○朝日新聞
まず、2点ありまして、1点目が諫早湾干拓事業に関してなんですけれども、5日の大臣就任会見で金子農水相が開門は厳しいという姿勢を示した一方で、長崎、佐賀を衆院選後に訪れる方針を示されています。これに関しての受け止めをお願いします。
○知事
金子大臣は有明海のことはよく分かっていらっしゃると思いますし、知事もやられていたので、経緯も含めて、その上で、どういうお考えで佐賀と向き合おうとされているのかというところに関心があるわけですが、大臣の話の中で司法で解決するしかないという話があったようですけれども、その司法でやるのは、判決で真の解決は難しくて、話し合いのほかに解決方法はないと司法は判断して和解協議の指揮をされているわけですよね。ですので、結局、裁判が幾ら判決が出ても、それに対して対抗するということになると、いたちごっこになるので、だから、実際はやっぱりよくお互いで話し合って協議しましょうねという流れになっているんだと思うんですよね。ですので、国も非開門を前提にした協議でないと応じられないというかたくなな姿勢でなくて、そういった協議に出てもらいたいと思っているわけです。
ですので、佐賀県に来られるというのも、非開門を前提に話を聞きに来られるということの趣旨がよく分からない。だから、有明海を再生するために共に頑張りましょうという趣旨なのか、その辺の訪問の意思を明確にしていただきたいなと思います。