皆様、ご入学おめでとうございます。
本日、ゆめさが大学第９期生の皆様をお迎えできましたことを、大変嬉しく思います。また、引き続き大学院で研鑽に励まれる皆様に、心からお祝い申し上げます。
こうして、お一人おひとりのお顔を拝見しますと、目の輝きに、もっと学びたいというお気持ちが感じられ、私も「がんばるぞ」という勇気が湧いてきます。
昨年、厚生労働省が発表した「健康寿命」で日本一になったのは、愛知県の女性たちでした。
いつまでも健やかに暮らす３つの秘訣は「出かけることが好き、おしゃべりが好き、お得なことが好き」。つまり、アンテナを張って、好奇心旺盛にまちを歩くので、自然と足腰が鍛えられるのだそうです。
そして昨年、これにヒントを得たゆめさが大学の生徒さんたちのグループが、「それなら佐賀も負けておられんばい」と、まちを歩きたくなる豊富なアイディアを詰め込んだ「佐賀のよかとこ、そーつくマップ」を作成されました。
空が広く、人情あふれる佐賀の地で、好奇心をもって歩き回れば、佐賀も健康寿命日本一になれるはず。ーーそんな風にピンときて、仲間と行動できるゆめさが生は、本当に素晴らしいと思います。
学ぼうという意欲あふれる皆様が、まちを生き生きと歩くことで、佐賀はもっと元気になるのではないでしょうか。
ゆめさが大学では、皆様が一層元気で楽しく過ごすことのできる様々なプログラムを用意しています。
その中には、ふるさと佐賀の良さを再発見していただく講座や、これまで培われた知識や経験を活かし地域で活動するための講座もあります。先輩方にはこれまで、まちの緑化活動や福祉施設への訪問、子どもたちへの絵本の読み語りなど、佐賀の人たちを笑顔にする様々な活動にも取り組んでいただきました。
新入生の皆様には、これから、ここでの学びを通して多くの仲間をつくり、大いに語り合い、行動されながら、大学生活を楽しんでいただきたいと思います。
昨年、明治維新から150年の節目に開催した「肥前さが幕末維新博覧会」では、幕末維新期の「かつての佐賀」の偉人や偉業を様々な形で紹介しました。この中で、多くの方々から「佐賀を誇りに思う」、「佐賀に生まれてよかった」という声を聞くことができたのは私にとって何よりの喜びでした。
そしてまもなく、令和の時代が幕を開けます。
昭和、平成と「現代の佐賀」を支えてこられたゆめさが大学の皆様には、その豊富なご経験とともに、これから大学で学ばれることを糧に、佐賀の素晴らしさをぜひ、「未来の佐賀」を担う次の世代に語り継いでいただきたきたいと思います。
結びに、入学生並びにご臨席いただきました皆さまの今後ますますのご健勝、ご活躍をお祈り申し上げまして、式辞といたします。