はじめに、尾崎人形の工房を拝見しました。人形を焼く電気釜や、人形の型、絵の具などの道具を見させていただき、多くの工程を経て初めてあの素晴らしい人形が完成するのだと実感しました。工房で、人形を吹かせてもらいましたが、郷愁を誘う優しい音色が響きわたり、とても心地よかったです。
次に、髙栁さんの制作の様子を拝見しました。笛の穴を開けるのにもコツが必要で、作り方を間違えると音が出なくなるというお話を聞き、とても繊細な技術が必要であることを知りました。また、手作りだからこそ全く同じものというのは存在せず、一つ一つに特別感があるなと思いました。
見学後は、絵付け体験をしました。実際に目やくちばしに色を塗りましたが思うようにいかず、人形作りの難しさを改めて、知ることができ、いい経験となりました。
最後に、保存会の皆さまと意見交換を行いました。現在、県外でも販売活動を行っている話や、遠くは海外からも工房見学に来られる方もいるという話を聞き、尾崎人形の魅力が徐々に広まっているということで、とても嬉しく思いました。さらに、保存会の皆さまは現状に満足せず、もっと多くの人に知ってもらいたいという気持ちを持っており、県としても出来る限りのサポートをしていきたいと思いました。
【山口知事のさー行こう!!】
尾崎地区の皆さまや髙栁さんが、伝統を守り、素晴らしい人形を作り続けていることを大変心強く思いました。こういった佐賀の伝統を守り続けていけるような取組をこれからも進めてまいります。
一度途絶えた伝統を再興し、守り続ける佐賀さいこう!