そういったところで進捗しているときというのは、基本的には情報公開をしながら、我々として防衛省と一緒にいろんな情報を出して、それに対して意見を聞いていただくという通常スタイルでいいのかなというふうに思っております。ただ、やっぱり意思決定をしていくとか、様々な局面局面で県民の意見を聞くという、会場設けて説明会をするという局面というのは、そういう状況になる局面というのはあると思います。
ですので、例えば、県大についても県民説明会、一時期5か所ぐらいでやりました。みんなの意見を聞きたいというときがありました。そういう節目というのかな、状況というものが私はあると思うんです。基本的にはふだんの日常の県政というのは、県民の意見を様々なところで聞けるような形にもなっているし、もちろん県議会もあるわけです。ですので、そういったところはオープンにして、常に情報は公開しながらいろんな意見を言っていただくということを大切にしながら県民説明会というのを考えていくという姿勢で臨みたいと思います。
○朝日新聞
今の質問に重ねてなんですけれども、この7月9日に正式に来ることが決まったという、本当に新たな局面に入っている中で、説明会とか、そういうタイミングじゃないというのはどうしてなのかということ。
○知事
それはもう今年の夏に来ることが決まっていたからです。だから、それの具体的な日付が7月9日という日だったということだと思うんですね。その上で、新たに何か課題があるんであれば、様々な意見を県のほうにも出せるようになっているので、お聞きいただければと思います。