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平成30年4月 ライオンズクラブ337-C地区年次大会への祝辞『時代をつくる礎として』

最終更新日:

 ライオンズクラブ国際協会337―C地区が64年目を迎えられたことをお祝い申し上げます。
 長崎からお越しになられた皆さま、ようこそ佐賀にいらっしゃいました。心から歓迎いたします。

 佐賀の偉人・大隈重信は、今から150年前、長崎・五島町におかれた佐賀藩英学校「致遠館」に学びました。
 西洋と東洋の文化が出会う長崎の地において、全国から集った有志たちと日夜議論を重ねることで、大隈はその眼を世界に開くとともに、新しい時代の国づくり、人づくりへの思いを高めていったといえるでしょう。

 その志はまた、地域の伝統工芸を世界に発信する力ともなりました。
 今回の開催地・伊万里に由来する伊万里焼は、江戸時代は長崎・出島からヨーロッパへ輸出され、さらに明治時代には、世界各地で行われた万国博覧会を通して、より広く知られるようになりました。
 なかでも、産業の近代化にも影響を与えた1873年のウィーン万博において、日本の事務局総裁を務めたのが大隈重信であり、この大事業の遂行にあたっては、長崎滞在時に懇意にしていた人々の協力があったといわれています。

 「時代は人が造る。人は学んで造られる。絶えず学び、絶えず行え。」
 リーダーとして、日本のため地域のために力を尽くした大隈は、生涯、身分や分野を超えて様々な人との交流を通して学び、社会のために自ら行動し、また、次の世代の育成にも情熱を注いだのです。

 世界を視野に、地域の発展に尽力した佐賀と長崎の先人たち。脈々と受け継がれたその志は、貴地区の皆さまにも息づいているように思います。
 64年という長きにわたり、会員の皆さまは、佐賀と長崎相互の交流を深めながら、青少年育成や角膜移植の推進、献血運動の推進、薬物乱用の防止など、多方面にわたる活動をされてきました。
 広い視野を持ちながら、奉仕活動を続けてこられた皆さまの地域を思う心が、地域の人々へと伝わり、地域の新しい時代――未来をつくる礎となっていくことを期待しています。

 最後になりましたが、本大会のご成功と、貴地区の皆さまをはじめライオンズクラブの益々のご発展を心からお祈りし、お祝いの言葉といたします。





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