ここからはピンどめのコーナーです。がんの特別対策室と合わせて、もう一つ特別対策室として交通事故防止特別対策室をつくりました。佐賀県はずっと人口あたりの人身交通事故発生件数ワーストワンをずっと続けてきたわけですけれども、静岡県が追い抜いて、2番目になったところです。しかし、今年度また若干増加傾向になっていて、このままいくとまたワーストワンを取り戻してしまいそうな勢いなので、今年もしっかりと交通事故防止対策をしなければいけないと思います。がんもそうですけれども、交通事故で亡くなるときは一瞬です。ことしは死亡事故も昨年より多いという状況でもあり、何とか減らしたいと思っています。
1つのポイントは佐賀の交通マナーです。よく県外出身者からは、佐賀の交通マナーは変という声をいただいております。別に交通違反ではないんですけれども、大通りを右折したり、急に追突事故が起こったり、直前までウインカーを出さないとか、信号で黄色になったら、普通は停車に向かうが、むしろ急にアクセルを吹かすとか、車間距離を必要以上に近づけてあおるとか、そういったところが懇談会でも指摘されております。そして、県民の半数以上の人は、自分たちの交通マナーは悪くないと思っているという統計があり、このギャップについて懸念しています。
特に佐賀県の場合は、ヒヤリ・ハットの場面が都市部ほど多くない。逆に言えば、急に大きな事故になってしまって、気づいたときには大変なことになっているという状況が多いですね。携帯電話やスマホを動かしていたり、お化粧をしていたりとか、車の中が生活空間になったりしている方もおられると聞いておりますが、あくまでもしっかりと足はブレーキに置いて、特に人が多いところでは気をつけて運転していただきたいと思います。これは佐賀県民全体、自分たちに課された、本当に大きなマイナスの部分ととらえて、何とかみんなで啓発活動に取り組んで一緒に考えていただきたいと思います。
先ほどのがんと交通事故は、佐賀県の大きな課題だと認識しています。