○西日本新聞
オスプレイの話に戻りまして、県としては見守っていく、それはずっと一貫して言われていることだと思うんですけれども、知事は漁業者に寄り添うということもずっと言われてきたかと思うんですね。この地権者説明がどう推移していくか分からない状況ですけれども、漁業者に寄り添い丁寧に進めていくという方針には変わりはないということでしょうか。
○知事
それは全く変わらずに、基本的に漁業者の思いは僕はいつも考えていて、有明海再生に向けて、自分たちの責任でもないのに、いつの間にか有明海が、豊穣の海がだんだん漁ができなくなるということになって、いたたまれない気持ちで、そして、諫干の問題もあって、国が信じられなくなってきたという思い、その中で、やはり防衛に対する思いとか、そういったものはすごく強い。何か協力しなければいけないという気持ちはあるものの、信じていいものかという葛藤があって、さらに平和への思い、ここは私も全く同じなんですけれども、そんな戦争なんか絶対させないという強い思いで私もここの場にいるわけなんだけれども、そこの部分で国防というものについてどう向き合っていくのかということについては、常に漁協の皆さん方、運営委員の皆さん方ともそういう話をしていきたいと思うし、彼らの日々のこういう葛藤の中で、本当は自分たちは有明海で普通に漁をしたいだけなんです。そこは痛いほど分かるので、そういった中で、僕らはしっかりと漁協と寄り添いながら考えていくというところについては一貫しているので、そこは私はこれまでの蓄積で幾らか信用していただいているんじゃないかなという意識は持っています。
ですので、これから当事者である防衛省さんが出てこられますけれども、そうした中でもしっかりと漁協に寄り添って行動していきたいと思っています。