ご卒業おめでとうございます。
コロナ禍にあった中学校生活は、想像していたものと大きく違っていたこともあったかと思います。
それでも、前へ一歩一歩、進み続け、今日という日を迎えたことを心からお祝いします。
江戸時代に佐賀の地で記され、三百年の時を経て今に伝わる『葉隠』に次のような一節があります。
「十五年先を見よ さても世間は違うべし」
太平の世と言われる江戸時代でも、十五年もあれば、世の中は大きく様変わりしていたようです。
皆さんはこれから、様々な経験を積み重ね、新たな社会をつくる一人へと成長していきます。
十五年後、そして、その先の未来において、どのように力を発揮していくのか、自分は何を成し遂げたいのか。
目まぐるしく変化していく社会において、よりどころとなるのは、あなたの「志」です。
「志」は、あなたがこれから歩んでいく道を照らす灯(あかり)となり、困難を乗り越えていく力ともなるでしょう。
大きな志をもって、未来への一歩を踏み出してください。
無限の可能性を秘めたあなたは、どんな世界にも羽ばたいていくことができると信じています。
「志」とは、心が向かうところ、"心指す"が語源と言われています。
卒業を迎えた皆さんの心は、どこを向いていますか?
今、社会は目まぐるしく変化しています。
そんな時代だからこそ、皆さんがこれから歩んでいく道のりには、標(しるべ)となる「志」を持ってほしい。
自分の芯となる強い思いは、困難を乗り越え、物事を成し遂げる力となるはずです。
佐賀で生まれ、佐賀で学び、大きな志を育んで、のちに日本初の鉄道開業や早稲田大学設立など
近代日本の国づくり、人づくりに力を尽くした大隈重信の言葉に次のようなものがあります。
「人生を重んじて、常に未来に光明(こうみょう)を望んで行くのである」
大きな志を抱き、学び続ける若い皆さんの力が、新しい時代をつくります。
未来を見つめ、なりたい自分を想像して挑戦していってください。
佐賀で学んだことを誇りに、あなたがこれから選ぶ、心が指し示す道を力強く歩まれ、新しい時代を、新しい佐賀を、ともにつくってほしいと思います。
コロナ禍にあっても、ひたむきに学び続け、今日の日を迎えた皆様を心からお祝いします。
卒業おめでとう。
卒業おめでとうございます。
長引くコロナ禍において、対面授業や学生同士の交流もままならない日々に、辛い思いをした人もいることと思います。
それでも、学び続け、一歩ずつ前へと進み、この日を迎えられた皆さんに心から敬意を表します。
「この複雜なる社会の大洋に於て、航海の羅針盤は何であるか。学問だ。」(佐賀の偉人・大隈重信のことば)
社会に船出しようとしている皆さんは、期待と同時に不安もあることでしょう。
けれども、皆さんがこの佐賀の地で得たかけがえのない学びは、これから大海原を航海するための確かな羅針盤となるはずです。
人生は学びの連続。私も成功も失敗もたくさんのことを経験してきました。
そのときはわからなくても、後から振り返れば、人生に必要なことにつながっていたのだと気づくこともあります。
皆さんには、これからも、いろいろな人に出会い、いろいろな経験をして、自分の道を歩んでほしいと思います。
この佐賀で学んだことを誇りとして、人と人とのつながりを大切に、
帆を高く上げ、新しい時代を、新しい佐賀を、一緒に創っていきましょう。