天皇陛下御在位三十年の慶事に接し、県民とともに心からお喜びを申し上げます。
天皇陛下におかれましては、御即位後三回にわたり皇后陛下とともに御来県いただき、その度ごとにあたたかなお心遣いを賜ってまいりました。
平成4年のご視察の際には多久聖廟や吉野ケ里遺跡をご覧になり、平成18年には「第26回豊かな海づくり大会」にご臨席いただくとともに、唐津くんちの曳子におことばを頂戴し佐賀城本丸歴史館で佐賀錦をはじめとした伝統の技に接していただくなど、両陛下に佐賀の誇るべき歴史や伝統を体感していただく中で、県民はその素晴らしさを再認識することができました。
そして、今年1月に終幕を迎えた肥前さが幕末維新博覧会に至るまで、平成という時代はまさに佐賀に生まれ育つことへの誇りと自信が芽を出した三十年間であったように思います。その間やさしく見守っていただいた両陛下に心より感謝を申し上げます。
天皇・皇后両陛下の末永いご健勝と皇室のますますのご繁栄をお祈り申し上げます。
佐賀県知事 山口 祥義