○佐賀新聞
熊本地震から14日と16日で5年がたちました。佐賀県としても、非常にこの5年間、地震対策に注力してきたと思いますが、それでも県内の住宅の耐震化率は全国平均を下回ったりするなど、いろいろ課題はあるかと思います。県としてのこの5年の取組の振り返りと、今後、佐賀県としての地震対策の課題に対する認識について教えてください。
○知事
地震について、佐賀県民が若干楽観的だということに関しては、私も感じています。というより、実際、佐賀県の企業誘致をするときには、明治以降、地震で人が一人も亡くなっていないというのを売り文句にしたりもしているので、そう言いながらも、しっかりと備えはしていただかなければいけないということで、県民の皆さんには呼びかけてはいるんですけれども、ぜひですね、先ほどの活断層の話じゃありませんけれども、これまでの歴史というものをひもといてみると、むしろ起きるということに対してしっかりと備えをしておくというのは、我々佐賀県民についても考えなければいけないというふうに思います。
誰も神戸であんな地震が起こるとは思っていない中でも起きますので、そういう意識をこれから県民と共有できるように、それこそ幅広い、全ての災害に対応できるような、そういうような防災危機意識の強い県土をつくっていきたいなというふうに思っています。
熊本地震についても、佐賀県は非常に一生懸命取り組んでまいりました。明後日の西原村の再生事業竣工式にも呼ばれていて、ぜひとも知事に来てもらいたいという話であったので、熊本県の蒲島知事と、私も行って、励ましてきたいなと思います。西原村、こんなにしっかりと前を向いて行っていますと、伝えたいということでしたので、我々も県庁挙げて、西原村の支援をずっとこの間やってまいりましたので、非常に楽しみにしていますし、これからもそういう、まだ被災って続いているので、そういう被災された皆さん方に後押しになるように、エールを送りに伺ってまいりたいというふうに思います。