大切な命を守るために防災情報の伝え方が変わります。これも常々申し上げておりますけれども、雨の降り方が集中化、激甚化しているというのは、皆さんの実感となっていると思います。突然集中豪雨が来て、息苦しさ、恐怖を感じるような、1時間に80ミリ以上の猛烈な雨の回数は、最近の10年間と比較すると、約1.6倍に増えていて、そのために豪雨災害が平成26年、平成28年は岩手県を中心に、そして、平成29年7月には九州北部豪雨が起きたわけです。そして昨年ですが、平成30年7月豪雨では西日本を中心に記録的な大雨が、記憶に新しいところですけれども、岡山、広島を中心に1府13県での災害になりました。
佐賀県でもこのような形での災害となりまして、特に我々の県では河川の護岸崩壊と、それから思わぬところで、どこで起こるかわからない表層崩壊、土砂災害というこの2点が非常に大きなところとなったわけです。
国のほうで、避難勧告ではなかなか避難していただけないということもあったということで、1、2、3、4、5という警戒レベルで発表するということになりました。今回、県民の皆さん方にお伝えしたいと思っているのは、警戒レベル4になると全員避難ということなので、4というところに意識をしていただきたいということ、そして、この4の意味なんですが、避難場所への避難もそうなんですけれども、移動が危険な場合もございますから、近くの安全な場所だったり、場合によっては、屋内であっても1階ではなくて2階に、自分の家の中で移ってもらうきっかけにこの4というものをイメージしていただきたいということです。
避難の情報は非常に難しいと言われていますけれども、そういった意味では、今回、4というところが一つの目安になるということです。
日ごろからハザードマップ、避難場所、経路の確認をお願いしたいと思いますし、朝、昼、晩、この4が出たときにどういう行動をとるべきなのかということについても考えておいていただきたいと思っております。
自然災害は他人事ではありません。起きてしまったときにどうしようかとなってしまうのが常でありますから、命を守るために行動していただきたいと思いますし、その準備をしておいていただきたいと考えています。