地域でがんばっている皆さんを訪問する広聴事業『山口知事のさー行こう!!』
99番目の訪問先は、神埼市の「神埼和菱組合」、「神埼和桑部会」です。
今回は、活動場所の見学と作業体験、関係者との意見交換を行いました。
※訪問の模様は、県内のケーブルテレビ局で放送するほか、外部動画サイト(YouTube)でも公開予定です。
今回は、神埼市の神埼和桑部会、神埼和菱組合を訪問し、活動場所の見学と作業体験、意見交換を行いました。
「神埼和菱組合」は、菱の生産者および採取者で構成され、農家の所得向上や雇用の確保による地域活性化を目的とする団体です。神埼市が取り組む神埼市ブランド創造事業において開発された「神埼桑菱茶」や「神埼菱焼酎」、「ひしぼうろ」(市と西九州大学、神埼市菓子組合が共同開発)の原料となる菱を生産しています。
「神埼和桑部会」は、神埼町尾崎地区の耕作放棄地を利活用し、神埼桑菱茶の原料となる桑の葉を生産する団体です。神埼桑菱茶は、桑の葉と菱の外皮をブレンドして作られ、糖の吸収の抑制や生活習慣病の改善など様々な健康増進効果が期待されます。令和3年8月には、「神埼桑菱茶」を使用したケーキやアイスクリーム、そうめんなども発表されました。
まず初めに、菱栽培地の見学を行いました。菱栽培地のクリークでは、木製の大きなたらい「ハンギー」に乗った菱の実収穫が行われていました。実際に収穫された「和菱」を見ながら、その特徴や収穫状況について教えていただきました。菱の実は外皮を剥くと綺麗なハート形で、茹でると栗のような食感になるそうです。外皮にも栄養素が含まれており、乾燥させるとお茶にして味わうことができるとのことでした。しかし今年は日照不足等の異常気象の影響で、生育が思うようにいかず、収穫量が減少しているそうです。
次に、桑栽培地の和桑農園の見学と桑の収穫体験を行いました。和桑農園には、美しい緑色の桑の葉が広がっており、まるでお茶畑のようでした。部会員の皆さんに手伝っていただきながら、機械を使った桑の収穫も体験することができました。桑の葉をまっすぐ刈り取るのはとても難しく、改めて部会員の皆さんの技術の高さを感じました。
最後に、神埼市ブランド創造事業によって開発された菱・桑関連商品の試飲・試食と意見交換を行いました。神埼市の新たな特産品として注目される神埼桑菱茶は、コクがあり、誰でも飲みやすい味になっていました。また、生地に神埼桑菱茶が使用されたロールケーキもいただきましたが、桑の風味が感じられ、非常に美味しかったです。
菱と桑の栽培は気象状況に影響される部分もありますが、これからも生産を継続し、一人でも多くの人たちが神埼桑菱茶や菱・桑関連商品の効果で健康になってほしいとのことでした。
【山口知事のさー行こう!!】
「神埼桑菱茶」が、新たな特産品として神埼市の活性化につながってほしいと思いました。また、市と地元の生産者・事業者の皆さん、大学が連携しながら魅力ある商品開発をしているということで、素晴らしい取り組みだと感じました。
地域が一丸となり、魅力ある特産品を生み出す佐賀さいこう!