佐賀県 知事室TOP総合トップへ
佐賀県 こちら知事室です佐賀県 こちら知事室です(スマホ版)
背景色
青
黒
白
文字サイズ
拡大
標準

平成31年度当初予算案その1

最終更新日:

○読売新聞
 予算編成に当たってですけれども、世界に誇れる佐賀づくりというのが一通りの柱だったと思うんですが、1期目のときには佐賀の魅力を外に向けて発信するという意欲がよく担っていたかと思います。
 冒頭、知事のほうからも今回、「山」「交流」「志」という3つのキーワードが出ましたけれども、受けとめ方としては、外から佐賀に来た人が、佐賀に来た人に対しての魅力の発信だとか、今佐賀に住んでいる方たちに向けてとか、そういうふうな方向性のように受けとめられたんですけれども、知事は今回、予算編成を組むに当たって、1期目のときと2期目のときでどのような違いを出していこうと思われたのか、その辺の編成の仕方にかける思いについて教えていただけますか。
○知事
 1期日は、まず現場をよく知ることが大事だということで、県内を本当にくまなく、いろんなところで、「さー行こう!!事業」だとか、さまざまな祭りに参加したりしながら、佐賀がどうなんだろうかということに徹底的にこだわって、できる限りハード事業というものは抑えながら参りました。その中で、この佐賀県の皆さん方のすばらしい地域を大事にしたり、人とのつながりを大事にしたりという、皆さん方にいろんなことを知っていただくことが大事だなと思ったんです。というのは、ずっと同じメンバーばっかりでいろいろ議論をしていると、なかなか煮詰まって前に話が進まないというのを私も全国でもよく見てきたし、堂々めぐりをしてしまう、どうせ無理やっかってなってしまう。それを打開するためには、外の人たちが来て、佐賀ってすばらしいよって。何もなかというのが県民ですから、よそから来て、ここ何もなかねなんて誰も言わないし、例えば脊振の山を見たときに、よそから来た人は、「すげー、美しい」って言うんですよ。でも、県民からするといつもあるもんだから、あれが何もなかに映るわけね。というような現状に気づいた中で、あ、そっか、維新博もやったけれども、もっともっと多くの人たちが佐賀に来ることによって、佐賀ってすばらしいところだねと。今回のキャンプもそうだけれども、世界中の皆さん方って本当に佐賀のことが大好き、すばらしい素材が残っているところだねって言っていただけるので、そういうマインドに少しずつ佐賀県が変わっていくとしたならば、これから世界が近くなる時代の中で、この地域というのはすごい跳躍力を見せるんだろうなと思ったので、できる限り多くの人たちと交流するように、そして県内的には志を持てる子供たちがいっぱいいてというところを意識して、さまざまな新しい時代に合うような価値観、右肩上がりじゃない時代の価値観を佐賀から提案できたらなと思って、今回の予算を構成しております。
○NHK
 子育て施策に関して、今回、9億円あって、その中の新規拡充が12項目で、合わせて1億7,000万円余りと、かなり力を入れていらっしゃると思うんですけれども、中身を見ると、出会いから結婚、あと、不育症ですとか、妊娠・出産、子育て、自立支援、不登校対策と、かなり幅広いんですけれども、知事はどういった思いでこの「子育てし大県」という施策を推進していらっしゃるのか。
 あと2期目の最初のスタートですけれども、1期目の中で何か課題というのは、佐賀特有なり全国共通の課題というのは見えてきたのか、そのあたりをお願いします。
○知事
 子育てって本当にそれぞれなんですよね。家庭もそれぞれだし、人生がそれぞれだということでもあるんだろうけれども、そのいろんな千差万別な一人一人の生きざまにどのように県政というのは網をかけていくべきなんだろうかというのは大きな課題なんです。同じような人たちだったら、同じような施策で網をかければおおむね引っかかるんです。でも、あまりにも家庭環境から、地域差から、人それぞれなんです。ですので、まず決めたのが、少なくとも子育ては楽しいんだって思ってほしいな、いろんな環境の中でも。そして、子供には罪はないので、子供が生き生きとしていて、本当に苦しいときには手を挙げられると。
 新年度、今日は説明しませんでしたけど、今やろうとしているのが、DVでも、子供が手を挙げられない、そして、奥さんのほうも、DVされているほうも、私が悪いのよってマインドコントロールにかかっているところがあるわけですよ。そうすると手が挙がってこないわけ。だから、そういったところに僕らが、こちらのほうからアプローチをして助け出せるようなことができないのかなっていうことを考えています。ですので、何となくこういう政策をやって網をかけたよっていうことじゃなくて、それで漏れているところがどうしても出てくるのがもどかしい。そういったところに引っかかるような施策をいろいろやりたいと思っております。
 ですので、例えば、さっきの不育症も、流産を繰り返す方って、つらくて人に言える話じゃないというのが現状です。でも、そういう人たちに何とか、行政というのはセーフティネットであり、駆け込み寺だと思うので、手を挙げてくださいっていう施策と、こちらから何か乗り出して、「May I help you?」というような、そういうことができるような考え方でということを全ての段階で考えていくと、どんどん広がってはいるんだけれども、問題は、予算の制約があるので、声はかけられて、いろんなところにやれてるところもあるんだけれども、もっとやってよっていう声って出てくるわけです。
 例えば、支援学校のバスにしても、佐賀県は寮をそれぞれの支援学校に置いているので、寮をメーンにやってきたんだけれども、やっぱり親元から通わせたいという人たちの声とかあるから、他県にはないことだけど、バスを走らせる。とりあえずモデルで1路線ずつ走らせているんだけれども、でも、そうすると、もっと近く来てよ、もっと私のところにもつくってよという声も今寄せられていて、そういうことがどこの分野でもあって、その全てにやるというのがなかなか難しいところで、順次、順次。ただ、光が当たらない人たちはないようにしたいなといつも思っていて、全ての分野に対して、我々がしっかり目をかけて一緒に考えていくという形はつくれるようにしたいと思うし、もしそうなっていないところがあったら、それこそ報道機関の皆さん方にご指摘いただいて改善していきたいと、そういう姿勢でいたいと思います。
○佐賀新聞
 大きく2点。
 まず、今回の2期目のスタート予算なんですけれども、知事ご自身の自己評価はどのような感じなのか、もし点数とかであらわせるのであれば、そういうのをお願いしたいし、自己評価をお願いします。
○知事
 そうですね、この予算というのは一つの原案で、これから県議会の中でもいろんな議論があって、そして、この中でもいろんな過程があるので、今の段階で点数をつけるのは本当に難しいことだけれども、少なくともみんなの英知を結集しながらつくった、特に佐賀県庁も、もう4年たって、それなりにいろんな現場を見て、方向性というか、山口県政の方向というのをわかってきた皆さん方も多いので、そうした中でつくられた予算なので、私は期待したいと思うし、もちろんこれでパーフェクトなんて思っていません。これを一つのきっかけにしながら、さらによい事業にしていくことと、新しい気づきがあれば、修正して、場合によっては補正してということだと思います。
○佐賀新聞
 もう一点、大きく。サンライズパークの件なんですけれども、これは山口知事の政策判断としてかなり大きな事業だと思うんですが、今回、継続費も含めて338億円で、今年度以降、来年度、再来年度のほうがさらに予算かかってくるんですけれども、今回出されているような幅広くいろんなことに目をかけていらっしゃる中で、先ほど知事も予算の制約があるのでということもおっしゃっていましたが、このサンライズパークをやっていくことで、かなり政策的なことがかかると思うんですけれども、このあたり、ほかの事業への影響とか、そのあたりについてはどのように手当てされていくおつもりなんでしょうか。
○知事
 そうですね、佐賀県にとってみると、久しぶりの大型事業だと思います。武雄の宇宙科学館、それから、本丸歴史館、そういったもの以降、ほとんど大型施設整備はしていないのかなと思います。そういったこともあって、今の段階というのは、さまざまな国営事業の負担金というのが収束に近づいているということと、今まで、しっかり健全化に励んできたことによって、将来負担比率が全国4位だったり、一定の財政健全性が保たれていると思います。
 ですので、では、今何をやるべきなのかということを散々考えた結果、一つは、国スポ・全障スポというもの。これをみんなで盛り上がってやらなければいけない、50年に1回の事業です。そして、それを契機に、いかにその先まで延ばしていくのかを考えたとき、多くの県外の皆さん方にも来ていただく施設、そして、県内の皆さん方が集えていろんなことで喜べる施設を考えて、さらにまちづくり、もっともっと歩くと、いろんなことを考えていくと、今回、このサンライズパークの整備ということで、新しい時代を切り開くための進路という意味では、よその県は結構こっちをやりますね。でも、本県はすばらしいことに、ここに文化ホールがあって病院がある。そういう施設構成を考えると、ここにアリーナがあることによって、本当に多くの事業がここでできるようになると思います。ですので、いろんなタイミングを考えて、そして、将来の財政推計なんかも考えていけば、ここでサンライズパークを整備するのは非常にタイミングとして、私はいいのではないかと思っている次第です。
○佐賀新聞
 それで、今回、プライマリーバランスがマイナスになっているかと思うんですけれども、先ほどの質問でもしたと思うんですが、ほかの事業への影響、ここのコストが膨大になることによって、ほかの事業への影響が出ないのか懸念されるかと思うんですけれども、そのあたりの手当てというのはどのように考えていらっしゃるんでしょうか。
○知事
 基本的に、これをやることによってほかの事業をマイナスにするという操作は必要ありませんでした。どうやって我々の財政の中で、基金やさまざまな地方債によって吸収できるのかという財政計画がつくれるのかということが一つの焦点であったので、この規模も含めて、その範囲の財政推計も含めてセットしてあります。





このページに関する
お問い合わせは
(ID:91358)
佐賀県 政策部 広報広聴課
電話:0952-25-7219 (直通) FAX:0952-25-7263
県政へのご意見はこちら

Copyright© 2016 Saga Prefecture.All Rights Reserved. 佐賀県