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令和4年2月7日 知事定例記者会見 質疑全文

最終更新日:
記者会見

知事記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

令和4年2月7日 知事定例記者会見


質疑内容

○読売新聞
 今回の予算に関して、2期目の最後ということで、総仕上げという位置づけになると思いますけれども、改めて、今回の予算編成に当たって力を入れた制度とか、思いを込めた点とかがあったら教えてください。
○知事
 目下の課題がコロナ対策と災害対応なので、まずそこについてしっかりと措置した、やるべきことをやりました。その上で、これまで山口県政にあって1期、2期と、最初はほとんどソフト対策だったんです。そういったものから、2期目になってハードが実装されるようになって、改めて8年目の予算をどうしようかなと考えたときに、全ての部局で担い手づくり、人ってちゃんと育っているんだろうかということについての点検をさせていただいて、やはりこうやってAI、ITとか、こういう時代だからこそ、人の果たすべき役割とか価値とか、そういったものというのを改めて見直して、アナログ的なところも含めてもう一回考え直すということをやること自体がコロナ後の佐賀県というものが先導的にいい位置にいけるんじゃないかなということで、人づくりというものを横串に刺して予算化をすることにしました。
○読売新聞
 もう一点、去年に引き続いて、コロナ分を含めたら過去最大ということになりますので、だから、コロナ分を除いた通常分に関してもハード面の事業で多かった年と若干下がっていますけど、規模的には結構近いような状況だと思うんですけれども、この点について、財政比率とかその辺りはどうでしょうか。
○知事
 そうですね、先ほど申し上げたように、まずコロナと災害は最優先で予算をつけた。その上で、ここのところ、大型事業も多かったので、そこも含めて、今後の財政計画をもう一度見直しました。ずっと私が申し上げていたように、将来負担比率という、将来どのぐらい財政的に厳しくなるのかというところが、佐賀県の場合、いいほうから4位ぐらい。いろいろ事業を組み立てていくと、10位程度までは下がっていくと。これからさらにこの予算を積み上げたときにどうなるのかといったときに、様々な財政環境というものを加味して計算してみると、大体10位程度、そこがピークになるんだろうと僕らは踏んでいて、それが来年,再来年ぐらいがピークで、そこから徐々に抑えられていくんではないかなという見通しが立てたので、ある程度人を中心に投資をする予算を組み立てています。
○毎日新聞
 私から1点だけ、柱の1つとした災害対策ですけれども、今年の雨季までにここまでの対策をやりたいという知事のスケジュール感があれば、お願いします。
○知事
 これはできる限りやっていきたいということです。ですので、間に合うものと間に合わないものがどうしてもあるので、なので、どこまでやればどこまで防げるのかという部分については、それは分からないです。ただ、できる限り、内水氾濫はしても床上まで来ないとか収まるとか、やれることを全部、間に合うものは間に合わせた上でどうなっていくのかということだと思います。
 ですので、その上で、もっと多くの雨が降ってということになるかもしれない。そこがどの程度抑えられるのかということを踏まえながら、また次の対策を立てていくということを愚直にやり続けるしかないのかなと思います。
 ただ、今回は、本当にありがたいことに、先ほどの上流の皆さん方の田んぼダムもそうだけど、みんなの力でお互い支え合おうという部分が出てきているので、水って難しいんです。水を治めるというところと、水を使う、必要としている人がいるので、じゃ、抑えてばかりいたら、例えば、農業が成り立たなかったりもするから、普段どう活用して、いざというときはどうやって水を抑えていくのかという部分についての、そういう流域における合意事項みたいなものが今少しずつ組み立てられている気がするんですね。これはもう、みんなのそういう努力で、みんなの力で成し遂げるしかこの流域治水はなしていかないので、なので、我々も全力を尽くしてやるので、みんなの力で乗り越えて、少しでも抑えて、さらに言えば、みんなで逃がしていく。事前に僕らもできる限り、先ほどのモニターじゃないけれども、宇宙も使って、できる限り地滑りも予知ができるようにして、声をかけていくという新しい災害と対応するシステムづくりみたいなものをみんなでつくり上げていくということをやっていきたいなと思います。
 その中で、できる限り今年の夏、もう来るものと思って、それまでにできることをできる限り前倒ししてIFプロジェクトをやっていきたいと思います。ただ、それまでにどうしてもできないものもあるので、それはできるだけ早くやっていくということだと思います。
○朝日新聞
 今回の当初予算で、昨年の分は県債残高がマックスだろうと思うんですけれども、今回は県債残高はまた更新するんですか。
○知事
 はい、そうなると思います。数字は後ほど。
○朝日新聞
 その中でいいますと、県債残高はマックス、過去最高を更新するにもかかわらず、当初予算額はまた多いということで、昨年度と見比べたときに、人への投資に注力されているのかなと思うんですね。スライドの主な増要因、人への投資、888運動とかありますけれども、これは公共の投資よりも個人の投資というのが多いと思うんですね。これは次の選挙戦を見据えた狙いがあるのか、予算配分なのかというのを伺いたいです。
○知事
 選挙戦は全く関係ないですね。今必要な──人に投資をしていくというのはとても大事なことで、そこが担い手として多くの皆さん方が佐賀に集まっていただくということも大事。そして、その皆さん方が輝いて、仕事、能力を発揮していただくということも大事。なので、スポーツもそうだし、農林水産業もそうだけど、今、県外から佐賀に来て、担い手になっていただきたい、介護も福祉もそうだけど。そんなことを考えながら、職場職場というか、その領域領域が光ったものになるように、そういったところに注力いたしました。
○西日本新聞
 今回の予算は人づくりへの投資を重視したということですけれども、人づくりへの投資は、人材育成というのは一朝一夕にはできないと思うんですが、これはどういった形で成果指標を見ていくつもりでしょうか。
○知事
 成果指標は難しいですね。ただ、人に投資したものは裏切らないと僕はずっと確信していて、必ずそれは血となり肉となって、体験となって、経験となって、次の佐賀県のためになっていくので。そして、私も7年やってみて、佐賀県で生まれ育ったみんなが県外に出ていって、佐賀のための協力を惜しまない人が各分野でとても多い。これは僕らのすごい財産だなと思うので、その強みをさらに光らせていくということが大事なのかなと思います。
 ですので、今、もちろん投資部分もあるんだけれども、人づくりの部分というのは、むしろ今コロナ禍だからやれることというのはいっぱいあって、実際、コロナ禍で予算が消化されなかった部分なんかも多々あって、それを補正したりしているんだけれども、そういうコロナ禍で使わなかった予算、いろんなものがあるけれども、そういったものをむしろ人に回したほうがいいんではないかなということも含めて、新たに今回の予算編成については再検討しました。
○西日本新聞
 2期目の最後の予算ということですけれども、この4年間でやろうと思っていたことを全部盛り込めたのか、それともやっぱりコロナでできなかった部分もあると思うので、できなかった部分があれば併せて教えてください。
○知事
 やはりコロナで足踏みしている部分はどうしてもあって、特に海外との戦略、世界に誇れると私言っていたぐらい、世界各国、特に佐賀とフィンランドにしても、今回やろうとしているスペインにしても、どんどん話が進みそうなときに、どうしても止まってしまう部分がある。流通にしてもそうです。観光にしてもそうだし、そういったところについて力いっぱい弾込めしているということなので、もっと早くいろんなことができたのになというじくじたる悔しい思いが今あって、その反面、いろんなことで、その次のコロナの後のための準備はいろいろつくることができたのかなというところもあるので、これはコロナが終わってみると、各地域によって全然、それまでこの間やってきたことによって、全く違う動きが出てくるのかな、それにしっかり備えておこうという気持ちでいっぱいです。
○佐賀新聞
 大型ハード事業が令和2年と令和3年で一旦ピークを迎えて、にもかかわらず、今回、投資的経費をかなり積んだという意味では、相当な積極型の予算なのかなという印象を受けました。財政規律の問題もありますが、知事がここで2期目の最後にこれだけ勝負に打って出たということの意図をもう一回、気持ちを聞かせてください。
○知事
 勝負に打って出たというつもりはあまりなくて、ただ、一般的に言えるのは、他県と比較とかもいろいろしてみたんだけれども、佐賀県は基本的に倹約型なんですよ、ずっと。だから、事業をして、事業費補正とかをしながら、例えば、交付税を取ってという形を押さえてやっています。ですので、それが今の健全財政を支えているということで、非常にありがたいなと思いながら。
 ただ、今、時代が大きく変わっている中で、やはり国費とかもちゃんと投入しながら、事業化してやっていくべきところ、例えば、それこそよく言われるサンライズパークなんかはまさにそうで、いろんな意見があると思うけれども、私は今まで、確かに土地改良とかダムとかいろんなことを佐賀県はやってきて、すばらしい農地とかできているし、工業団地もできているしと思ってやってきたけれども、ああいった機能というのはほとんどやってきたことはないですね。ですので、むしろそういう新しい領域にビジネスチャンスから何からが生まれてくるんではないのかなということで、しっかり財政計画を見た上で計画を立てて、いいほうから4番だったけど、10番ぐらいまでは当然下がっていきます。
 ただ、これから借金を返し始めるので、返し始めるタイミングはこれからやってくるので、そうするとむしろ数字はよくなる、借金を返していくから。交付税もいただきながら。そうすると、徐々に10位前後での順位がまた好転してくると計算しているので、その中で何をやれるのかということ。だから、むしろ今がチャンスで、コロナ禍でほとんど動いていないので、そのときにハード整備も含めて、基盤整備も含めてやっていく。そして、今までやれなかった人材にしっかり支援をしていくということをやることによって、これまで倹約型のことをやってきただけに佐賀県としての打ち出しの効果というのは出てくるんではないのかなと思っているので、そういう見方をすれば勝負と言えるのかもしれないけれども、私的には別に勝負をかけているつもりではなくて、採算が合って、将来をしっかり、財政の健全化も見据えながら、十分泳げる範囲だと思って予算化しております。





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