今回は、伊万里市の伊万里フットパス協会を訪問し、フットパスの体験や意見交換を行いました。
伊万里フットパス協会は、地域住民が主体となるフットパスコースづくりを推進し、フットパスを通じて地域の魅力を発信している団体です。フットパスとは「森林や田園地帯、古い街並みなど、地域にむかしからあるありのままの風景を楽しみながら歩く(foot)小径(path)」のことで、協会は自然豊かな地元の特徴を活かした4つのコースをつくり、フットパスツアーの受け入れや、体験会を開催しています。
まずは、関係者の皆さんと一緒にフットパスを体験しました。体験した駒鳴コースは、大川町駒鳴地区に設けられており、農村の原風景が残る里山や田畑、水辺などに囲まれたコースです。今回はコースの一部を歩きました。ゆっくりとしたペースで景色や会話を楽しみながら歩くフットパスは、気になったら立ち止まりをついつい繰り返してしまいます。会員の方は、フットパスを始めてからより地域の良さを知るようになったとおっしゃっていました。普段何気なく通っている道にも、たくさんの気づきがあり、それに気づかせてくれるフットパスは健康だけでなく心も豊かになる素晴らしいものだと思いました。また、フットパスを体験している方々同士はもちろん、地元の方とも気軽にお話ができるので、その地域に親しみを持ってもらう良いきっかけになっていました。
歩き終えた後は、民家の庭先に設けられた縁側カフェで地域の皆さんによるおもてなしを受け、意見交換を行いました。縁側カフェで振る舞われるものは、どれも地元の食材を使った手作りのものでした。自然や風景、そして食を楽しむことができるフットパスは、地域のありのままの魅力を発信する最適な方法だと思いました。
地域の方々の理解や協力のもと、あえて民家の前やあぜ道をコースに入れ、訪れる人が地元の方々と交流し楽しく散策ができるフットパスコースがあるということは、住民の皆さんの、地域の良さを伝えていこうとする気持ちの表れであると思いました。こうした地域が佐賀県内でもっと増えてほしいと思います。
【山口知事のさー行こう!!】
フットパスの体験を通じて、地域を歩くということの楽しさや大切さを改めて感じることが出来ました。人と人との交流が生まれることで、地域がよりよくなっていきます。こうした取り組みを県も応援していきたいと思います。
フットパスを通じて地域の魅力を発信する佐賀さいこう!