続きまして、佐賀県の空の守り「かちどき」がついに佐賀の空にということで、明日、空港の防災航空センターでメディア向けに内覧会を行いたいと思いますので、ぜひ見に来ていただきたいと思うんですけれども、まさに、ついにということであります。これが機体です。
12月26日だったと思います。私も空港に向かいましてお出迎えをしました。初めて母港に、母なる空港に着いたわけで、本当に隊員一同、どうしても涙が出る、そんなような瞬間でありました。
「かちどき」という名前でありますが、後部のほうを見ていただきますと、「JA153L」です。「JA」というのは農協じゃなくてジャパンです。で、「153(いちごさん)」「L(レディー)」です。こういうロゴが入っているので、こちらも見ていただきたいと思いますけれども、この後ろがぱかっと開くようになっていて、救急なども対応できるようになっていて、そして、騒音も小さかったりとか、本当に小さい貴婦人というか、そんな感じの美しい姿をしておりますので、ぜひ見ていただきたいなと思います。
着々と準備を進めてきたわけですけれども、これまで空の消防防災体制という意味では、佐賀県と沖縄県だけが持っていなかったわけでありまして、本当に待望のということなんです。私も役人人生の中でも、佐賀県にヘリが入らないかなということで、常に貢献したいといろいろアプローチもしてきたんですけれども、佐賀県の場合は災害が比較的少ないとか、いろんな事情があったのかもしれませんけれども、実現しなかったことがやっと消防のみんなの、そして、市町の絶大なる支援、これは運航経費は市町と一緒に対応するものでありますから、皆さんのご支援を含めて今回実現したということで、5つの消防本部から派遣された隊員9名、今、一生懸命訓練をさせていただいております。
これまでも様々なことをやっておりました。そして、「かちどき」というエンブレムを作って、何とか佐賀県をみんなで守っていく、7つの星は唐津の7つの離島、そして、5消防本部と県と運航委託会社の7者が連携して、この7つの星で頑張っていくんだということであります。安全第一をモットーに、しっかりと県民の救える命を一つでも救えるように頑張っていきたいと燃えております。
九州佐賀国際空港の東側のほうに今ほぼこれはできておりまして、5本のラインは5つの消防本部を示したりとか、いろいろみんなで考えながら、そして、駐機場が近隣に、全部で22機停められるようになっています。これはご案内のとおり、緊急消防援助隊だとか、警察、自衛隊、海保、様々なヘリコプターが応援に来たときに、ここを基地に、航空防御拠点にするためであります。
そして、今月からは自機を使った訓練をスタートということで、実機を使っての機体・地形習熟訓練をして、さらに飛行訓練ということで様々な訓練、そして、県庁の屋上の離着陸訓練などもして、いざとなったときに私をはじめ、県の幹部が状況把握をすぐできるような対応訓練をしていきまして、3月28日にいよいよ防災ヘリコプター「かちどき」の運用を開始したいと思っております。
ご案内のとおりですけれども、我々が何を目指しているかということです。365日運用して、初動です。何よりも初動なので、この1機があることによって、豪雨災害もそうですけれども、どこで災害が重点的に起きているのか、多くの部隊をどこに回すべきなのか、そして、どこに展開すべきなのかということをいち早く知るためでございます。さらに、救助、救急、消火活動、森林火災も含めた、こういった対応をさせていただくということであります。
さらに、受援体制、我々にとって大きいのは、こういった他県からの応援ヘリが来たときに、どうやって運用して回していくのかということは、我々自身がヘリコプターを持っていないと、簡単に言うとぴんとこない。頭の中では分かっていても、実際の稼働となると習熟できないので、これで運用精度はかなり向上すると期待しております。
いずれにしても、佐賀空港からはほぼ全域が15分圏内でありますので、玄海原発上空にも15分で到着できるということで、そうしたことも含めて初動が早くなるという効果が期待できると思いますし、今年度からこの7つの離島についても離着陸場の整備を全部の島で行っていきますので、佐賀県の空の防災体制は飛躍的に向上していくと思っています。
ということで、災害対応のスタートダッシュの力にしていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。