○共同通信
先週末から今週の頭にかけて、鹿児島県で和牛の能力共進会が開かれまして、まず、伺いたいのが、今回、佐賀県勢の結果についてどういうふうに受け止めていますか。
○知事
共進会、佐賀県苦手なんですよね。というのは簡単に言うと、一つはもともと佐賀県が繁殖からいわゆる肥育系だということと、大体2年ぐらいをタームに共進会ってやっているんだけど、我々ってもうちょっと長く育てたりして、簡単に言うと佐賀牛としての熟度の増し方みたいなタイミングがあって、その辺の修正が、この共進会に勝つためのというところについては非常にまだまだ弱いところがあります。
なので、今年もこういう状況かということなんですけれども、もちろん、佐賀牛として非常に市場の人気も高いし、今のままでいいところもあるんだけれども、でも、私もどうせ出るんであれば、そこもしっかりと佐賀県の牛に対するすごく強い思いだとか、技術も高いので、だったら24か月なら24か月、20か月なら20か月、そのルールに基づいて、しっかりその対策をもってやっていくこともありではないのかなと担当部には申し上げたところです。
○共同通信
その上で、共進会は和牛の改良の結果をご披露する場なので、肥育に強い佐賀県が苦手というのも分かるんですが、牛の繁殖の増頭については、いろはファームとかで対策を取られていますけれども、和牛の改良については今後どういうふうに考えていかれるんでしょうか。
○知事
そうですね。ですから、これからやっぱり繁殖に力を入れていくというのは我々の大きな考えで、たまたま市場として、繁殖から肥育に回ってくる牛が非常に、時によってはなかなか来ないという──よく考えると、うちの県は鹿児島とか沖縄とかから牛をもらって育てて佐賀牛として出しているようなところも大きいので、それだと、なかなかやっぱり産地としての強みが、時代に翻弄される部分もあるから、繁殖から一気通貫でというところに今、力を乗り出しているところで、なので、ブリーディングステーションというのも今まさに上場に、旧肥前町に建設しているところで、これができると、こういった繁殖とか、それから交配とか、そういったところの知見もさらに増してくると思うので、そういうところでこれから期待をして、真の和牛王国、どこの分野を切ってみても、やっぱり佐賀が抜けているというところを目指して頑張っていきたいと思います。
○共同通信
要するに、基本的には、いろはファームを活用しながらということになるんですか。
○知事
そうですね。いろはファームにはそういったところも期待したいと思いますし、うちの畜産試験場もそういったところには非常に精力的に取り組んでいくと思いますので、JA共々畜産王国佐賀を目指して頑張っていきたいと思います。