第２９回水と環境を守ろう協同組合女性のつどいの開催を心からお喜び申し上げます。
先日発生した平成３０年７月豪雨は、広く西日本に大きな爪痕を残しました。土砂崩れや洪水などにより、人々の生活は大きく損なわれ、また、多くの尊い命が奪われてしまいました。自然の圧倒的な力を目の当たりにした私たちは、自然との共生について、あらためて考えなければならないと思います。
その一方で、水は、森や川、海をめぐり、豊かな自然を育んでいます。「水の恩はおくられぬ」という諺があるように、水から受けている恩は計り知れないほど大きいものです。二つの海に囲まれた佐賀では、様々な水の恵みを受け、“さがびより”をはじめ、いちごやレンコン、海苔やイカなどの佐賀が誇る農林水産物が数多く作られています。
こうした自然の恵みを受けて暮らす私たちだからこそ、自然と共生しながら暮らすことが大切です。
昨年、県では、県民の皆様に「森・川・海はひとつ」につながっていることを感じていただき、保全活動に取り組んでいただく「森川海人っ（もりかわかいと）プロジェクト」をスタートしました。さらに、省エネ型製品への買替えやエコドライブなど、省エネにつながる“賢い選択”「COOL CHOICE」によって、地球の未来を変えようという活動も始まっています。
これからも、水と環境を守る活動に取り組まれている皆様とともに、安全・安心で豊かな自然に囲まれた佐賀県を後世へ引き継ぐため力を尽くしてまいります。今を生きる私たちの使命として――。