○西日本新聞
まずは説明のほうをお願いします。
○山口知事
きょうは山本副大臣に事故原因の説明をしていただきました。私も幾らか確認したいことがあったので、確認させていただきました。それについては、私としては合理的な説明をいただいたと思っています。
○西日本新聞
全体を通して、防衛省側の姿勢というか、どのように感じられましたでしょうか。
○山口知事
最後に私申し上げたんですけれども、改めて地域住民の皆様方がどれだけこの問題で傷ついたのかということにはしっかりと思いをはせていただきたいということですね。やっぱり時間が大分たっていますので、それでも今、まさにアパッチが落ちた家の皆さん方もそうですけれども、住民の皆さん方はそのときの衝撃というものがまだ色濃く残っておりますので、改めてそれを認識した上で、事故原因の徹底と再発防止策ということを要請しておりましたので、そこをしっかり肝に銘じていただきたいと改めて思いました。
○西日本新聞
合理的な説明をしていただいたと今おっしゃられたんですけれども、防衛省側としては2つの原因ということを示されたんですけれども、これについて、特定されたと言えるのかどうかという疑問もあるのかなと思いますけど、そのあたりはいかがでしょうか。
○山口知事
そうですね、1つは防衛省の事故調は、この腐食防止剤というところ1点だったと聞いておりますけれども、アメリカといろいろ話す中で、そういう亀裂の例があるよということがさらに指摘があったので、その2つということにしたと聞いておったので、じゃ、何で、きょうは亀裂のメカニズムについて話をいただいたと思うんですけれども、私がもちろん興味があったのは、何でそうなったのかというもともとの部分だったんです。で、よくよく調べてみると、まさにアメリカのほうから、ボーイング社のほうからこのメーンローターヘッドがそのまま、何というんでしょうか、部品じゃなくて、ある程度セットとして日本に来て、普通、それが何度も何度もよく使われるような感じであったら、皆さん方もタイヤとか、家に補助タイヤなんか持っておられるかもしれませんけど、使われるようだったらいいでしょうけど、幾ら買ったばっかり、新品だったとしても、これをずっと置き続けていると腐食防止剤というものが不具合、それ自体が機能しない。それが機能しないと潤滑的に回らないですよね。そいつがガシガシガシという形で役割を果たさないということ、言うなれば何というんでしょうか、それはきょう確認しましたけれども、米軍のほうもそこは何というんでしょう、新しく来たものについてのチェックはしなくていいということになっていたので、それは同じ扱いだったけれども、今回は、頻度の問題もあるのかもしれませんね。米軍は何度も何度も繰り返し、機数が多いからとなるかもしれない。日本の場合はなかなかそれが5年も置いてあったままになっていたりして、いわゆる新品、袋に入った新品がというようなことだときょう確認ができて、それであってもしっかりとチェックをしてから搭載するということと、あわせて定期点検が機能すれば、2つ原因は、防止剤と亀裂という両方について、亀裂についてもしっかりチェックが進むということであったので、そこについて私は合点がいったということを申し上げました。
○西日本新聞
今後については、飛行再開については何も示されなかったんですが、そのあたりはどのように受けとめていらっしゃいますか。
○山口知事
ここは、やはり地元の町とか住民の皆さん方がどうこれを受けとめるのかということが大変重いと思います。私は私なりに、自分として今お話ししたように、事故原因とか再発防止策について説明は合点がいったところはありますけれども、やはりその地域の皆さん方がそれについてどう考えるのかといったところをまず大事にしていかなければいけないと思います。
○西日本新聞
飛行再開の方針は示されなかったということなんですが、今回のを受けて、県側としては今後どのように、この事案について臨まれるのでしょうか。
○山口知事
まずきょう、地元のほうにも説明に行くということになっていたと思いますので、そちらのほうで地元の皆さん方が、特に住民の皆さん方もそうですし、町のほうがどう考えるのかといったところをしっかり聞いてみたいと思います。
○西日本新聞
各社さんお願いします。
○読売新聞
点検が抜けていたというか、点検が不足していたという見方もできると思うんですけれども、これについてはいかがでしょうか。
○山口知事
だから、やっぱり何だろう、そういうところ、これは盲点と言っていいんでしょうかね。そういったところって本当にしっかりみんなで考えなければいけない。何となく新しいものだからというところがあったのかもしれない。でも本当に大丈夫なんだろうかということを安全・安心という面からすると、一つ一つ常に点検していく姿勢というのが大事なんだろうなと私は思いました。
○読売新聞
もう一つ、この間、中間的な、1カ月ほど前に報告があってからいろいろと確認をされたと思いますけれども、どういった点を中心に状況を見て確認されるでしょうか。
○山口知事
特に、先ほど私がるる申し上げたような、そもそも何で起きたのかということに自分なりに合点がいくために、結構これは細かいんですよ、一つ一つが。だけれども、こういう問題って、細部に入って調べることも大事なんだけれども、広く簡単に言うとどういうことなのかということでわからないと合点がいかないし、住民の皆さん方に説明もできないので、そういったところに時間がかかったことと、今回、佐賀は豪雨災害があったので、ちょっとその辺に割く時間がお互いなかったのかもしれません。
○共同通信
ヘリとは別件なんですけれども、明日で豪雨から1カ月になりますけれども、この1カ月を振り返っての感想と今後について一言お願いします。
○山口知事
本当に今、復旧・復興推進本部ということで、全力でやれることはやれる、ベストを尽くしてやろうということで、庁内挙げてやっておりますけれども、なかなか今被災された皆さん方お一人お一人に対して、必ずしも満足いくようなところまで行っているのかというと、それはいささか不安なところもありますけれども。それでも災害対応というのは全力で最後の最後まで、最後の一人までしっかりと支援をしていくことを真摯に貫き通してやっていくことだと思いますので、いろいろもちろんありますけれども、それでもこの方針で全力で取り組んでいきたいなと思います。
○司会
よろしいですか。ありがとうございました。