○西日本新聞
本日の会議で非常警戒措置の延長を6月5日までにすることにしました。この延長幅を5日までとしたことの理由について説明をお願いします。
○知事
先ほどグラフで見ていただきましたように、本当におかげさまで、この措置の効果がしっかりと出ております。本当にこれは県民の皆さんのおかげです。協力していただいた飲食店のおかげでもあります。これをそのまま何とか維持したいということです。
その中で、やはりゴールが見えないのはみんなつらいので、今いい調子で来ているんだけれども、そうはいっても緊急事態宣言の出ている県とか、そういった九州各県の状況も踏まえなければいけないので、今ここでストップということではなくて、前回は8日間延長したので、今回は週いっぱい、ですから、土曜日まで何とか頑張っていただいて、その代わり、今まで20時という極めて厳しい時間で切っていたのを21時までということで、これも飲食店の皆さん方と私も話す中で、21時までにしてもらうと大分違うというお話もいただいたので、僕らも頑張るからということであったから、それであれば、あと5日間、21時までということでもう一踏ん張りしていただいて、何とかこの傾向をしっかりと確かなものにして、我々の本来の目標であります医療環境、病床の使用率31.5%を少しでも早く20%に近づけていきたいと思っております。
○西日本新聞
会議の中で、20%を切ることが目標という数字を上げられて、あとは減少傾向が続くことということだったんですけれども、解除については20%を切ることが条件と
○知事
いいえ、そんなことはなくて。
○西日本新聞
減少傾向が続くこと。
○知事
はい。今でいうと、ちょうど、ステージ2が見えているんだと思います、今の流れの中で。ですので、それがさらに確かなものになっていくということであれば、その数字いかんにかかわらず解除したいと思っておりますし、逆に言えば、リスクということ、非常にリバウンドで逆に向くということも十分我々は危機感を持っていますので、そういうことになったときには、また改めてお願いをするということになりますけれども、そうならないようにみんなの力で今の傾向を維持して、何とか抑え込んでいきたいと思います。
○西日本新聞
飲食店には引き続き要請が続きますし、県民についてもいろいろまだ行動制限がかかった状況ですけれども、それについて呼びかけのほうをお願いします。
○知事
特に、本当にこの4つをお願いしてあるわけですけれども、特に今効いているなと思うのが、県外への移動と県外での会食の自粛というお願いなんです。
明らかに我々1件1件、全部チェックしてやっていますけれども、県外関係からの新規発生者というのは今、大きく減っています。これがありますと、今、変異株なので、1件の新規感染者から本当に多くのご家族分プラスアルファで出てくるので、ここを抑えることが何よりも感染症対策で今大きなポイントなんです。ですので、これを大分守っていただいているということ、それから、時短の関係もあってか、スナックなどについてのクラスターというものが全く出なくなっています。そういったところがあって、今非常にうまく措置がいっているので、改めて県民の皆様方に県外への移動と県外での会食というところを改めてお願いしたいと思います。それをしっかり実行していただくことによって、この傾向は続いて、医療環境を守られた形で成功ということになろうかと思いますので、いま一度ご協力をよろしくお願いします。
○西日本新聞
最後に、大規模接種についてなんですけれども、場所ですとか、規模感というのは何か計画でどれぐらいというのがもしあれば教えてください。
○知事
そうですね、大体市町の皆さん方を、もちろん邪魔してはいけないし、市町がしっかりと会場を抑えながらやられているので、そうでないところで県の中で接種の応援ができるというような形での場所を今検討中で、どのぐらいの需要があるのか分からないですけれども、まずはその形をつくることが大事だと思いますので、1日500人程度のイメージで今準備を進めております。
○毎日新聞
時短要請1時間の繰り下げの理由ですけれども、先ほど21時までにすると大分違うという声が飲食店からあったとありましたが、そのほかに理由があれば教えてください。
○知事
今、九州各県もそうですけれども、21時でやっているところが多かったんです。ただ、佐賀県は、もう締めるところは締めて、早くこれを佐賀の傾向をつくりたいということで、本当に日が長いので、20時って早いねという話の中で、ここはきちっとやるときはやろうということで苦しいながらも20時でお願いしたわけです。
今、せっかく数字が下がってきて、飲食店の皆さん方に対しても、本当によく協力していただいているなという気持ちもあったものだから、21時にしてもらえると、そうするとじっくり一次会というか、しっかりもてなすことができるんだけどなという話もいただいていたので、今回21時ということで、それで、そのまま何とか解除という流れにならないかなということを考えております。
○朝日新聞
期待していた飲食店とすると、31日で解除してもらえる、下がってきていますよね。それは解除できない理由というのは、下がり方が足りないからですか。それとも九州各県の状況でしょうか。
○知事
これは九州各県の状況を見て、今日はそれこそ緊急事態宣言の延長という、そういう雰囲気の中で、我々もやはりリバウンドをしたくないというか、抑えるのにどれだけみんなの血と汗が流れながら、苦しみながらやっているのかと思うと、この5日間、さらにみんなで21時で我慢して抑えることによって、確実なものにならないかなという期待を込めて、あと5日間、本当厳しいお願いですけれども、お願いさせていただいている次第です。
○朝日新聞
それは県内の下がり方ももっと下がりたいということですか。
○知事
このままでいいと思うんです。このままの形で下がっていけば。
○朝日新聞
それは下がり方が。
○知事
下がり方ですね、はい。
○朝日新聞
それも求めるし、九州各県ではまだ十分には下げ切っていないということで、再延長の理由ということでいいんですか。
○知事
はい、今置かれている環境とすると、ほかも、例えば、福岡県さんとか熊本県さんも我々と同じレベルのところまで来ていればいいんでしょうけれども、少なくともそうではなくて、我々やはりどうしても日常から仕事とか通学とかで行き来はあるので、そこの部分をしっかり加味していかないと、我々だけ先に気が緩んだ形でここで終わりという判断ではなくて、やっぱり九州全体のことも考えると、我々とすると、あと5日間お願いをして、その中でしっかりと今の傾向を維持したい。ですから、今のままでいいです。今のままで佐賀県は推移していただければよろしいかと思います。その中で、大きな反発をして増えるとかいうことがなければいいなというふうに思いますので、やはり慎重には慎重を期してやっていきたいと思います。
○佐賀新聞
時短要請延長に伴って、追加の協力金などはどうなんでしょうか。
○知事
全く今と同じ、20時のときと同じ額でいきたいと思っておりまして、ですから、日数で割ると約8億円になると思いますので、専決処分をする方向で考えたいと思います。21時だから、幾らかは対象店が減るのかもしれません。ですから、そこも計算して数字を決めていきたいと思います。
○STS
大規模接種の運営に当たって、お医者さん以外の歯医者さんだったりとか、そういう方々の協力は想定されていますか。
○知事
今、その大規模接種に当たって声かけ調整をしているんですけれども、ここも佐賀県すばらしいなと思うのは、協力したいというお医者さんが極めて多い。だから、みんな加勢するよと言っていただいていて、だから有り難いなと思うんですけれども、当然、歯医者さんもやっていただけると思いますので、そこの皆さん方の加勢いただく数を見ながら、さらに応援していただくチームというものも考えていきたいと思います。
○NHK
大規模接種に関連してなんですけど、県内何か所ぐらいを考えていらっしゃるのかというのと、あと、いつ頃までに始めたいという目標がもしありましたら。
○知事
1か所まずやってみるということだと思います。対象者は、もちろん県民全体だとは思うんですけれども、先ほど言ったように1日500人程度なので、まずはそこをつくっておくということに主眼を置いて、会場も、今そこは検討しております。
それから、これから順次、そのターゲットなんかも考えていかなければいけませんので、そういったことも調整して、何とか6月の中旬に1回目をできて、それから定期的にずっとそこが開設できるように、例えば土日のたびとか、そういうような今システムをつくっていかなければいけないわけですけど、なかなかこれ全体を動かすためには、それこそ予約システムだったり市町と調整をどうするのかとか、詰めなければいけないことが多いので、今それを鋭意詰めて、決まったら骨格、改めてお話しさせていただきたいと思います。
○NHK
6月中旬には1回目をやりたいと。
○知事
6月中旬に1回目をやるべく準備しています。