もう一点、すみません。先日、知事は大阪万博に行かれたと思うんですけれども、そこで感じたこととか、今後の佐賀県をよくするために、気づきがあれば、何かレポート的な感じでちょっとお知らせいただければなと思うんですけれども。
本当に多くの皆さん方が、集まっておられて、本当に混雑しておりました。それと大会の組織委員会の話なんですけど、何か急に虫が発生したということで、やっぱり思わぬことって起こるんだなということでありました。
佐賀県的には、今回、オランダ館、オランダ国王が来られるに関して、ご招待をいただいて、ちょうど招待いただいたのが、大阪の吉村知事と大阪市長と私ということで、佐賀県がずっとこれまでオランダとCRA(Creative Residency Arita)とか10年間やって、オランダのデザイナーを有田などに呼んで来た事業だったり、維新博でオランダハウスをやったり、それからスポーツだとか、コンサートだとかいろんなことをやってきたことが伝わっていて、オランダからも大きな評価をいただいていたということが大変うれしく思いましたし、そういった意味で今回、家具だとか、陶磁器のメンバーと一緒に佐賀の展示もありましたので、そういったことで大変喜びを感じております。
そのほか私はオーストリア館とアメリカ館と、あとはパソナ館かな、見させていただいて、1つ見るのに結構時間がかかって、結局それしか見られなかったんですけど、それでも、ああ、こんな形でそれぞれが工夫されているのかなと、もちろん、いろんな課題は指摘されていた万博だけれども、こうやって一旦始まってみると、みんなが幸せそうにリングを回っていたので、よかったなと、ただ、これは後半になるとだいぶ混みそうだなと思うので、ぜひ皆さん一度行っていただいたらいいかなと思っております。
オスプレイについて(その1)
○佐賀新聞
それと、またちょっと話は変わるんですけど、今日、知事は中谷防衛相と面会されると思います。駐屯地開設前の、もしかしたら最後の面会になるかもしれないなと思うんですけど、改めてオスプレイ配備に対して知事がお伝えしようと思っている何か思いなどあれば。
○知事
そうですね、今日この後行くわけですが、まず、これから7月9日に1機目が来ると聞いているので、それに向けて今、また最終の工事が行われていると聞いておりますので、しっかりと、これまで同様、安全に準備を進めてもらいたいということと、その後、7月9日から順次ヘリコプターが飛来して、8月のどこかで式典みたいな形であるというふうに聞いているので、ぜひ大臣に来てもらいたいなと、それにはですね。と申し上げようかなと思っています。
そういった形で、それが1つと、あとは滑走路の環境の、前回話した話と、あとは先ほど説明しましたSSPの関係で、自衛隊体育学校、今、朝霞市にあると思いますけれども、佐賀にあって十分だと私は思っているので、その辺をお話しさせていただければと今のところ思っております。
政策提案について(その1)
○NHK
さっきの政策提案に関して質問です。確認なんですけれども、今月23日に直接、知事は関係省庁を訪れて提案されたかと思うんです今回、政府が設置を目指す防災庁の県内誘致も提案されたかと思います。この辺りの知事のお言葉で、どういった趣旨で、理由で提案されたのか。また、どんな話をされたのか、お聞かせいただきたいと思います。
○知事
防災庁は、何かたくさんのところが手を挙げているというふうに瀬戸副大臣からも聞いていて、佐賀県はちょっと特別だというふうに話をしました。我々は、もちろん、防災庁の誘致ということもそうなんだけど、むしろ言いたいのは、やはり人の命というものに向き合うって大事だと思っていて、もちろん、避難所の問題だとか、復旧復興の問題というのも大事な側面ではあるんだけれども、何よりも、亡くなった人って声を上げられないので、最初の3日間の初動みたいなもの、まさにオペレーションというのが佐賀県は熟度を上げているので、そういう感じで意見交換ができるような拠点ができないかということ。
それから、それは瀬戸副大臣も何か調べておられたんだけれども、佐賀県は災害系のNPOが非常に集積していますねという話があって、まさにそのとおりで、この国だけでなくて世界的なところで様々な医師団を送ったりするNPOも佐賀には立地しております。ですので、そういう官民挙げての災害対応ということも、佐賀と組むといろんな、お互いがウィン・ウィンになるような連携になりますよという話をさせていただいたので、もちろん、防災庁そのものでなくても、様々な研究拠点でも、一緒に災害対応の成熟化をやっていきませんかという話をさせていただきました。
○NHK
ありがとうございます。その点で、誘致先、いわゆる候補地として何か、知事の頭の中で考えられているものはありますか。
○知事
いや、特にありませんが、空港の近所とかですね。やはり佐賀空港って防災拠点として非常に機能すると思っています。熊本地震のときも、あそこがベースキャンプ的な扱いにもなりましたので。佐賀は、東海、東南海で津波の想定もゼロなんですよ。それで、応援県、常に応援する側に回っているので、そっちの精度を高めていきたいと思っていて、その応援の精度を上げていくことが、仮に佐賀県で何かが起きたときの対応力も上げていくことになると思うので、もともと応援するというのは応用問題なので、その応用問題をしっかりとこなせるような、そんな県にしていきたいと考えております。
オスプレイについて(その2)
○NHK
あと、先ほど佐賀新聞さんのご質問で、中谷防衛大臣と午後面会されるということで、今後、オスプレイの配備が進んでいく中で、まだ7月9日に駐屯地開設、そして、1機目が来るという情報は届いている一方で、まだご自身もおっしゃったように、順次、どのような形で来るのかとか分かっていないこともあるかと思うんですが、その辺り、今日、意見交換する予定でしょうか。
○知事
そこは事務的に早めに教えてほしいという項目を幾つか挙げているわけですよね。ですので、今日、その返事が大臣から来るとは思えないけれども、そういったことで順次開示をしてもらって、信頼関係をずっと続けていくようにというふうに思っておりますし、今日はその後、石破総理ともお会いするので、様々どれだけの時間が取れるか分かりませんけれども、いろいろ話もできたらいいなと思っております。
政策提案について(その2)
○日経新聞
今の質問にも関連してなんですが、自衛隊の体育学校を朝霞駐屯地からこちらへの移転を提言、提案するということなんですけれども、そもそも朝霞駐屯地の体育学校の移転問題とか、施設拡張問題という話というのは出ていたことなんでしょうか。
○知事
全くなかったんじゃないですか。私もそこまで調べていませんが、ただ、私もいろいろ聞く中で、自衛隊体育学校が割と独立している。それから、意外とレスリングだったりフェンシングだったり、佐賀県が力を入れている種目に近い、うちと親和性がある。だから、そのままうちと連動しながらお互い強くなっていけると思ったので、こちらのほうは、ほかの都道府県は手を挙げていないと思います。だから、これは私の思いつきではなくて、職員が議論しながら、知事、これはいいんじゃないですかと言ってきたので、おーっ、なかなかいい着眼点だねと思いました。
○日経新聞
確かにレスリングとかフェンシングとか、親和性は高いし、施設も整っていますよね。土地もあると。今回、そういういろんな意味で自衛隊とのつながりも一段と強くなる中で、例えば、もしその意見を提言する中で、先ほどもちょっと質問が出ていましたが、防災庁も空港の近くということですけれども、これも誘致するとしたら、場所はどの辺になるのでしょうか。
それと、ほかにもいっぱい自衛隊の体育学校には、メダルを取るための競技の訓練施設があって、フェンシング、レスリングだけではなくて、それこそクレー射撃であったりとか、乗馬であったりとか、なかなか普通の人は接しないスポーツも多いと思うんですね。そういうものも含めて、受け入れられるという感じなんでしょうかね。
○知事
はい。基本的には機能全体をと思っております。そのときに場所は、こちらのほうに関してはどこでもありなのかなというふうに思っていて、ぜひこれからトップアスリートをつくっていくというのが自衛隊体育学校の一つの大きなポイントなので、そこを目指して、どういうふうな機能が、うちにも施設がいろいろありますので、どういう形で立地していくのがいいのかということも、これから具体的に話をさせていただければなと思いますが、いかんせん、まだ言い出したばかりなので。
○日経新聞
先方もちょっと驚かれるかもしれない。
○知事
先方がどういうお考えなのかということも、これから相互理解を深めていきたいと思っております。
○日経新聞
かねて、大臣には直接お目にかかる形ですよね。大体何分ぐらいの会見を予定されているんですか。
○知事
今日ですか、大体いつも二、三十分ですかね。
○県職員
15分。
○知事
今日は15分。
○日経新聞
その中で、滑走路問題も含めたパッケージとして政策提言をされるということですよね。
○知事
はい。
石破総理との面会について
○日経新聞
その後、石破総理にもお会いになるということで、主に万博関連のことかと思われますが、これも佐賀県として一番伝えたいこと、ここは言っておかなきゃという感じのことはありますか。
○知事
これはそれこそ、まずメインは鍋島焼350年を記念して、鍋島焼を石破総理に献上するということで、私もこのアテンドには骨を折ったので、私も一緒に行くということなんですが、あとは、旧知の石破総理なので幾らかでもお話ができたらなということで、それはそのときの、今日のいろんな情勢次第だと思っております。
○日経新聞
ありがとうございます。
○県職員
すみません、補足説明ですけれども、自衛隊体育学校の地方移転のほかの自治体の要望実績ということで、過去に提案した県としましては2県ございまして、長野県と岡山県。ただ、いずれも自衛隊体育学校の合宿の実施にとどまっているということなので、完全移転とか、そういうことではないみたいですね。
○日経新聞
そうすると、政策提言という形でパッケージで提案した例はないということですかね。
○県職員
いや、正式な提案をしたというか、合宿の機能を持ってきてくださいというような要望になっているということで、政策提案とか、そういった形かどうかはちょっと確認が取れていないです。すみません。
○日経新聞
では、移転という形で提言されるのは佐賀が初めてということに……。
○県職員
そこのところまでは、詳細のところはちょっと判断つかないところでございます。すみません。【補足説明:自衛隊体育学校の地方移転について、過去に提案が確認されたのは2県(長野県、富山県)】
○知事
じゃ、次お願いします。──俺が司会やってどうするの。(笑い)
玄海原子力発電所の作業員の内部被ばくについて
○朝日新聞
玄海原発に関連してなんですけれども、先日、内部被ばくの問題がありました。県にも報告があって、やり取りされているのは聞いておりますけど、知事としてどんなふうに思っていらっしゃるのかというのをまずお尋ねしたいです。よろしくお願いします。
○知事
今回の事案なんですけれども、法令に定める報告基準は下回っていたということです。要は、どこか触れてしまったというか、そういったことなのかなという気がするんです。そういう微量な被ばくでもしっかり検出がされたということ、これはとても大切なことであります。
ですので、今回こうやって検出して対応して発表されたということは評価したいと思いますが、こうした事例をおろそかにしないことが何よりも大切で、少しでもこういった事故、トラブル、リスクを下げる努力をしていくことが大切なので、今後、それに対する対処をまたしていくということを聞いておりますけれども、その上でこういった事例がないような、そういうことを期待したいと思います。
高レベル放射性廃棄物の最終処分場について
○朝日新聞
ありがとうございます。
もう一点、玄海原発に関してなんですけれども、今、文献調査をやられていると。玄海町さんが調査受入れを決めてから、もう1年が過ぎました。先日、住民説明会も開かれたところです。こういった文献調査が進んでいる中で、当初、知事は最終的な処分場としては受け入れる考えはないというお話をされていたと思います。それについて改めてということと、お考えはどうなのかということと、あと、配分金ですね、交付金ですね、交付金、総額で最大20億円、玄海町さんへ申請すれば入ってきますけれども、それの配分ということもちょっと検討されるような話も町長はされていましたけれども、県や唐津市やというような話もされていたんですけど、そういった配分金をもし申出があった場合は受ける気があるのかどうなのか、それも当時話されていましたけど、改めてお聞かせいただければ。
○知事
まず、配分金を受け取る気はありません。これはかねてから申し上げているとおりです。
そして、文献調査から概要調査という話でありますけれども、こちらのほうについても、国として必要だということについては私も認識しておりますけれども、佐賀県は十分果たすべき役割、エネルギー政策において、この玄海原発をしっかりとチェックしながら稼働しているということで、十分その役割を果たしていると思っています。
今回の最終処分場については、やはり10万年先の話でもありますので、そういったことに関する私の認識というのは全く変わっておりません。
与那国町避難受け入れについて
○読売新聞
台湾有事に関する与那国町の住民避難計画の件です。
先週、与那国の総務課の職員さん、佐賀市、鳥栖市という避難の受入先が決まって初めて与那国の方が来県されたかと思うんですけれども、まず、実際に町の方に来ていただいて受付をするアリーナであるとか、あそこを視察されたということで、まず、それに対する所感、受け止めというのをお願いします。
○知事
早速来ていただいていろんなことを感じていただいたかなというふうに思います。与那国の皆さんからすれば、佐賀県ってどんなところなんだろうと思ったと思いますし、SAGAアリーナっていろんな防災上も活用もできるし、どんな状況だろうと。もちろん、そういう事態になれば、ホテルの空きとかももうちょっと強い措置でということもあり得るし、いろんなことはあるんだけれども、何といっても、県が持っているこのアリーナをいろんな形で活用できるというのはきっと安心材料になったんではないかなというふうに思いますし、やはり先ほど申し上げたように、オペレーション重視の佐賀県でありますので、私が与那国町で申し上げてきたいろんなことということが何となくすっと入ってきていただいたかなというふうに思いますし、こういった形で、そういった避難の事態にならないようにお互いが努力することが第一だと認識しながらも、こういった交流をさらにつなげていくということが有意義だというふうに認識しています。
○読売新聞
もう一点、4月に知事が与那国に行かれた際、糸数町長自身もいつか佐賀、鳥栖のほうに伺いたいという発言もあったかと思うんですけれども、今後の町と県との協議の進め方というのはどのように進めていかれるお考えでしょうか。
○知事
糸数町長は一度来られて、私と県庁で会ったわけですけれども、そのときにはまだ計画が、お互いがお互いをというところでもあったので、また次来ていただくときにはもうちょっと具体的な計画に基づいたところを見ていただいたりすればいいのかなというふうに思いますし、私が伺ったときには、あとは様々な民間の皆さん方も含めて佐賀を訪れていきたいという話がありましたので、これから徐々に様々な交流が増えていくんではないかなというふうに思います。
○読売新聞
まずは、民間レベルからの交流が早ければ今年度から始まっていくというような……
○知事
同時でいくんじゃないでしょうか。そんなに焦っていつまでにということではないと思うんですけれども、でも、お互いが理解を深めているというのは実感としてありますし、我々の中では、与那国というのもだいぶ地区の名前まで、あと、店の名前まで挙げて議論できるところまで来ているので、今度は与那国の皆さん方も──こうやって今回担当が来られましたけれども、みんな佐賀を訪れたいって話をしていたので、官民で様々な機会をつくって、これから交流が始まっていくのかなというふうに思いますし、それから、ほかの県もこれから始まっていくのかなというふうに思いますので、そういったところもよく見据えながら、佐賀県は割と先行しているので、そういった意味で様々な、いろんなケーススタディーみたいなものを提示していきたいと思います。
○読売新聞
ありがとうございます。
○NHK
国民保護に関して、関連でお願いします。
先ほど知事のほうも佐賀県は割と先行しているという話があったんですけど、先行している要因がありましたら、お考えを教えてください。
○知事
まず1つはですね、私ももし計画というか、こういったものをつくるなら、実効性が少しでもあるようにしたいなと思ったんです。なので、林官房長官から話があったときに、できれば島一つとか、相でできるところがいいという話をさせていただいたら、与那国町を丸ごとということでカウンターパートになったので、やはり、例えば、石垣とか宮古の一部というと、ほかの県もありますし、非常に話が、調整事項が多くなるわけなんです。ところが、与那国1,700人ということでありますと、我々が話が進めやすいかなと思っていたのと、佐賀県の場合は、熟度を高める──。計画とか完璧なものってつくれないんですよ。実際起きてしまうと、そのとおりに起きるはずがないので。ただ、いろんな熟度を高めておくということってとても大事なことなので、今回こういった形で、少しずつでもお互いが交流をしながら、課題を意識しながらやっていくということ自体が様々な場面で生きてくると思うので、佐賀県はこういう仕事の仕方をしているので、先にやっていっていいというか、先に、我々が提示していきたいというふうに思った次第です。
○NHK
その上で3月に初期的計画がまとまったわけで、今、受け入れの基本要領というのを今後つくっていかれると思うんですけど、現状何か課題というか、とはいえ、お互いに話し合う中にちょっと解消していかないといけないみたいなものというのがもしありましたら教えてください。
○知事
実際にオペレーションをやるときって、具体的にどうなっていて、どういう状況なのかということにもよるので、私は計画とかをつくるときに、一つ決め打ちをするのがとっても怖いなって思うんですよ。いや、それこそ、じゃ例えば、何かの基準を満たさないということがあったとして、どこかの設備なりなんなりが。でも、切迫しているのに、いや、それを満たしていないから駄目だって判断はないと思うんですよね。なので、計画はできるだけ可能なように、実態に合わせて柔軟に対応できるように。例えば、福岡空港って書くんだけど、いや、佐賀空港に直接やったほうがよくないって判断もあるわけで。例えば、いろいろ、原発の避難のときもそうですけれども、船って決めていても、やっぱりヘリでいけるときはヘリでいこうってうちらは考えているわけで、そういう柔軟な計画をつくっていけるようにしておくってすごく大事なんです。ここは本当に私は申し上げたいんだけれども、計画をつくるっていうと、ばちってやって、それで、その一つのばちっとしたものだと問題が起きるよねって、それは起きます。そうならない可能性が十分あるから。そこに一つのこの隘路というか、計画づくりの課題っていうのがあるので、ベースは決めつつも、そうでない、こういうやり方もあるよねっていうところも併せて議論をして、それもできれば計画の中に付記しておくということが必要だと思っています。
IAEA国際会議に動画出席することについて
○西日本新聞
2点お伺いします。
冒頭であった、IAEAからの出席の依頼の話なんですけれども、原発がある立地自治体というのはほかにもあると思うんですけど、知事は、東海村の事故対応とか、県内で核のごみの話が進んでいたりとか、そういったことを踏まえた上での依頼だったのかどうかということ。お願いします。
〇知事
私も詳細は承知していないのです。ただ、報告があったところだと、私のほかに世界の9の地域の代表者が発表されるというふうに聞いていて、アメリカ、カナダ、オランダ、ハンガリー、スペイン、イギリス、ロシア、中国、で、韓国からは慶尚北道の知事が私と同じ動画出席ということなので。日本の中で私だけなの。
○県職員
はい。
○知事
あ、私だけだそうです。という、その、どうして私なのかは分かりません。
○西日本新聞
動画は見れていないので、内容もちょっと分からないんですけれども、どういった思いを込められたのかということをお願いします。
○知事
まるっというと、安全が最優先だったり、福島の事故を風化させてはいけないとか、それから、人材の確保や技術、知識の継承。これは継承していかないといけないと思っていて、僕らは、廃炉するにしてもってよく話ししますけれども、技術者がいなくなると、様々なことをしっかり安全に運用ができなくなるということもあります。それから、オペレーションの問題だとか、いろんなヒューマンエラーとか、ミスが起きることを前提にしてちゃんと考えておかなければいけないのかな。いろんなことを言ったような気がします。あとは、佐賀の宣伝を少ししたような気がいたします。
農業について
○西日本新聞
ありがとうございます。
もう一点なんですけれども、今日はお米の価格高騰とか大臣発言についてお話があって、二極化していくんじゃないかと。そういった中でも農業者がやりがいのある環境っていうお話もありましたが、それに対して県としてどういうふうに関わっていくべきか、いきたいなと考えているか、教えてください。
○知事
私は知事会なんかでも、やはりこの地方というものがこの国に果たす役割って大きいのでっていう話をします。特に具体的な例からすると、国会議員の数の話を毎回持ち出してしているんですけれども、本当に生産現場が分からない都市部の国会議員ばっかりで、この食の問題を捉えたりすると、やはり消費するという、そこの値段というところにどうしても着目すると思うんです。やはり地方に住んで、地方での生産現場を分かっている人が、この国の育成の中でそれなりのシェアを占めておかないと、エネルギー問題もしかりです。これは不可逆的な問題で、毎回申し上げますけれども、一旦増えた東京や大阪の国会議員は減りません、なかなか。減らす法案は賛成しないと思うんですよね。だから、そうしたときに、この国全体としてこれから持続可能性を考えたときに、この憲法問題というのは、ずっとこの、言うなれば自衛隊の話とかを中心に議論されていますけれども、実は、私はこの、こういう都市部だけで構成される国会議員でこの国の成り末が決まるということに対する問題提起をもっとみんなで考えていかないと、もっとこんな話というのは起きてくるのかなって危惧しています。
ですので、今回は主食である米の問題なので、私がまさに党大会のときに申し上げたように、都市部と生産現場が、お互いエールを送るような、そういう国をつくっていかなければいけないのではないかとあのときに申し上げたんです。
○西日本新聞
県としては、どういうふうに向き合っていくか。
○知事
もちろん、我々は生産現場を大事にする、生産県なので、米の現場にしっかり寄り添いながら、それをやはり市場に理解してもらうというか、分かってもらうというか、全体のパイをしっかりと大切にするとか、我々がいかに付加価値を上げるために米づくりに苦労している話とか、そういったものが共有できるように、我々も訴えていくことだと思っています。
ですので、それこそ報道の皆さん方にぜひ申し上げたいのは、やはり全国放送が多いので、どうしても人口の多いところを中心にした報道になってしまいます。今、例えば、キャベツの値段とかすごく落ちていると僕は感じているんだけど、そういう報道はなされません。だから、高いところばかりが報道されて、実は、我々は米とか野菜、もう大変な苦労で作っていて、これは乱高下する、ある程度。だって、工業製品じゃないんだから。なので、そういうある程度当たり前の共通認識を日本国民がみんなで持った上で議論をしていくということに報道の皆さん方もいろいろ気を遣っていただくと、きっといい、本質的な議論に近づいていくのではないかと考えている次第です。よろしくお願いします。
○佐賀新聞
SAGAサンライズパークがスポーツ庁長官賞をとられるということで、それについて、どんなところが評価されたのかとか、SAGAアリーナも今、ちょうど開業してからこの5月で2年になると思うんですけど、あそこでの課題と思ってあることとか、今後の展望だとかというのをお伺いできたらと思います。
○知事
6月2日に室伏長官にお会いして長官賞をいただくわけですけど、スポーツ庁を佐賀移動ですかという話とこう不思議な感じなので。ただ、室伏長官からも、じゃ、佐賀県のスポーツシーンっていいよねというのはだいぶお話をいただいているので、きっとまた、これからも連携していこうというお話になろうかと思います。
そして、サンライズパーク、本当にずっと受賞を続けておりまして、本当にありがたい話です。やはり一つの大きなポイントは、例えば、Bリーグとか関係なく、先行して新たなスポーツシーンを佐賀からつくろうということで、今、ほかの自治体は、今アリーナどうしようかという議論をしている中で、佐賀県が非常に先行的にSAGAアリーナをコロナの間に造ったというところが非常によかった。そして、ここ、まさにさがデザインも入れた、日常、非日常というコンセプトそのもの、国スポのために造った施設ではなくて、その先のためにどうあるべきなのかということを考えに考え抜いて造ったものなので、そのコンセプト、そしてその思想が、私は評価されているのではないかと思っているわけです。
ということは、逆に言えば課題は、我々はやったけれども、今回、名古屋とかいろんなところに新しいものがまた、我々を参考にしながら増えているので、そうすると、これ、ある部分、役所が造った施設なので、先に陳腐化しちゃいけないと思っている。常に新しい価値を生み続けるエリアにしていかなければ、何か最初と変わらんね。だったら、ほかの後から出てきた、アリーナやエリアのほうがいいねっていうことになりがちなので、先行したわけですから、その先行をいろんな形で工夫しながら、ここにも手を入れながら、伸ばしていくっていう、我々自身も、そしてこのSAGAサンライズパークも成長していくっていう形をしていかないといけないと思っています。