第4回スポーツウエルネス吹矢九州北部ブロック大会が3年ぶりに開催されますことをお祝い申し上げます。
ここ佐賀の地が、九州北部の各県からお集りいただいた選手の皆様の晴れ舞台となることを大変嬉しく思います。
お腹いっぱいに大きく息を吸い、ゆっくりと吐き出す。
仏教の「禅」においても重視される腹式呼吸は、健康面の向上やリラックス効果、ストレスの軽減など、私たちの心と体に様々な良い影響を与えると言われています。
スポーツの世界でも、ここ一番の大事な場面で深呼吸をし、集中力を高める選手を目にすることも多いのではないでしょうか。
近年、腹式呼吸を取り入れた健康法が広がりを見せる中、腹式呼吸を利用した運動の一つ “スポーツウエルネス吹矢”もまた、幅広い年齢層の方々に人気が高まっていると聞いています。
スポーツウエルネス吹矢の魅力は、競技をしながら健康になるだけでなく、年齢、性別、障害の有無にかかわらず、誰もが一緒に楽しめることにあり、2024年に本県で開催される、「SAGA2024」 国民スポーツ大会では大会のデモンストレーション競技として、全国障害者スポーツ大会ではオープン競技としての実施も予定されています。
今、佐賀県では、「SAGAスポーツピラミッド(SSP)構想」を掲げ、トップアスリートだけではなく、誰もがそれぞれのスタイルでスポーツを楽しみ、スポーツ文化の裾野を広げていく取組を進めています。
多くの人が年齢に関係なく、自分らしく生き生きと楽しめるスポーツウエルネス吹矢が、県民にとってますます親しみやすいスポーツとして広がっていくことを期待しています。
「当座々々の働き、挨拶、関心浅からず候なり」
これは、江戸時代の佐賀藩士が武士の心得を説いた『葉隠』の一節で、その時、その時、目前のことに着実に取り組めば、その一つ一つが人の心を動かすことになることを教えてくれます。
大きく深呼吸し、的をめがけて勢いよく吹き放つ一本一本の矢には、その一瞬に吹く人の想いが込められており、観る人の心もとらえる力強さが感じられます。
自分を信じて、真ん中めがけて思いっきり。皆様の笑顔あふれる大会となりますことを願っています。
最後に、本大会の開催にご尽力いただきました関係者の皆様に心から感謝申し上げますとともに、本大会が、皆様にとって実り多いものとなりますことを祈念し、お祝いの言葉といたします。