○共同通信
発表の中で、SNS等での誹謗中傷ストップという呼びかけがありましたが、これはプロレスラーの木村花さんの件を念頭に置いていらっしゃるんでしょうか。
○知事
これはずっと私も気にしておりました。一番一般的なのはヤフーさんとかかな、何かニュースが出ると必ず自由なコメントがどっと並んでいる中に、何というんでしょうか、誹謗中傷に近いというか、そういうものが出入りしていることが気になっていたので、逆に言えば、そういう不特定の匿名のやつが出てくると、それに追随してくる方向というのがあって、これは危険だなと思っていたところ、やはり木村さんの事件なんかも起きて、人って本当に弱いので、強がっていたって心のどこかにガラスの部分があって、そこを殴られると激しく動揺するわけですよね。そこを突き刺すようなものというのがどうしても起きてしまうような環境になっている。昔はそういったところがいい意味でも悪い意味でもなかったのが、ここまで世界中で意見が出しやすい環境はメリットもあるんだけれども、逆に人を一発で撃ち殺すような、そういうような言葉が世界中に出ていくことは、我々人間がそれをしっかり制御するルールを自分たちでつくっていくべきだと思うんですね。
ですので、もちろん総務省さんのほうでそういうネットの規制というようなことも進められたらいいと思いますけれども、何よりも我々、世界に生きている人間がそこの使用方法を誤ると、そのやいばは自分たちに向かっていくということを共有しなければいけないと。今そのタイミングだと思います。