社会福祉法人済昭園では、高齢者福祉と児童福祉の分野で計19の事業を展開しています。今回訪問した特別養護老人ホーム済昭園・清涼館は、認知症の高齢者の介護に主眼を置き、10名程度の少人数グループ(ユニット)でのケアを提供している施設です。
はじめに、小佐々施設長と池田課長のご案内で施設内を拝見しました。介護職員の約6割を県内の高校や大学等の出身者が占めるという介護の現場では、職員の皆さんが笑顔を絶やさず、利用者の方一人一人に丁寧に接していらっしゃいました。職員の皆さんの笑顔で、利用者の方を笑顔にするという基本理念「和顔愛語(わがんあいご)」が実践されているのを感じ、こうした日々の取組が、利用者の方に安らぎを与えているのだと思いました。
視察後には、食事の介助を体験させていただきました。利用者の方の状態に合わせて刻みやとろみ付けを施された食事は、味も彩りも素晴らしく好評だそうです。初めての体験で戸惑いもありましたが、利用者の方は私の声かけに笑顔で応じてくださり、生きる喜びや楽しみにつながる食事の介助を通して、利用者の方と心を通わせることができたように感じました。
最後に、済昭園・清涼館の皆さんと意見交換を行いました。若手職員の皆さんを含め、介護に携わるさまざまな立場の皆さんにお集まりいただき、介護人材の確保や育成のほか、介護の魅力について積極的にお話しいただきました。勤続年数に関わらず、皆さんが介護に対して大きなやりがいと誇りを感じていらっしゃることが分かり、県としても、引き続きこうした理解を広げていきたいと思いました。
【山口知事のさー行こう!!】
介護の現場に伺い、職員の皆さんによるケアの様子を拝見したり、皆さんの想いを直接お聴きすることで、介護に対する理解を更に深めることができました。高齢者の方が生き生きと、また安心して生活し続けられるよう、これからも、介護人材確保に向けた取組を進めてまいります。
県内の若者が介護分野に多数参入し、活躍している佐賀さいこう!