佐賀県はがん対策室をつくって一生懸命やっておるわけですけれども、今日は新しい記者さんもおられますので再度紹介します。実は、私が4年前だったかな、知事になって半年で胃がんになったことがわかって、そのときに、何で胃がんになったのかなということで、入院中に先生といろんな話をし、ピロリ菌が原因という話をする中で、ピロリ菌というものがもともとなかったら、胃がんになる可能性はほとんどなかったという話を聞きました。であれば、早いうちにピロリ菌を除去してあげれば、その子供が大人になったときに胃がんにほぼかからないだろうという未来へのプレゼントみたいな事業を佐賀県はやったわけです。佐賀県は日本で唯一、県内中学3年生の全員にピロリ菌検査をして、もしピロリ菌がありましたら、無料で治療するということをやっております。もうこれは3年目なのかな?今年度中学3年生の保護者の方は、ぜひ学校へピロリ菌検査の同意書のご提出をいただきたいと思います。もちろん、同意がないとできませんから、同意いただけるといいかなと思います。
そして、昨年度に検査して、尿中抗体検査で二次検査に進むと、便中抗原検査になるんですけれども、二次検査に行かないというか、未検査の方もおられます。こういう方は、ぜひ二次検査を受けていただきたいと思いますし、二次検査で陽性で、治療をするわけです。治療は15歳になってから実施するわけですけれども、それでもまだ未治療の方もおられます。ですから、こういう方々にせっかくの制度なので、ピロリ菌と胃がんということに関してもわかっていただいて、ぜひ対応いただきたいなと願っております。
こういった中学3年生の同意をするかしないかとか、そのタイミングで、大人のほうもがんについて考えていただきたいと思っています。これは中学3年生は無料化していますけれども、もちろん、30代、40代、50代の皆さん方も、ぜひピロリ菌の検査を受けていただいたらいいかなと思っています。