佐賀県フィルムコミッションでは、佐賀を舞台にした作品作りの支援やPR を行う「佐賀Story創出事業」に取り組んでいます。この度、佐賀を舞台にした漫画『棕櫚(しゅろ)の木の下で』の第2集が発売されたことから、作者のメグマイルランドさんが山口知事を訪問しました。

メグマイルランドさんは、小学生時代を佐賀で過ごし、この作品以外にも、佐賀での思い出を元に描いた『水辺のできごと』が文化庁メディア芸術祭推薦作品に選出されるなど、いま注目の漫画家です。
『棕櫚の木の下で』は、小学5年生の南里ソテツと同じクラスの鍋島かりんが出会い、交流し、ともに成長していく日々を描いた作品。
メグマイルランドさんが通っていた赤松小学校、佐賀城内のお堀など佐賀での思い出が数多く散りばめられています。家の中や近所で飛び交うネイティブな佐賀弁、友達と下校した夕方の陽ざし、ツクツクボウシの声、お堀に広がるハスの葉——佐賀ののどかな風景に、ほっこりとした空気感が広がります。一見すると何気ない日常を描いた作品ですが、その裏には数々の伏線が張り巡らされています。細やかなエピソードが回収されることで、緻密に計算されたストーリーの妙が光ります。
第1集(2024年8月発行)に続き、第2集が2025年9月8日(月曜日)に発売されました。



▲第1 集より、佐賀城内のお堀や佐賀県立博物館・佐賀県立美術館の前であそぶ主人公たち(©メグマイルランド/マガジンハウス)

▲第2 集より、佐賀インターナショナルバルーンフェスタ「ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン(夜間係留)」を描いたシーン
(©メグマイルランド/マガジンハウス)
メグマイルランドさんは「小学生の頃過ごした佐賀、特に佐賀城内のお堀は色濃く心に残っている。自分の大切な風景をいろんな人に見てもらって、いつも過ごしている場所のどこかかなと思い出しながら読んでもらうと嬉しい」と作品に込めた想いを語りました。
山口知事は「自分のこども時代を思い出した。主人公の2人に、あの頃うまくことばにできなかった気持ちを重ねることができて、懐かしく感じた」と、大人になった今だからこそわかる、当時の気持ちの揺らぎを丁寧に表現した作品に感嘆していました。
「がばいおもしろかマンガばい!!読んでくんしゃい!!」(メグマイルランドさん)
佐賀県フィルムコミッションでは、「佐賀Story創出事業」のほか、映画やドラマ、CMなどの映像コンテンツのロケ誘致を行い、地域と一体となった映像作品づくりを支援し、映像を通じて佐賀県の情報発信を行っています。(支援作品などはこちら:佐賀県フィルムコミッション)
これからも、佐賀の素晴らしさや、県民が地元への誇りを持てるような情報を全国に、世界に発信していきます!
以上、広報広聴課レポーターがお伝えしました。