今年は、がん検診の問題で、やはりコロナ禍ということもあって、受診控えが多いということで、昨年度の市町のがん検診受診者は23%減少するということでありまして、コロナを恐れるがあまりがんで亡くなるという、本当にそういうことがあってはいけないというふうに思います。ですので、やっぱり定期検診はとても大事です。ぜひ受けていただきたいと思います。
そして、多くのがんは発見すれば早期発見で9割以上の方が治るわけでありまして、私も49歳でなって6年経ってまだ生きておりますし、しっかりと、早目に処置をすれば、昔と違ってがんは生存ができますから、ぜひ発見をしていただく、検診に行っていただくことはとても大事です。本当によろしくお願いいたします。お住まいの市町の検診日程は「がんポータルさが」で検索していただきたいと思います。
それから、これは佐賀県が都道府県で唯一取り組んでいるピロリ菌の検査、除菌が進んで、今年もやっておりますけれども、これは保護者の同意書の提出があった方を対象としておりますけれども、理解が大分進んでまいりました。前年度(令和元年度)91%から(令和2年度は)93%参加していただくということでありまして。もう一回新しい方もおられるので、胃がんの大きな原因はピロリ菌と言われておりますので、佐賀県ではピロリ菌の検査を中学3年生全員にかけて、もし除菌治療が必要ということで、ピロリ菌があった方については無料でそれを除去するということをやっています。こうすることによって、将来佐賀の子供たちが30年後、40年後に胃がんになることが抑えられるという、未来のプレゼント事業と位置づけている事業です。
ですので、これが3年目になりましたか、徐々に参加者が増えてまいりまして、一次検査ということで、これは学校のほうで通常の尿検査の中で併用してやるんですけれども、二次検査が必要だという方は佐賀大学のほうから連絡がいきます。さらに二次検査をして、さらに治療が必要だということで確定しますと、治療をさせていただくと、薬を飲んでいただくということになるんだけれども、我々の課題とすると、二次検査が必要だと言っているのに、未検査だったり、除菌治療が必要だということになっているのに未治療だったり、こういう方がいるというのは本当にもったいないことなので、これは我々の課題というふうに思いますね。ここの数をゼロに近づけていくということをこれからしっかりやらなきゃいけないなと思っております。これも、15歳の誕生日から1年間無料ということで、15歳の誕生日を待っている間につい失念している例もあるのかもしれない。いろんなところをしっかり分析して、ここの数を減らしていきたいというふうに思っております。
○県職員
事業を初めて5年になります。
○知事
もう5年を経過しております。ですから、5年目なので、大分成熟しております。そうですね、私が胃がんになって、その病院の中でいろいろ聴取したことで始めた事業なので、今6年目だから、5年目ということですね。
ということで、一つになって乗り越えて、コロナ禍の中で、昨日71回目の対策本部会議の中でもお話させていただきましたけれども、大阪のほうが非常に病床占有率が高くて、90%を超えているということでありますので、佐賀県がそういったことにならないように、今のうちから先手先手で手を打っていくことが大事だと思ってございます。
佐賀県は変異株が今14件判明しておりますけれども、基本的に塊ごとに追えている状況でありますので、これを早い段階で、また福岡さんのほうも数が増えておりますので、すぐ捕捉をして、それに対してすぐ対応して囲い込んでいくということをぜひやっていきたいと思います。先のことは見えないので、どこまでずっと今のやり方で対応できるのかというところは非常に予断を許さない状況ではありますけれども、みんなで「チーム佐賀 オール佐賀」で気合を入れてこのコロナ禍をしっかり対応していきたいと思っております。