○読売新聞
先ほどの会議の冒頭でまず23名の方が行動自粛を要請していて、関係者調査をしていると、その必要性と狙いについて。
○知事
そうですね、まず、陽性、感染された方がフランスに行かれていたということで、もちろん原因、感染経路は特定できていないわけですけれども、同行されていた4人の方、それから、発症以降、3月9日以後に接触されたお二人と医療、それから薬関係の方々の皆さん方に対して、そして、さらに深掘りというか、それ以前の10名を含めて、接触関係を我々は調べて、その皆さん方のほうに陽性か陰性かというところの周辺調査をすることによって、感染拡大についての我々としての予防策というのが取れるかどうかが大きな焦点になると思ったので、昨日、直ちに第1回本部会議の直後にこの23名に個別に連絡をして、待機をしていただくということと本日の検査ということを依頼して、今、順次その検査を行っているということであります。
○読売新聞
県立学校の臨時休校について延長するということ、また、市町にも同様の要請を行うということです。この措置について。
○知事
そうですね、初めて出たということと併せて、今回、関係者調査の結果ということもまだ分かっていませんので、そして、陰性であったとしても、これがまた陽性に変わるといういろんな可能性にも備えていかなければいけないので、となりますと、少なくとも月曜から開校するというのは非常に厳しいという判断となりました。
何とか小中の卒業式とかはという思いが最後の最後まで我々の中にもあるわけですけれども、そこも関係者調査のまず第1弾、23名の結果を見てということで、また何らかお示ししたいと思っております。
○読売新聞
調査中を理由ということで、調査が判明次第、休校の見直しという可能性もあるんですか。
○知事
先ほど申し上げたように、関係が広うございますので、慎重に考えたほうがいいかなと思うので、開校措置をやめる、要は臨時休校を続けるという判断につきましては、それでいかせていただこうと思っておりますが、その中でもまた濃淡がありますので、臨時的にみたいな措置ができるのかどうなのか、そこはまた慎重に検討してもらいたいと思います。
○読売新聞
県内のイベントとか、中止になっているものも多いんですけれども、あるいは県有の施設とか、そういったものについて何か会議の中で対応や方針とか。
○知事
大勢密集して集まるようなものについては、例えば、うちでいうと宇宙科学館のプラネタリウムとか、そういったものというのはやめたほうがいいんだろうと思いますけれども、それ以外のものについては、それぞれ、もちろん大勢の人が密集して集まるようなことについては自粛したいと申し上げておりますけれども、ある程度冷静に活動はしていただきたいなと思います。
○日経新聞
検査なんですけれども、佐賀県は今、検査能力が地衛研で大体1日最大32件としていますけど、今後増えることが予想されて、必要に応じて厚労省は隣県にも依頼してくれと言われていますけど、その方針でいかれますか。
○知事
そうですね。今回の部会でも、環境が整ったら、さらにPCRの費用とかも含めて予算をつくっていくということも考えなければいけないと思いますし、特に今回の関係者調査の結果によっては、もっと多くの皆さん方をということになる可能性もあるので、そこはその状況を踏まえて要請することも十分考えられると思います。
○西日本新聞
臨時休校を継続することになりましたけれども、今日は市町とかでも結構現場では混乱が起きています。再開を決めた判断について、振り返ってみて今どう思われますか。
○知事
この危機管理の問題というのは、100点は絶対ないわけで、そのときそのときでいろんなことを考えながら、知事は、自分として県民のために最適なことをということで考えてまいりました。現場の声で、本当に自宅から出られなくて心身共に厳しいという声も多々聞いてきたので、その中で全力で感染症に対応しながら、何とかあと6日間という思いで決断したわけですけれども、本当に残念なことに、もちろん本人たちのせいではないんだけれども、こういうことで発症したということであるので、そうすると、どうしてもそちらのほうのリスクというものを重点的に考えざるを得ないと思いますので、これからも、そのときそのときの状況にしっかり向き合いながら、一つ一つ決断するのが政治家の仕事なので、しっかり説明責任を含めて全うしていきたいと思います。
○サガテレビ
ちょっと質問が重なるんですけれども、16日からの学校再開というのを、楽しみにしていた子供さんたちや、それで安心していた保護者さんたちというのもいらっしゃると思うんですが、そういった方々に対して、知事としてお言葉いただければ。
○知事
月曜日から楽しみにしている子供たちの気持ちを考えると、本当に切なくなるわけですけれども、事この感染症という危機管理に関して言えば、できる限りその危険性排除というところで考えざるを得ない。その中で、何とか6日間、子供たちが気持ちの通じるようなことができないかどうかということ。それから、今回は特に教育委員会と話をして、学校をできるだけ開放してほしいという話は今日も述べさせてもらいましたけれども、できるだけ外で伸び伸びとやっていただけるような環境をつくれるように、厳しい状況の中でも、子供たちの心身の発達ということを考えながら、対応させていただきたいと思います。
○佐賀新聞
卒業式のことで確認ですけれども、検査の結果次第でもっと陽性が出た場合とか、要請することもあり得るのか。
○知事
これはとにかく、今日、大概大きな方向が判明しますから、23名の皆さん方の。それによって考えていくことになると思います。
○佐賀新聞
中止の要請の可能性もあるわけということですね。
○知事
今からちょっと分かりませんけれども、厳しい状況になったときには、もうそれどころではないというか、そっちの対応で全力を挙げなければいけないので、いろんなバリエーションを考えてはいるんですけれども、まずは感染拡大防止というところに全力を尽くさなければいけないと思っています。
○佐賀新聞
先ほど予算という部分、今議会に関連予算の追加で上げられる可能性がある。
○知事
はい。今積算をしておりまして、そういったところ。マスクも、佐賀県は、私もよくマスクをしていないと言われることもあるんですけれども、佐賀県はしっかり予備のマスクを医療機関とか、福祉施設とか、必要なところに配るようにしていますので、WHOの見解なども聞きながら、そちらのほうに優先的に回すという方針。
ただ、もちろん咳があったり、花粉症だったり、風邪をひいている方、いろんな方はもちろん個別に当然マスクをしていただきたいと思いますので、それについても御理解いただきたいなと思っています。