続きまして、大隈重信の歴史小説『威風堂々』の連載がいよいよ始まります。
大隈重信さんというのは本当に波瀾万丈の人生でありまして、我々が今、弘道館というのを一生懸命やっていますけれども、彼の発想と、蘭学との関係とか、いろんなものがあってここを飛び出したりして、明治維新を迎えて、鉄道の敷設について邁進したのも佐賀藩であって、薩摩藩は反対したわけですね。鉄道より国防というか、軍事費のほうに金を使うべきというのを西郷隆盛が言って、むしろ鉄道で全国ネットワークをつくると言ったのは、実は佐賀藩が言い出したわけです。そんなことで、佐賀の乱でその後、郷友を失う。これもいろんな思いがあったそうですけれども、島義勇、江藤新平などを亡くして、その後、早稲田大学を創設して、爆弾襲撃で右足切断、いろんな意見があったわけですから、それで吹き飛ばされたんですけれども、彼が悪いんではないと、いろんな思いがあることというのは大事だからといって墓参りまでしているということです。その後、61歳で総理大臣になって、そして、77歳でもう一回なっている。波瀾万丈な人生があったりして、大隈を通じて見ますと、佐賀の賢人たちもこの過程でいっぱい出てきます。そういったことを多くの方に知っていただきたいなというところです。
『威風堂々 ~幕末佐賀風雲録~』ということで、伊東潤氏に、8月2日(金)から佐賀新聞にて毎日連載ということで約1年間の予定です。私も入り口の雰囲気だけ見させていただきましたけど、かなりおもしろい形になっていますので、ぜひ興味を持っていただきたい。初日から読んでいただきたいと思います。
非常におもしろい。もともと大手外資系IT企業を経た後に、さまざまなマネジメントを歴任した後、専業作家として今に至っております。非常に読みやすい本をいっぱい出していただいておりますし、何せ早稲田大学卒業でありますから、非常に大隈重信先生に対しても気持ちが高まっていただいていると聞いております。佐賀でも講演会を開催していただいております。
『威風堂々』の題字は県内の全ての高校の書道部員が週がわりで担当いたします。
新たな魅力をお楽しみいただきたいと思います。これが完成して人気がでてくると、今建設中の放送会社さんのほうに取り上げていただけるんじゃないかと期待しているところでございます。