特定非営利活動法人消費生活相談員の会さが設立15周年、誠におめでとうございます。
相談員の皆様におかれましては、お互いに連携を取りながら相談業務にあたられ、安全・安心な暮らしを支えていただいており、深く感謝申し上げます。
「眞の智慧にかなひがたき時は、智慧ある人に談合するがよし」
これは、江戸時代にまとめられた『葉隠』に書かれている言葉です。視野が狭くならないよう、自分だけで考えるのではなく、見識ある人に相談をすべきであるというこの教えは、トラブルに直面した際には、特に心掛けなければならないものだと思います。
あるトラブルに遭った方は、「自分一人では心が折れて、相手の言いなりになっていただろう」と振り返っています。
勧誘電話を受けて契約したところ、説明を受けた内容と異なっていたため、事業者に問いただしましたが、相手にされなかったそうです。困り果てて消費生活センターに相談した結果、相談員の方のあっせんによって無事に解決することができたと言います。
こうした専門的な知識を活かした丁寧な対応によって、多くの方が胸を撫で下ろしたことでしょう。
被害に遭った方々の中には、自分を責め、身近な人に相談できないと思う方もいるかもしれません。そうした時、親身に話を聞いてくださる皆様はとても心強い存在であると思います。
これからも、県民の皆様が安心して暮らすことができるよう、相談者に寄り添うとともに、消費者教育や様々な情報発信に取り組まれることを期待しています。