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山本幸三委員長の訪問を受けて/ 第86回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議後の知事インタビュー

最終更新日:

○朝日新聞
 まず新幹線。知事の声はきちんとよく聞き取れたんですけど、山本委員長のほうはほとんど聞き取れなくて、今日はまとめて言うと、委員長はどういう趣旨で知事に会いに来たんですか。
○知事
 与党PTでまとめられた紙でしたから、その報告に来られたのかと私は思いました。
○朝日新聞
 あとコロナですけれども、今回、解除されたのは、基本的には九州全体も下がってきているからという理解ですか。
○知事
 そうですね。そこも分析して、本当は東京をどうするかとか、いろいろみんなで議論はしたんですけれども、やはり一旦久しぶりにこういう状況になったので、大分息苦しい日々が続いていたので、医療現場とか、そういったところ、感染症の先生とかいろいろ話をする中で、今、本当に医療現場も落ち着いた状況になったので、一旦しっかり感染症対策をした上で、そういった呼びかけをなくすということについてはいいんじゃないかということで、みんなの気持ちが合いまして、めり張りが大事、だっていろいろずっといろんな地域のを見ていると、2人以下で飲食、4人以下でとか、お酒がある、なしとか、いろんな議論がある中で、すっきり閉めるときは閉める、開くときは開くと、そこが分かりやすいメッセージをしたほうが結果的にみんなついてくることになるし、感染症対策としては実効性が保たれるんじゃないかなというのが佐賀県のこれまでの経験値です。
○読売新聞
 先ほどの山本委員長とのお話のところで、山本委員長はPTのお話をされて、知事は佐賀県の立場をお話しされて、私から見たらかみ合っていないような状況だったのかなと思いましたけれども、知事が主張をされて、山本委員長には伝わったとか、どういうふうになっていますか。
○知事
 私の思いから言わせていただくと、いろいろ与党PTって今いろいろな努力はされているわけですよね。だから、それについてお疲れさまというか、感謝の気持ちというか、ありがとうということは申し上げたわけです。
 そもそも今かみ合っていないというお話があったけれども、そもそもボタンの掛け違えというのがスタートからあって、これも再三申し上げているけれども、我々が長崎県と一緒になって、スーパー特急からフリーゲージになって、それで事業を振興させたいということで、佐賀と長崎両方で手を挙げて、デュエットみたいな形で手を挙げて、北陸と北海道とどのような形で進めていくのかというのを与党PTで調整されていたわけですよね。それがフリーゲージができないということになったことで、我々は、少なくとも佐賀県はそこからフリーゲージができないわけだから、おりているわけですよね。
 だから、私が手を挙げていないというのは、与党PTの調整の場から一旦立候補を取り消してというか、手を挙げていないんだけれども、それを与党PTはさらに協議を続けられて、本当は一旦原点に持ち帰って、この地域をどうするのかということをしっかりと九州の中で考えなければいけないときに、決め打ちのような形で佐賀県が手を挙げていないのに決め打ちのような形でフルが適当であると。上から下りてきたような形でなされたということがそもそも我々からすると大変強い違和感であると私は申し上げたけど、なので、その掛け違えがずっと続いている形。
 だから、我々はフリーゲージまでは散々検討してやったんだけれども、フル規格ということについては十分な検討はこれまで全然なされていないから、ただ、我々もすごくいろんなことを考えるということはいいことだと。本当にいろんなことを議論することは大事ないいことだと思うから、だから、いろんな人が何を佐賀県に言ってきてもいいし、我々は「幅広い協議」ということでいろんな可能性についてフラットに議論する場として鉄道局と今やっているわけですよ。
 ただ、そこには何ら、決めて何かをしていこうという、今日議会で議論したけど、何かの結論があるわけではなくて、本当にフラットで議論する中で、そうした過程というのは県民の皆さんに開かれた形でやっているから、その中で本当に、自分たちとして佐賀県が何か合点がいくような形ができたんだったら、それはまた改めて考えるということだと思っているんです。
 ですので、何か、我々の地域のことだから、やはり我々の合意というのが大事で、新幹線というのは国が何かを上から持ってくるものじゃないと私は思っているし、整備新幹線のスキームそのものが、地元が手を挙げることが前提になっているのでというところが、分かりますかね。スタートの時点でこうなっているもんだから、何か不思議な形になっているから、一旦は九州に戻したらいいんじゃないかと私は思っていますけど。
 そうしたことも含めて、これから今、鉄道局と「幅広い協議」の中で、これはこれでいろいろ議論をさせていただければと思っています。
○佐賀新聞
 先ほどボタンのかけ違いの話があったと思うんですけど、今日はある意味、山本委員長と直接議論するチャンスでもあったのかなと思うんですけど、知事はあえて時間がないというか、数分というところに限ったというところもあると思うんですが、その辺の議論が、その余地がないと思われているのか。
○知事
 これは、もともと与党PTというものがあって、そもそも僕らが手を挙げていたフリーゲージトレインをやりたいときに、そこに我々も通っていたわけですよね、長崎県と一緒に。でも、それができないということになって、いきなり何か場面が与党PTの場が変わってしまって、私も3回呼ばれたわけですよ。呼ばれて、我々は違うって、かけ違いの中身の話を私しましたよね。フルは、我々は今望んでいないんだということも再三あのときに申し上げたにもかかわらず、いきなり、「適当である」という結論を与党PTが出したということに私は衝撃を受けたわけですよ。だって、一顧だにしないってあのとき言いましたけどね。
 だからそのかけ違いがずっと続いているので、そこを分かっていただいているのかなというところはあって、山本委員長にはそれはちゃんと申し上げて今まできたので、今日もそれを端的に申し上げたということなんです。
○朝日新聞
 今後の協議の流れについてお伺いしたいんですけれども、そもそもボタンのかけ違いがあるという中ですが、与党PTとしては一つのまた、県が懸念されていた財政負担の問題や並行在来線の問題であるとか、一応アンサーを持ってこられたと思うんですけれども、今後の協議中で、佐賀県として国に求めていく確認したいことというのは何になってくるんでしょうか。
○知事
 というかですね、だから、まずは与党PTさんが今日持ってこられたやつも、別に結論になっていないですよね。方向で進めるとか、ですから、非常に、例えば財政措置だって確たる確約ができているわけじゃなくて、検討するという内容ですよね。ですから、それ自体が何か決まっているわけでも、何かが変わったわけでもないなと思っています。
 僕らは、先ほど言ったように、フラットな場で、フラットな立場で鉄道局と「幅広い協議」をしようとしているわけです。ですから、その中で自由に意見を出し合って、その中からつくられていくという形を思い描いています。
 よく、役所がやるときに結論を先に決めておいて、それを何とか委員会でやって、みんなで異議ありませんねなんてやり方があるけど、そうじゃないやり方、本当に公開の場でいろいろ議論をしながら、何か結論を決めるというやり方はあっちゃいけませんか。
○朝日新聞
 いや、多分構わないと思いますけど。
○知事
 だから、多分今までとはそういう、何かを裏で決めてその方向で持っていくというやり方じゃないやり方を僕らは本気で考えて今やっているので、ぜひ、だから与党PTにはそれを見守っていただきたいと申し上げたわけなんです。
 ですので、今まで我々が合意したスーパー特急で通すとか、それから、フリーゲージをちょっとスピードを落として在来線のところを通すというやり方ももちろん提案をしているし、今、まず当分続くであろうリレー方式というものをよりよい形でやっていくというやり方だって、いろいろまだあるので、それについては我々も合意をしているから、もしこっちのミニ、フルというのを考えるんであれば、さっき言ったように、フラットな形で、将来像とか九州全体のことも議論していいから考えていこうねというのが僕らの気持ちです。
○朝日新聞
 もう一点いいですか。例えば、並行在来線の問題であるとか財政負担の問題であるとかは、結局、JR九州の経営判断によるところもあると思うんですけれども、このJR九州と直接山口知事がお話になるということはないんでしょうか。
○知事
 ですから、「幅広い協議」の中で、ある程度いろんなポイントが出てきて、さっき言った3つのルートだって、どういうメリット、デメリットがあるのかも全然検討もなされていないので、何か方向性が少しでも見えてきたときに様々な議論が行われるんだろうなと思うわけです。
 ですので、今は全く何かに決めているわけではないので、佐賀県から何かを決めてという性格のものじゃないと僕は思っているので、ですので、これからそういう協議が行われる環境の中で、そういったものを必要とするタイミングがあれば詰めていかなければいけないと思います。
○佐賀新聞
 山本委員長は2年前に与党の基本方針をまとめられたときも佐賀県を訪れられましたが、そのときは知事はお会いにならなかったんですけれども、今回、会おうと思われたのはどうしてでしょうか。
○知事
 まず、普通に佐賀まで来られた方があるときは、できる限り時間を割いて会おうとするのが私の考え方なんですけれども、2年前は3回与党PTに私は足を運んで佐賀県の立場を主張させていただいた。だけど、全く一顧だにしない結論が出たので、さすがにそれを持ってくるというのは、さすがの私も、これはないんじゃないの、そこまでお人よしじゃないよということでお会いしませんでした。
○長崎新聞
 今回、与党PTから提案というか、大きく4つに分かれて在来線の問題とか財政負担の問題が出ていたと思うんですけれども、まず、そもそもそれぞれの内容の評価というか、その辺はされたんでしょうか。
○知事
 だって、もともとの大きな問題として、佐賀県は長崎県が言ってきたから、鹿島とか太良とかつらい思いをしてあのルートができて、そして、スーパー特急、フリーゲージ、佐賀県を在来線で通るんだったらいいよとして、一緒になってタッグを組んできたわけじゃないですか。そこの問題を僕は言っていて、それが今フリーゲージが国の責任でできないということになったんであれば、一旦そこは我々としてどうしていくべきなのかと考えるべきじゃないんですか。
○長崎新聞
 今後は「幅広い協議」でやられていくということなんですけれども、ということは、結局、与党PTさんの提案というか、内容がどういうものであっても、現状では受け入れられないということになるんですか。
○知事
 だから、「幅広い協議」でいろいろ議論しようとしているわけですよ。与党PTは、さっき言ったみたいにボタンの掛け違いだから、だから、温かく見守ってくださいよと言っているわけです。与党PTが決める立場じゃないと言っている。
 ちなみに言えば、長崎県は佐賀県にもっと向かい合うべきでしょう。もともとそうやって一緒になってつくった制度だから。制度というか、つくったフリーゲージトレインのセットだから。





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