○西日本新聞
次に、新幹線の新鳥栖-武雄温泉の整備方式を巡る国交省との「幅広い協議」について質問します。
6月で協議してから2年になりますけれども、これまでの協議内容に対する評価と、今後の協議のポイントについて教えてください。
○知事
「幅広い協議」については、これまで6回させていただきました。国からの呼びかけに応じて対応したわけであります。経緯については、今日は申しませんけれども、この6回の協議をした中で、やはり国交省の話は、与党PTのところからの話で、ずっと佐賀駅を通るアセスルートに固執されているという感じなんですね。我々が言っているのは、もっと大きな視点で、幅広く、ルートも含めて、このフル新幹線ってまだ何も決まっていない、この問題がどういうふうに、佐賀県はもとより、九州の発展に資するんだろうかと。そのときに、やはりフリーゲージが断念された国の責任を踏まえて、どういう形としてであれば佐賀県として対応する可能性があるのかというところを骨太に話をしたいと思っているわけです。そこのギャップがどうしても埋められなくて、国とすると、佐賀駅を通るアセスルートを前提として次の展開をしようとされているところがある。僕らはそういうところじゃなくて、もともと何もこれまで決まっていないフル規格ということについて、協議はして結構ですというところは変わらないわけだけれども、そこに値するような議論をさせていただきたいと思っているわけです。
ですので、そのすれ違いの部分が解消できるのかというところが、これからの課題だと思いますし、これもかねがね申し上げておりますけれども、我々から打開するという趣旨の話ではないと思っているので、あとは国の考え方がどうかということにかかっているのではないかと思っています。