はじめに、地中熱導入モデルハウスの周辺を拝見しました。熱交換用のチューブは地中に埋まっているため見ることができませんでしたが、チューブ埋設のため、一戸あたり30mもの深さの穴を6本も掘っているとうかがい、大変驚きました。地中の安定した熱を利用する空調システムは環境にもやさしく、実に画期的だと思いました。
次に、モデルハウスの内部を拝見しました。寝室の目隠しや、脱衣所のタオル掛けに使用するなど、輻射パネル式の地中熱空調システムは生活空間に自然と溶けこんでいました。メンテナンス費用も安く、ヒートショック防止にもなるため、普及すれば多くの人が快適に暮らせるのではないかと思いました。
最後に、株式会社バイオテックスが事務局となっている有明未利用熱利用促進研究会の皆さまも一緒に意見交換を行いました。初期費用が高いことが、普及の妨げの一つになっているようですが、佐賀平野は地盤が柔らかく地中熱を導入しやすいことから、この地の利を生かした技術をぜひ多くの施設や住居で活用していただきたいと思いました。また、このモデルハウスの設計から建築までを県内企業のみで行った話を聞き、県内企業の活性化にもつながるのではないかと大きな可能性を感じました。県としても、昨年度に作成した地中熱ポテンシャルマップの活用を促すなどして、さらに地中熱導入に向けての取組を行っていきたいと思いました。
【山口知事のさー行こう!!】
地中熱のモデルハウスを拝見し、改めて、地中熱が環境にやさしいエネルギーであることを実感したと同時に、いかに普及させていくかが大きな課題のひとつだと感じました。今後、地中熱のような再生可能エネルギーが広く一般的に利用されるよう、これからしっかり検討していこうと思います。
環境にやさしいエネルギーを積極的に利用する佐賀さいこう!