続きまして、佐賀県版の父子手帳です。今までの父子手帳と違って、男性の意識、男女がともにいろんな意識を共有していくんだという意識改革をベースに組み立てた手帳です。「SAGA PAPA POCKET BOOK」、パパのイクカジを推進していきたいと思います。
このグラフは「妻の愛情は夫の取り組み次第で変わります!」ということです。これは私の感想ではなくて、出典は東レ経営研究諸の渥美さんという方なんでけれども、簡単に説明すると、これが妻のパートナーに対する愛情曲線。これは子供に対する愛情。当然、独身とか結婚するときには彼に対する思いのほうが強いけれども、結婚直後で子供の出産に向かう途中で、子供に対する愛情が上がってきて、残念ながら、パートナーに対する気持ちは衰退していくというか、減少傾向にあるということです。出産直後から子供に対する気持ちは高目安定ですが、パートナーに対する愛情が出産直後から回復していくのか、さらに低迷するのかというところは、育児、家事に一緒に取り組んだかどうかが大きな決め手になっているという分析です。
我々としても、マイナス1歳から、妻の妊娠期からのイクカジが重要だということを提唱しておりまして、例の「知事が妊婦に」もそうですけれども、そういった時代からともにいろんなことを共有していこうという取り組みをしております。
今までのような育児の知識やテクニックではなくて、男女共同参画の視点で作成したところがポイントで、男性は介助役とかサポート役ではなくて、主体的に取り組むということがポイントになっています。男性の積極的な家事・育児への参画をマイナス1歳期からやっていくということです。
目指すのは、女性にも、男性にとっても暮らしやすい、楽しい社会です。
「パパの極意」、「パパになるということ」を知っていただくということ。残念パパにならないために、例として、だめなのが、妻に家事で「手伝おうか」って言うこと。手伝おうかではなくて、もともとあんたの仕事やけんねという気持ちがママにあらわれるわけで、そうじゃなくて、ともにやっていく。もう一つの例は、泣き止まない子供をすぐに妻に任せてしまうこと。笑っているときは夫が持っているのに、泣いてしまうと、はいって渡してしまう人が見受けられますけれども、時間がかかっても取り組むことで、子供は本当に自分がつらいときでもパパが抱いていてくれる、パパが大好きになる。そういったこともいろいろ書かれております。夫婦のコミュニケーションを大切に、妻への心遣いと愛情も大切、そして、コミュニケーションのポイントは、「傾聴」「共感」「称賛」。褒め合って同じ気持ちになることが大事なんだよと書かれております。
そして、ママにも知っておいてほしいことがあります。夫が何かをやろうとしたときに、見張り役にならない、作業中にダメ出しをしない、遠くから見守って、夫は不慣れかもしれない、よくわかっていないのかもしれないけれども、「ありがとうね」と言ってあげる。そういうエールの送り合いが夫婦間のその後の幸せにつながっていくということが書かれております。
この「SAGA PAPA POCKET BOOK」ですが、全市町の配布窓口で母子手帳と一緒に配布しておりますし、県内の産婦人科等でも配っております。そして、公式ホームページでも随時ごらんいただけます。よろしくお願いします。
マイナス1歳からの男性のイクカジを推進しております。