地域でがんばっている皆さんを訪問する広聴事業『山口知事のさー行こう!!』 86番目の訪問先は、小城市の「清水鯉料理振興会」です。
※訪問の模様は、県内のケーブルテレビ局で放送するほか、外部動画サイト(YouTube)でもご覧いただけます。
今回は、小城市の清水鯉料理振興会を訪問し、鯉すくい体験や意見交換を行いました。
清水鯉料理振興会は、清水地区の観光振興と鯉料理の普及を目指し活動しています。約50年前に設立され、現在は清水地区の鯉料理店7店舗が加盟されています。冬場に旬を迎える鯉の美味しさを多くの方に味わっていただこうと、毎年2月に「清水寒鯉まつり」を開催。今年の夏には、若い世代の観光客を呼び込もうと、小城市観光協会と協力し、清水観音や清水の滝に続く歩道に風鈴棚を設置しました。
初めに、清水地区のまちなみを拝見しながら、清水の歴史や鯉料理の特徴についてうかがいました。各店舗の屋外に大きないけすがあり、ここに養殖場から届いた鯉を移し、エサを一切与えることなく2週間から1か月程度清らかな水の中で泳がせます。これは、「さらす」という清水地区特有の手法です。この手法が、臭みの全くないシャキシャキとした歯ごたえのあらいなど、ここでしか味わえないの鯉料理を生むそうです。いけすから鯉をすくい上げる体験では、とても元気な鯉に水しぶきを浴びてしまいました。
次に、店内で鯉料理の試食をさせていただきました。定番の鯉のあらい・鯉こく、季節限定の鯉のお刺身、各店舗のオリジナルメニューと様々な料理をいただきました。中でも、今回初めていただいた鯉のお刺身は、脂がのっていて濃厚な味でした。旬の冬に向けて、さらに脂がのってうま味が増すとのことなので、ぜひ多くの人に冬の鯉を味わっていただきたいと思いました。
最後に、清水鯉料理振興会の皆さまと意見交換をさせていただきました。鯉料理は加工してしまうと、鯉本来の美味しさや新鮮さが失われてしまうので、ぜひ来店して食べていただきたいとのことでした。若い方にも鯉料理を知ってもらうことが課題とのことですが、最近はアニメや風鈴棚の影響で来店が増えているようで、皆さんの様々な取り組みが実を結んでいると感じました。
【山口知事のさー行こう!!】
伝統ある食文化と地域の観光資源を磨き上げることによる魅力ある観光地づくりが行われていました。そのような地域独自の取り組みを、県としても応援していきたいと思います。
伝統ある料理を通じて地域を盛り上げる佐賀さいこう!