今回は、唐津市にある佐賀県立唐津商業高等学校を訪問し、生徒の皆さんや進路指導を担う支援員や先生と意見交換を行いました。
佐賀県立唐津商業高等学校は、挑戦・誠実・品格を校訓とし、全校生徒数は468名です。生徒の約半数が就職を希望し、近年は県内への就職者が増えています。また、2009年から商取引を学ぶ授業の一環として「からつ学美舎」というインターネット上のショッピングモールを開設しています。「からつ学美舎」は、生徒が自ら運営し、県内外での販売実習や地元企業と協力したオリジナル商品の開発など実践的に取り組んでいます。
初めに、「からつ学美舎」の社長、副社長を務めている生徒のみなさんからお話を伺いました。「からつ学美舎」では、「松ちゅらる」というブランド名で、ドレッシング「美味eat」や洗顔料「麗orange」というオリジナル商品を開発・販売しているそうです。今年度は、コロナ禍の影響を受けた企業への支援の意味も込め、オリジナル商品の校内販売を企画したと伺いました。このような、商品開発や日頃お世話になっている企業との実践的な経験は、将来の仕事を深く考えるきっかけになると思います。
次に、進路指導に関する取り組みについて、お話を伺いました。今年度の就職希望者のうち、約7割が県内での就職を希望していることが分かりました。保護者の考え方の変化など原因は様々のようですが、県内への就職を考える生徒が増えてきていることはとても嬉しく感じました。
最後に、三年生の教室で話をしました。幕末・明治維新期から佐賀県は多くの人材を県外に送り出してきたこと、送り出した人材が様々な分野で活躍したことを誇りに思ってこれからの道を歩んで欲しいと思います。自分の夢を叶えるため、県外での就職を目指しているみなさんも、いつかは佐賀県へ戻ってきてくれたらと願っています。
【山口知事のさー行こう!!】
県立唐津商業高校はとても元気な学校でした。最近は県内に就職する生徒が増えているということで、佐賀県をますます盛り上げてくれる存在になると思います。
実践的な取り組みで人材を育てる佐賀さいこう!