旅館 大村屋は天保元(1830)年創業。伊能忠敬や中林悟竹のほか、斎藤茂吉をはじめ数々の文人たちも宿泊したことでも知られている歴史ある旅館です。そのような伝統を受け継ぎながら、「旅菓子」や嬉野の魅力を活かした「ティーツーリズム」といった様々な企画を立ち上げています。
また、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、「HELP!大村屋」と銘打った宿泊前売り券の販売やテレワークプランといった新たな取り組みを行っています。
初めに旅館内の見学を行いました。ラウンジにはレコードが置かれており、大変懐かしい気持ちになりました。また、売店では「旅菓子」企画の第一弾として持ち帰りやすいように小さくした丸ぼうろ「bouro」や抹茶プリンなどのお土産を拝見しました。
次に、嬉野茶時(ちゃどき)の茶師でお茶の生産者でもある松田さんにお茶をいれていただきました。いただいたお茶は、ゆずの香りが特徴の、お風呂上りに飲みたくなるさわやかな味でした。実際に生産されている方のお話をうかがいながら、極上のお茶をいただくというとても新鮮で貴重な経験ができました。
最後に北川社長とお話をさせていただきました。感染症の影響で近場への旅が注目されていることから、地元や近隣県の宿に長期滞在しながらその土地の様々な体験を楽しむというこれまでと違う価値観の旅を提案できるのではないか。そこでは、人と人とのつながりのようなソフト面が非常に重要になってくるのではないか、といったこれからの観光についての非常に意義のある話ができました。
【山口知事のさー行こう!!】
感染症の影響が大きい今だからこそ前を向いていこうという話ができ、とても刺激になりました。これからも受け継いだ伝統を大切にしながら、様々な企画で観光業を盛り上げていただくことを期待しています。
危機に負けず、新たな企画に取り組む佐賀さいこう!