○朝日新聞
もう一点、オスプレイですけれども、まず、直近のあれとしてはクラッチの不具合ということで一部飛行停止というのが、米軍が飛行停止措置を取ったりとかしていますけれども、このことについて、配備計画との関係で今回の機体の不具合、安全性にまた注目が集まるということについてどう考えておられるかというのを、まず1点教えてください。
○知事
これはまず、私が聞いている事実関係とすると、米の空軍、言わばCVというやつですね。こちらについては地上待機になっているということ。海兵隊のMVについてはそういった措置が取られていないということ。ですので、今、沖縄でもMVが飛んでいるという話も聞いています。ですので、これはどういうことなのかということについて、実際ベースは同じ機材です。空軍は様々な機能が付加されているんですけど、これはどういうことかということについて防衛省に確認するように指示もしているわけですけれども、まだ明確に防衛省から話がない状況です。
ですので、まず大事なことは、この状況をしっかりと防衛省が米軍に確認をして、それに対してどう対応するのかということを示していただくこと、それで、我々はそれを確認することだと思っています。
○朝日新聞
続いて、同じオスプレイですけれども、防衛省側から漁協に協定の付属文書の見直しについての3条件が提出されて、これから支所の説明会へと進んでいこうとしている状況ですが、県としては、今後、実際に付属文書の実際の見直しだとか、幾つか作業があると思うんですけれども、必要な作業をどのように整理して考えておられるかというのを教えてください。
○知事
我々とすると、(防衛省は)これから各支所に話に行かれるということですので、そういったところにもしっかり付き添って、そこをまず見守った上で、そこの話を踏まえた上で、もう一回検討委員会になろうかと見込んでいるわけですが、そこでどういう判断が下されるのかということだと思っております。そこで、覚書の見直しという話になるとしたならば、そこから先のことについてしっかり検討していかなければいけない。事業主体である防衛省とも相談しながら考えていくという流れかなと思っています。
○朝日新聞
要するに、漁協さんの意思決定がなってから具体的にそこから話が進んでいくので、そこから意思決定が出るまでは特に県としてこうだこうだということは今のところはないということですか。
○知事
やはりこれはプロセス、手順だと思っていて、我々は重い約束を漁協として覚書があるわけですから、まずそこが見直されるということがあって、その上で様々な、ここも仮定な話であんまり私がコメントするのもどうかと思いますけれども、そこで見直されたのであれば、そこから様々な事前協議といったものが始まっていくという認識であります。
○朝日新聞
住民への説明会の部分ですけれども、地権者及び住民に向けての説明会というのを地元の方々が求めておられて、それについては知事のほうにも適切な指導をするようにということで申入れをされていますけれども、まずは周辺住民に向けた説明会の必要性についてどういうふうに考えておられるかが一つ。
この問題かなり、確かに飛ぶのは空港周辺ではあるんですけれども、訓練での飛行などを含めると、県内にももうちょっと広い範囲での影響が出てくる話だと思うんですけれども、もう少し枠を広げた住民への説明、県民への説明会の必要性というのをどういうふうに考えておられるかというのを教えてください。
○知事
これは先ほど申し上げたように、この覚書の整理をしっかりできるかどうかがまず大きな重い約束だと思っています。その上で、その後にもし見直された状況になるとしたならば、いわゆる事前協議の相手も農協さんとか、もちろん佐賀市もそうですし、柳川市とか、そういった方々もおられますし、今、朝日新聞さんからお話しいただいたように、いろんな住民の皆さん方も関心をお持ちなので、そういった意見を聞きながら、それに応えていくということになろうかと思いますけれども、こちらもやっぱり主体である防衛省とどういうやり方をするのかということを相談させていただきながら、スケジュールも含めて組んでいくということになろうかと思います。
○朝日新聞
今の話、確認ですけれども、逆に言うと、見直すとなった場合は、今お話にあった佐賀市さんとか農協さんだとか周辺の、福岡県側の隣接地域の方々、もしくはもう少し広い範囲での住民、県民の方々への説明というのも必要になってくるというふうに考えておられるということでよろしいでしょうか。
○知事
そうですね。今お話しいただいたようなことについて、どういうやり方がいいのかということを検討していくという段階になろうかと思いますが、今はまだ重い約束がそこにありますから、例の排水処理施設の問題だとか、そういったものについてしっかりとお答えをして、そこが見直されるように我々とすると努力をしていくと、そういう段階だと申し上げておきたいと思います。