○記者
先ほどの大臣との会談の中で、機体の安全性に関する基本的な考え方や、人的ミスを軽減する方策、3点示されました。知事のまず受けとめを教えてもらえますか。
○知事
今後、精査確認をさせていただきたいと思います。
○記者
大臣のほうからは、神埼のヘリ事故の関係で、最終報告とかが出る前には飛行させないんだとかという話もありながら、佐賀空港も含めたところでの移駐はしないという言葉もありました。そのことについて、知事のほうとして、この神埼のヘリ事故の原因究明とオスプレイの配備計画の問題、これの扱い方、今後やっぱり切り分けて議論をしていくとお考えなのか、このことについて教えてもらえますか。
○知事
2月5日に大変痛ましい事故が起きて、まず、その対応を最優先にということで防衛大臣と私と意見が一致して、全力でまずは被害者の皆さん方にしっかりと対応していくことと、原因究明につきましては、きょう改めて説明がありましたけれども、ストラップ・パック内のボルトというところで、原因が絞られたということ。そして、その破断の原因については、さらに追究が必要だということで、その原因がはっきりして、再発防止策がなされるまでは、飛行しないと。あわせて、配備計画にあった佐賀空港への移駐というところもまだ考えられないという話がありましたので、一定の説明だったと受けとめております。
○記者
機体の安全性については、今後県が精査確認していくというふうにおっしゃっていました。具体的にどうやって県が安全性とかについて確認精査するんでしょうか。
○知事
中間報告についても書かれておりますけれども、その後、防衛省さんからさまざまな説明を受けていて、今回、文書の形でまた原因についてお示しがなされました。示されたことについて、これまでのさまざまな説明やさまざまな指摘に対して不合理な点がないかというようなことも含めて、これから精査確認をさせていただきます。
○記者
県として独自に何か調査をするなどということは、できる、できないはあるでしょうけど、この辺のお考えは。
○知事
一番知見を持っているのは防衛省さんなので、しっかり防衛省さんに対して真摯に向き合って、さまざまな不合理なところや、説明漏れがないのかとか、何か論点がまだ抜けていないかとか、そういった面でいろいろ調べてみたいと思います。
○記者
漁業者の信頼回復の件でお尋ねします。補償の枠組み、有明海含めた水産振興などについては、防衛省と交渉を進められていたかと思うんですけれども、そのあたりの今後の進め方について、どのようにお考えでしょうか。
○知事
やはり漁業者というものはとても大事だということで、漁業者の思いというものをしっかり伝えるということもやっていて、特に補償の枠組みも含めた水産振興の部分、その対漁業者の部分というのは、我々にとって、とても大事なことだとして、これまで防衛省とさまざまな調整をしてまいりました。
そこそこご理解いただいていたところまで来ていたのかなというところがあったんですが、2月の事故がありまして、そういった交渉というか、調整も中断しておりましたので、今は、まずこのオスプレイの安全性の精査確認作業ということにまずしっかりと対応していきたいと思います。
○記者
それと、知事の諾否の判断のタイミングについて、現状でどのようにお考えでしょうか。
○知事
私の思いとすると、これはもう従前から申し上げているようにオスプレイの安全性と、あと漁業者とつなぐという、この2点について、ある程度県としての整理がついたタイミングというのがあろうかと思います。
○記者
今後、精査確認していくということなんですが、これは今、ボールがこちらに来ているのだと思うんですが、それはいつぐらいに打ち返しをする、その目途は。
○知事
きょう話を聞いたばかりなので、ちょっとそこはまだわかりませんけれども、しっかりまず精査確認させていただきたいと思います。