地域でがんばっている皆さんを訪問する広聴事業『山口知事のさー行こう!!』 96番目の訪問先は、伊万里市の「伊万里鍋島焼協同組合」です。
※訪問の模様は、県内のケーブルテレビ局で放送するほか、外部動画サイト(YouTube)でも公開予定です。
今回は、伊万里市の伊万里鍋島焼協同組合を訪問し、風鈴まつりの見学、風鈴の絵付け体験、関係者との意見交換を行いました。
伊万里鍋島焼協同組合は、伊万里市大川内山で伊万里鍋島焼を制作する23の窯元により構成された団体です。数多くの焼き物イベントを開催されており、特に毎年6月から8月にかけて開催される「伊万里大川内山風鈴まつり」は人気が高く、多くの観光客を集めています。また、平成元年より「鍋島藩窯秋まつり」の一環として、九州各県の知事や県内の市長、全国の名城所在地の首長等に日本磁器の最高峰とされる「鍋島」の献上(鍋島献上の儀)を実施されています。
初めに、風鈴まつりの見学を行いました。風鈴まつりの期間中、大川内山には色鮮やかで大小さまざまな風鈴が展示されています。大川内山の美しい町並みの中、風鈴の心地よい音色に包まれ、「涼」を感じることができました。
次に、畑萬陶苑の工場を見学しました。工場では、職人の皆さんが、伊万里鍋島焼の絵付けをされていました。伊万里鍋島焼は一つ一つが手作業で制作されており、職人の皆さんの洗練された絵付け技術と高い集中力に驚きました。また、絵付けされた伊万里鍋島焼の色彩の美しさに魅了されました。
次に、伊万里鍋島焼協同組合の皆さんと意見交換を行いました。
以前は県外や海外からも多くの観光客が大川内山を訪れていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で観光客が減り、売り上げが減少しているそうです。佐賀の伝統工芸として、伊万里鍋島焼の継承を続けていくためにも、国内外に向けた積極的な情報発信等が必要とのことでした。
最後に、風鈴の絵付け体験を行いました。大川内山の風景や花火などをモチーフに絵付けをして、楽しいひとときを過ごすことができました。絵付けには繊細な技術が必要で、改めて職人の皆さんの技術の高さを実感しました。
※令和3年の「風鈴まつり」は、6月19日から8月31日までの期間で開催中です。また、佐賀市のコムボックス佐賀駅前内「SAGAMADO」で令和3年9月5日まで開催中の「風鈴展」にも多くの風鈴を出品されています。
【山口知事のさー行こう!!】
新型コロナウイルス感染症の影響で、観光客が減少し、厳しい状況が続いていますが、美しい大川内山の風景と大切な伝統工芸である伊万里鍋島焼をみんなで守り、応援していきたいと思いました。ぜひ多くの人が大川内山を訪れ、楽しんでいただけたら嬉しいです。
美しい伝統工芸を守り継承する佐賀さいこう!