○STS
すみません、ちょっと話題が変わるんですけれども、来年秋から九州新幹線西九州ルートが暫定開業される予定になりました。それに関連して2つの意味で質問します。
まず1つ目は、確認という感じなんですけれども、知事はリレー方式、スーパー特急、フリーゲージの3つなら受け入れ可能だと常々言われています。ということは、武雄温泉から長崎駅までのみの新幹線というリレー方式を永久に続けるという形もありだというお考えでよろしいのでしょうか。というのが1点。
もう一つは、そのリレー方式では、武雄温泉駅がターミナル駅になります。武雄というまちの振興という意味で、ターミナル駅になって利用する全ての人が武雄で立ち止まるというプラスの効果というのもあると知事はお考えなのかどうか、この2つの意味でお聞かせください。
○知事
今、コロナ対策で毎日、本当に手いっぱいの状況なんですけれども、もともと九州新幹線西九州ルートにつきましては、皆さん方の様々な思い、特に長崎県さんの思いというものが機軸になって展開されてきたわけです。ですので、我々からすると自分たちとしてできるスキームというものを出してきて、スーパー特急だとか、フリーゲージだとか、そこまでであれば対応しますということで、これまで合意をしてきたわけなんです。ですので、そういった意味で、我々とするとその2点について、それからリレー方式というものが今回なされるわけだけれども、それについてはその準備をするということがあるわけだけれども、永久にと今おっしゃったけど、それがどうかということについて私がお答えするのはどうかなと思います。
まずそういった意味で、長崎県さんがどう考えておられるのか、それから、これはさらにJR九州さんもありますし、国の考え方もあるでしょう。ただ、我々は全てのミニもフルも含めてその議論を閉ざすということは言っていません。ですので、まず来年の開業ということに関して、みんなでデスティネーションキャンペーンもやっていくわけだから、そこについては成功させて、しかも当分の間、武雄がターミナル駅になるわけです。どういうふうな事態になろうと、今スーパー特急かフリーゲージの開発ができるということがない限りはリレー方式は当分の間続くので、武雄と嬉野というものがしっかりとその中で振興できるように、我々は全力で取り組みたいと思うというわけで、さらに、特にフル新幹線と言う方がおられますけれども、そういうことであるならば、ルートの問題からして佐賀駅だけということじゃなくて、選択論、県議会でも議論しましたけれども、空港を通るルート、それから山を通るルートと主張される方もおられるので、そういったときにはどういうような効果があるのかという検証を全くまだできていない。そういうことも含めてしっかりと骨太に議論をさせていただきたいという今、環境なんです。
実際協議の場ということでありますけれども、我々の方からすると開催する準備は常にできているわけですけれども、基本的に、国さんのほうがどうされるのか。なかなか今大変だと思います。国は国で、そうした中で、我々とすると、協議をするということであればしっかりと協議をさせていただくというふうに考えております。
○STS
武雄がターミナル駅になるということの効果について、もう少しお話しいただけると。
○知事
そうですね、私は取りあえず来年武雄が拠点になる、言うなれば、これまでは肥前山口から両方に分かれていたものが、多くの列車が武雄経由になり、しかも武雄で乗換えをして長崎方面にも、そして、佐世保方面にも展開ができるようになるわけでありまして、そういった意味でこの武雄の拠点性というものが大きいんだと思います。言うなれば、逆に言えば、武雄からは福岡にも都市圏にも乗換えなしで行けるという環境になるわけで、それは意図したわけではないけれども、こういった環境になったわけだから、そこは大いに活かしていくべきではないのかと思いますし、私は今県内で分析していると、武雄という地と大村市が今非常に成長しているので、武雄市の特徴というのは本当に子育てがしやすいだとか、住環境がいいだとか、地価が長崎県大村市に比べると安いとか、そういう非常にメリットがありますので、ぜひ武雄に暮らしていただくというものも推奨しながら、長崎県と連携してデスティネーションキャンペーンも成功させて、西九州全体の振興を図っていくというふうに思っています。