さて、あと幾らか若干報告事項があります。
まず、初動の要となる県の消防防災ヘリコプターの機種が決定いたしました。D-2型の消防防災ヘリコプターは全国初ということであります。
入札が効いていい感じの額で落札できたという報告を受けております。
航空消防隊は、2020年4月に9名体制で発隊して、さまざまな訓練をしてその年の12月に納入予定でありまして、そこから実機で訓練などをして、運航開始は2021年3月末を予定しております。3年後ですね。
消防防災ヘリコプターが導入されることになると、やはり一番期待しているのは、どんな災害なのかというところが今までであるとなかなか実感としてわかなかったところを、いち早くまずヘリを飛ばして、どんな状況なのかということが一発で映像で本部にも伝わってくるし、初動が早くなるというところが人の命を助けるために何よりも大事なことなので、そこの効果があるということと、実際のレスキュー、山岳救助だとかさまざまな面で、威力を発揮するのではないかというふうに思います。
特に佐賀県は原発立地県でもありますので、そういったところの初動というのは非常に大事になりますし、さまざまな状況把握ということ、それから、避難路の状況ということについての捕捉も早くなるということなので、大いに期待したいと思います。
それから、「SAGAものづくり夢ラボ」というのも、これも維新博の関連企画でありまして、10月19日から12月2日ということで、博物館の展示室、それから、1階のロビーにトヨタの木製自動車の「SETSUNA(セツナ)」を展示したり、岡田アトリエでさまざまなワークショップをするということで、ものづくりというものの体感をしていただこうというコーナーでありますので、こちらのほうもご期待いただきたいと思います。
それから、イベント系では、いよいよ今回は技・人展、最後の志展ということになります。ですので、11月1日から来年の1月14日までという維新博の最後のところを飾る展示会でありまして、メーンになりますのは、ご存じ島義勇、それから、意外と県民にまだ知られていないところがあるかもしれませんが、実は初代の沖縄県令は鹿島の鍋島直彬公でありまして、それに伴って、この齋藤用之助さんは沖縄のほうに行ったわけですけど、その後ずっと活躍していまして、硫黄鳥島という、今は無人島ですけれども、そこに人が住んでいて、大噴火するときに久米島のほうに避難移住をさせた役人として非常に有名でありまして、沖縄のほうでは顕彰されております。
そういう北も南も佐賀県が頑張っていたという、その志ということにスポットを当てております。そういった意味で、特別講演会は齋藤先生に来ていただくという形になります。
特に島判官の件に関しましては、北海道でも報道をしていただいているようでありまして、佐賀に対する思いというものがだいぶ広がっているようでありますけれども、北海道のほうは北海道神宮さんと札幌市役所のほうに銅像があります。それは明治になってからの銅像ですね。たしか1869年、明治2年のまさに島義勇が北海道を走り回っているときの像なんですが、今回、我々が置こうとしている像は、直正公に調査に行ってこいと言われたもっとずっと10年以上前の、もっと若い、北海道に初めて旅立とうとしているときの姿をつくろうとしていまして、北海道を向いていて、顔は直正公の銅像のほうを向いているというようなしつらえにする予定ですが、そのとおりになっているかな。ということでありまして、11月11日に高橋北海道知事と秋元札幌市長さんに来ていただく予定で、いよいよ佐賀のほうにも銅像が建つということに相なりました。
2,000万円寄附を募集しましたけれども、300万円以上も超えるような寄附をいただきました。本当にこの場をかりてお礼を申し上げたいと思います。皆さんありがとうございました。
ということで、「維新、再び。」ということで、肥前さが幕末維新博覧会も好評開催中でありますので、残りの期間でぜひご来場いただきたいと思います。