株式会社川口スチール工業は主に産業用金属屋根や産業用の太陽光発電設備の設計・施工を行っており、軽量パネル型の太陽電池を採用して独自開発した施工法は、通常のパネルの設置が難しい曲面屋根や電柱にも取り付けることができる画期的なものです。また、川口スチール工業から2013年に分社し、太陽光発電事業を行うkens.co株式会社は、海外に向けた事業も展開されています。さらに、一般社団法人GOOD ON ROOFSでは、アフリカの電化率を上げるための取組みを行っているそうです。
初めに会社の概要や取り組みについてご説明いただきました。川口スチール工業の3代目となられる川口社長は、これから伸びてくる産業用の太陽光発電に着目し、屋根工事業者として培った技術を活かし、強度上の問題から太陽電池の設置が難しい屋根にも設置可能な独自の施工法を生み出しました。現在では、日本にとどまらず海外にも事業を展開されており、ナイジェリアやケニアに太陽電池を使用した街灯を設置しているそうです。
また、一般社団法人GOOD ON ROOFSで行っている「GOOD ON ROOFS」というプロジェクトのお話も伺いました。そのプロジェクトは、企業の屋根を借りて太陽光発電システムを設置し、売電して得た収入の一部を屋根の賃料として企業に支払うとともに、企業が受け取った賃料の範囲で寄付を募り、その寄付でアフリカの環境整備、特に学校の電化に取り組むというものです。使用されていない屋根をうまく活用して事業を生み出すとともに世界に貢献する、素晴らしいプロジェクトだと思いました。「GOOD ON ROOFS」がもっと広がれば、アフリカの子どもたちの教育環境も整い、識字率向上にもつながります。未来を担う子どもたちのためにもこれからの活躍に期待しています。
今回の訪問で川口スチール工業やGOOD ON ROOFSの皆さんの太陽光発電システムや環境問題や途上国支援の様々な取り組みを知ることができました。現状に満足せず、次々と新しいことにチャレンジしていく姿は県としても見習っていきたいと思いました。
【山口知事のさー行こう!!】
佐賀県から世界に羽ばたく企業があることを改めて実感し、とても誇らしいと思いました。県としても画期的なアイデアでアフリカのためにご尽力されている活動を少しでもサポートできればと思います。
再生可能エネルギーで世界に貢献する佐賀さいこう!