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令和4年10月13日 知事定例記者会見 質疑全文

最終更新日:
記者会見

知事記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

令和4年10月13日 知事定例記者会見


質疑内容


○佐賀新聞社
 原発の運転期間延長について伺います。
 資源エネルギー庁は5日の原子力規制委員会で運転期間の延長と必要な法的措置を検討する方針を明らかにしました。原発の運転延長について見解をお願いします。
○知事
 原発については、何と言っても安全が第一だというところをずっと申し上げてまいりました。
 私が一番大切にしているのは、原子力規制委員会のチェック、厳正な審査であります。この件に関しては、規制委員会は延長に関しては政策判断だとずっと前から言っていまして、自分たちの物差しでそれが基準に合っているかどうかというところはずっと厳正にやっていくんだという考え方を示されています。ですので、私は延長に関していえば、どういう考えなのかということは、これは国がしっかりとエネルギー計画の中での位置づけも含めて説明責任を果たすべきだと思いますし、そして、佐賀県とすると、この規制委員会の更田委員長のときからずっと言われてきた、物差しでしっかりと厳正に審査していくというところが微動だにしないということをよく注視していきたいと思います。そこが政策判断に引きずられるようなことがあったら、福島の原子力事故の教訓がずっとちゃんと生かされていくかというところが我々の大事なところなので、そこをしっかり注視しながら、今後見守っていきたいと思っています。
○佐賀新聞社
 原発の寿命に関するルールというのは、知事がおっしゃられたとおり、福島第一事故を教訓にしてできたもの、炉規法によって定められたものになりますが、運転年数が延びることで安全の立証責任のハードルというのも高まると思いますし、それによって不安を感じる県民というのもいると思います。
 原発立地の自治体のトップとして、今後、国で具体的方針を検討される際に、どういった点を特に考慮してほしいのかというふうなお考えがありましたら、聞かせてください。
○知事
 そうですね、私が関心があるのは、福島第一原発の事故のときに、40年というルールを決めて、例外として、さらに20年としました。例外としてというところの感覚、逆に言えば40年と60年というところにどれだけの科学的知見があるのかなというところは、必ずしもはっきりしていないところがあって、そういったところというのはもうちょっと説明いただけるといいかなと思います。
 玄海原発についてはまだ先の話ではあるんですけれども、でも、こういった問題について佐賀県が関心を持って注視しているということは大切なことだと思います。


○佐賀新聞社
 次の質問です。
 国営諫早湾干拓事業をめぐって、野村哲郎農林水産大臣が佐賀・長崎両県の出張を調整していることは報道されています。山口知事との面談も検討されているというふうに聞きますが、お会いしたらどういったことを伝えたいというふうに思われますか。
○知事
 私が伝えたいことは、有明海の再生は、国、関係する県、市町、漁業者など、関係者全ての願いであるということ。そして、佐賀県の現状や再生に対する考え方を説明して、みんなが有明海再生に対する強い思いがあるということを、これまでもあったように伝えたいというふうに思います。
 ただ、毎回同じように農林水産大臣が定例行事のように来られて、漁業者もこれから忙しい時期でありますけれども、今回対応することになりましたので、せっかく来ていただいているので、さらに実効性がある対策ができるように、そういったところについてはさらに強く申し上げたいなと思っています。


○佐賀新聞社
 私から最後になりますけれども、8日に発表された民間シンクタンクによる2020年の都道府県別魅力度ランキングで佐賀県が最下位になりました。知事の受け止めと、最下位になった要因の分析などありましたらお願いします。
○知事
 私は特に意識していないということ、毎年のことですけれども、なので特に分析もしていません。
 佐賀県は、本質的な価値を世界に向けて打ち出していく、前進していくということを貫いていきたいと思います。
 あと、個人的に言うと、埼玉と茨城と佐賀でしたっけ、下位のほうは。浦和レッズとか鹿島アントラーズ、サガン鳥栖とかを育んでいる地域って、すばらしく魅力的だと私は思います。
○佐賀新聞社
 魅力度ランキングをめぐっては、群馬県の山本一太知事が根拠に乏しいデータのランキングで県民の誇りを低下させているということで、法的措置を検討するという発言をされたり、一方で茨城県は伸びしろナンバーワンだというふうな、逆手にとったキャンペーンをされたり、それぞれの反応がありますけれども、代わり映えのしない上位よりも、報道でも下位のほうに注目が集まるような現状もあります。知事ご自身の考えとして、こうしたランキングの是非についてはどうお考えですか。
○知事
 私は否定的ですけれどもね。なので、やはりもし一番言いたいところがあるとすると、県民が前を向けなくなるリスクがあるんだけれども、そんなことはないと私はずっと佐賀県民には言ってきたし、こんな佐賀ほどすばらしいところはないと思うので、そこさえみんな前を向いているようだったので、私もいろんな人と話をしましたけれども、気にしなくていいよとすごい佐賀県民も前を向いてしっかり進んでいるから、そういうところはあまり心配していない。なので、あまり気にしないことだと思っています。  
○佐賀新聞社
 5月に発表された県がやっている県民意識調査では、佐賀に対する生活の満足度みたいなものとか、佐賀が好きかということが7割、8割を超えている結果になっていました。おおむね県民の満足度は高いのかなというふうな気もするんですけれども、今回のこのランキングとの結果の乖離というか、そういったものを知事自身はどういうふうにお考えですか。
○知事
 これはやっぱり佐賀県のすばらしいところはリピーターの多いところ、これは魅力度と言うけれども、要は認知度だと思うんですね。なので、佐賀県を知っている人というのは非常に佐賀県が大好きだし、佐賀がすばらしいところであるというのは、それこそよそから来た報道の皆さん方が一番分かっているんじゃないですか。だから、分かった人は分かるし、そこはある意味そういう調査なんだろうと思っています。  
○佐賀新聞社
 何らかのランキングアップのための対応策や仕掛けみたいなものを考えるおつもりはありますか。
○知事
 この調査がどういう調査なのか、その労力がもったいのでやっていないので、ただ、僕らは世界に向けて本質的なすばらしさというのをしっかりとえぐり出してやっていこうと思うので、それをしっかりやっていくことでいいと思います。
○朝日新聞
 今の魅力度ランキングの関係の質問を伺わせてください。
 佐賀県は今認知度の問題というのもありましたけれども、かなりまさにロマ佐賀もそうですし、いろんなコラボキャンペーンをやっていて、コラボってかなりお金も当然かかっていたりして、何やっているのかなというところを求められる部分だけれども、結果がなかなか数字に見えてこない部分だと思うんですね。その認知度というのが、今やっておられる知事が就任以来、ずっと「サガプライズ!」もやっていらっしゃいますし、ああいう形で展開しているいろんなコラボキャンペーンですね、この辺というのが、どれぐらい効果を生んでいるという手応えを持っていらっしゃるかというのをひとつ教えてください。
○知事
 特に佐賀県の場合は若い人に刺さっている部分が多くて、これは様々なツイッター、ブログを見ると分かるように、ただ、その一つ一つ自体が強烈に佐賀ファンというのは特に若い人を中心に育っているんだけれども、それがいわゆる広い意味での認知度につながっているかというと、まだまだそこに至っていないというのがあろうかと思うんですね。ただ、一つ一つしっかり磨いていくということが、ある段階から急にその辺りも効果が出てくるんではないかなと思いますし、それと、我々のターゲットは世界に誇れる、これから本当に多くの人たちがこのインバウンドもこれから解禁になって訪れてくると思うので、そういう世界に普遍的に価値を提供できる佐賀県であるということの方が早道だろうなと思っています。
○朝日新聞
 今、知事が言っておられるようないろんな形での取組を見ていると、広くまんべんなくアピールを漠然としていくというよりは、おっしゃったように、例えば、ゲームファン、ロマサガのファンだとか、そしてまた、料理の関係でも、その道で通な人とか、一つ一つのところで結構絞ったところにがっつり刺さるような形での施策をいろんな方面に展開されていて、それが将来的にそこから横に広がっていくというか、がっつり刺さったところから広がっていくみたいなことをやっていらっしゃるのかなという気もするんですけど、その辺はどうでしょうか。
○知事
 まさにそうで、それぞれの分野ですごく専門性の高い皆さん方というのは、佐賀はすごい取組をしているなと。例えば、スポーツ業界でいえば、SSPとかですね。NPO、CSOの皆さん方も、ああ、佐賀にみんな集結しているんだとか、それぞれの分野ではあるんだけれども、それがだんだん、もっともっと普遍的になっていくと、いわゆる一般的な皆さん方に、あれ、何か佐賀っていろんなやっていること一つ一つが本質を突いて光っているなという雰囲気にがらっと変わるタイミングがあると思うんですね。だから、そういったものを楽しみにしながら、今はそれぞれの施策に磨きをかけている。
 ただ、やっぱり一番大事なのは、県民のみんなが佐賀をちゃんと誇れて、本当に「何もなかよ」じゃなくて、「何でんかんでんあるよ」と世界各所へ発信できるかというところも大きな力なので、そちらの方がこれから大きなポイントになってくるのかなと思っています。


○朝日新聞
 分かりました。ありがとうございます。
 では続いて、西九州新幹線の開業を終えて、いろいろなことが実際に走り出して動き出している部分もあるんですけれども、武雄温泉-新鳥栖間の考え方について、知事はこれまで九州全体のインフラを考えていろんなことを考えていくべきではないかということを投げかけをしてきたと思います。これは言葉としてやっぱり少し漠然としているというか、言ったら謎かけみたいな形で、何を考えとんしゃっとやろうかという形にどうしても取られがちだし、私も分からないので、多分、国と長崎県と佐賀県という中では、別に佐賀県が積極的に何かを提案する筋でもないですから言わない部分もあるし、交渉のこともあるので、こっちから切り出すというのもまたいろんなことが大き過ぎるということで控えていらっしゃるのも分かるんですけれども、12月に知事選を控えていらっしゃって、県民としてはやはり知事は何を考えているのか、山口祥義は何を考えているのかというところを投票する上で重きを置く人もいると思うんです。もう少し分かりやすいというか、言える範囲で、どんなことを考えていらっしゃるのかというのをちょっと教えてください。
○知事
 記者さんはだいぶ分かっていらっしゃる上でお話しいただいているので、どのように県民の皆さん方にこれをお伝えするのかはなかなか難しいところがあるんだけれども、例えば、今回の新幹線の開業でも、やはり鹿島、太良地域の皆さん方が乗換えの問題だとか様々な問題で非常に厳しい状況になった。普段使いしている学生とか通勤の皆さん方が大変な思いをしているということは、これはまず大事なことだと思います。今回、特に光と影とよく言われますけれども、浮き彫りにされたところで、私はそのことというのはどうしてもこれから先の鉄路を考えた上でも、そういった問題というのは考えなければいけないと思いますし、もう一個、今回の新幹線の議論では、私は切ないという言葉を使いましたけれども、ずっと佐賀県は、もともと長崎県の意向を受けて、長崎県のためにやってきたこと、そして、今回全て解決するはずだった、フリーゲージトレインで解決するはずだったのを、簡単に言えば、はしごを外されて国ができないという話になって、佐賀がそれを邪魔しているような報道がなされて、非常に傷ついているわけであります。
 そういったことを前提にしながら、それでも「幅広い協議」になる中で、フル新幹線をやるということであれば、そういった様々な負の側面も含めて、しっかりと先が見える形で踏み出していかないと、生半可なことで何かを決めてしまうと、その後は完全に、ダイヤの問題にしても在来線の問題にしても、これは地元の大きな財政負担にもなってきますし、そういった問題というものが後回しになってしまうわけです。なので、そういったところというのはしっかりと、これは交渉事でもあるし、全体としてのパッケージとしてどういうものができるのかというものを考えたときに、やはり佐賀県民みんなが、このパッケージだったら夢が描けるね、みんなで乗り出してみようか、これは県議会も含めてみんなで。という絵が描けるかどうかにかかっていると思うんです。
 だから、そういうようなものが描けるかというところについて、様々なルートを通していろんな意見交換をしているんだけれども、これはさっき言ったような様々なケースがある、複雑な方程式なので、あっさりと何かで解決するわけではなくて、やはりいろんな議論をしながら、1つのそういうものができるのかどうかということにかかっているわけだけど、それは我々から打開するという性質のものではないというのは、これは毎回申し上げていることです。
 なので、その環境を整える努力は私もしていきたいと思うし、その環境が整うような状況になるかどうか、そのときの1つのポイントが、九州全体のインフラというか、この様々なものをどう考えていくのかという大きな発想で、ですので、これまでずっとやってきた議論の延長線ではないところにそのヒントがあるのではないかというところが私の考えなんですが、これ以上になると詳細になってしまうので、この辺で勘弁していただきたいと思います。


○朝日新聞
 長くなっていますが、オスプレイの関係です。現状、もうノリ漁期に入ってしまっていて、ボールがどこにあるのか、漁協側から向こうについては見えづらいというか、ちょっとややこしくなっている部分があると思うんですけれども、県として、これまでは漁協と国、防衛局の交渉の中ではオブザーバーの立場というか、アドバイスする、うまく円滑に行くような立場で動いてこられたと思うんですけれども、これも基本的に佐賀県がどうこうというよりは国の問題ではあるんですけれども、もう少し強い形で3者による話合いをもっと重ねていくだとか、何がしか県がさらにギアを上げるというか、関与していくというような考え方を持っていらっしゃるのか、それともそこはあくまでも漁協の自主性に任せて、あくまでも間のサポートをしていく形を考えていらっしゃるのかというのをお願いします。
○知事
 私はかねがね申し上げているように、やはり国防は大事だろうと。特に、今、世界情勢がこういう状況の中で、国の根幹である国防を大切にするべきだということ、そして、有明海再生ということ、これも大事なこと。これはもう県がしっかりとやっていくということは常々申し上げていることなので、私はこれを両立させていくことが大事だろうと思っています。そこで今、ある部分議論が重なってきて、産みの苦しみの時期だと思うんです。今、極めて大切なタイミングになってきていますので、私とすると今後の状況次第に応じて、私自身も再びお伺いしてお願いするということもあり得るなと思いますが、今後、これから、どういう調整になっていくのかというところをさらに注視していくということだと思います。
○朝日新聞
 今、お伺いしてというのは、漁協にお伺いしてということですか。
○知事
 はい。  
○朝日新聞
 知事から漁協に行って漁協のほうと話すということですか。
○知事
 極めて今大事な時期を迎えているんだという認識です。  
○朝日新聞
 最後に1点、オスプレイ関係で、防衛局としては恐らくノリ漁期が始まる前に一定の、かなりの部分前進というのをしておきたかったところで、なかなかそれができていない状況だと思うんですけれども、これを見ていると、やっぱりどうしてもノリ漁というものとか、漁師さんが何を大事にしているかというところを、どうも国側、九州防衛局側が十分理解しきれていなくて、その結果、もめるはずじゃないというか、スムーズに行くはずの日程が、さらにもう一回やり直しだとか、そういうことを重ねた結果、なかなか話が進まないように見えるんですけれども、その辺り、有明海、ノリについての理解を防衛局がどれくらいしているかというのを知事はどういうふうに見ていらっしゃいますか。
○知事
 もともと国防というものとノリ漁というものはまた別物ですから、お互いが分かる、それぞれの大切さを分かるということって、やっぱりある程度時間がかかると思うんです。もちろん、防衛省が、僕らにとってノリ漁がどれだけかけがえのないものかということを分かるには、やはり一定の時間──我々も一生懸命説明してきたけれども──必要だし、逆に、ノリ漁の皆さんからすれば、自分の子や孫まで、この自分たちの誇りを紡いでいきたいという思いは人一倍我々も分かるわけですよ。ただ、そのときに、国防というものはあまりにも大きな話で、実感として湧かないという部分も分かるので、そこも我々も一生懸命説明して、やっぱり国が守られてこその我々だから、営みだからというところも説明しているので、そこが徐々に今つながってきているんではないかなと私は実感しているんだけれども、そうは言っても、まだ見方によっては、まだまだそこの部分のお互いの理解が足りないという意見もあるので、そこは県がそこの調整というものにしっかりと乗り出して、お互いの理解が進むようにというところはまさに今大事なところだと認識しています。


○共同通信
 先週末から今週の頭にかけて、鹿児島県で和牛の能力共進会が開かれまして、まず、伺いたいのが、今回、佐賀県勢の結果についてどういうふうに受け止めていますか。
○知事
 共進会、佐賀県苦手なんですよね。というのは簡単に言うと、一つはもともと佐賀県が繁殖からいわゆる肥育系だということと、大体2年ぐらいをタームに共進会ってやっているんだけど、我々ってもうちょっと長く育てたりして、簡単に言うと佐賀牛としての熟度の増し方みたいなタイミングがあって、その辺の修正が、この共進会に勝つためのというところについては非常にまだまだ弱いところがあります。
 なので、今年もこういう状況かということなんですけれども、もちろん、佐賀牛として非常に市場の人気も高いし、今のままでいいところもあるんだけれども、でも、私もどうせ出るんであれば、そこもしっかりと佐賀県の牛に対するすごく強い思いだとか、技術も高いので、だったら24か月なら24か月、20か月なら20か月、そのルールに基づいて、しっかりその対策をもってやっていくこともありではないのかなと担当部には申し上げたところです。
○共同通信
 その上で、共進会は和牛の改良の結果をご披露する場なので、肥育に強い佐賀県が苦手というのも分かるんですが、牛の繁殖の増頭については、いろはファームとかで対策を取られていますけれども、和牛の改良については今後どういうふうに考えていかれるんでしょうか。
○知事
 そうですね。ですから、これからやっぱり繁殖に力を入れていくというのは我々の大きな考えで、たまたま市場として、繁殖から肥育に回ってくる牛が非常に、時によってはなかなか来ないという──よく考えると、うちの県は鹿児島とか沖縄とかから牛をもらって育てて佐賀牛として出しているようなところも大きいので、それだと、なかなかやっぱり産地としての強みが、時代に翻弄される部分もあるから、繁殖から一気通貫でというところに今、力を乗り出しているところで、なので、ブリーディングステーションというのも今まさに上場に、旧肥前町に建設しているところで、これができると、こういった繁殖とか、それから交配とか、そういったところの知見もさらに増してくると思うので、そういうところでこれから期待をして、真の和牛王国、どこの分野を切ってみても、やっぱり佐賀が抜けているというところを目指して頑張っていきたいと思います。
○共同通信
 要するに、基本的には、いろはファームを活用しながらということになるんですか。
○知事
 そうですね。いろはファームにはそういったところも期待したいと思いますし、うちの畜産試験場もそういったところには非常に精力的に取り組んでいくと思いますので、JA共々畜産王国佐賀を目指して頑張っていきたいと思います。


○NHK
 2つ質問させてください。
 1つは発表事項のSAGAアリーナの件と、あと、並行在来線の問題と、2つ質問いたします。
 まず、SAGAアリーナですけれども、5月13日土曜日にオープンということですけれども、この前後の曜日とか休日の並びを見ると、比較的大型連休、休みが続いていて、何か並びがよくてこの辺りでもよかったのかなと思いますが、5月13日に決めた理由ということと、あと、アーティストの方、松任谷由美さんもそうですけれども、佐賀でコンサートを開いていないというアーティストの方が結構おられて、非常にこのアリーナへの期待も大きいと思うんですけれども、今後どういったところにどういった区分でこのアリーナ、アーティストも含めてイベントなどで活用していきたいというふうに考えておられるんでしょうか。
○知事
 5月13日にしたのは、ゴールデンウイークで何か試しをやってみたいなと思っていて、やはりアリーナのオープンできっちり全てがうまく回るかというところのチェック、NHKさんもそうだと思いますけれども、新しいところを造ると本当に動くのかなというところがあるので、やはり県民の皆さん方にゴールデンウイーク、どこかのタイミングで何か入ってもらっていろいろやってもらって、そこで修正できるところは修正して13日を迎えたいなと、そういう流れを今考えています。
 なので、プレという名前になるか分かりませんけれども、ゴールデンウイークで試し何とかみたいな、そういうイベントができないかなということで、その先ということになっております。
 それから、これからのアリーナに対する思いなんですけれども、今回、ユーミンが来ることになったのも非常に多くの人たちの尽力、あのアリーナをどういうふうに設計して造るのかというところでアドバイスをいただく中での様々なご縁もいただきました。やはり先ほど申し上げたように、実際に演じる人たち、そして、バックヤードの人たち、この人たちが使い勝手がよくて、また佐賀でやりたいなと思うところが僕らの大きなポイントだと思っています。やっぱり福岡とか、そういったところではなくて、あのSAGAアリーナでまたやってみたい、そして、それが評判となって、あのアリーナでコンサートをやることが一つの大きな魅力だという流れにするためにこれから様々な努力をしていきたいと思いますし。  今、ユーミンだけでなくて何人か決まりかけている、いずれ発表になるチームがありますけれども、そういう皆さん方にも一緒に参画してもらって修正点を早めに修正をしながら、使い勝手のいい、そして、演じるほうも、そして見るほうも一緒に盛り上がれるような、そういう空間がつくられるような努力を重ねていきたいと思っています。


○NHK
 次、並行在来線の問題なんですけれども、乗換えがやはり問題になっているというふうにいろんな方から話を聞いていまして、肥前鹿島方面から佐賀、福岡方面での江北駅での乗換えと、あと肥前浜駅の非電化、電化の乗換えというところで、特にJRのほうは非常にダイヤを工夫されていて、特に3分とか非常に短い時間で乗換えできるようになったんですけど、ただ、それが逆に、特に江北駅はほとんどの列車が跨線橋、橋を渡って乗り換えるような形になっていて、乗換えがうまく乗れなかったという方もいらっしゃいますし、逆に江北駅で博多方面から来て乗換えがよく分からずに乗り過ごしたという声もあったりします。
 また、肥前浜駅は、高校生が非常に利用が多いんですけれども、ホームの反対側に列車が止まってすぐ乗り換えられるというふうな工夫をされているんですけれども、ただその列車を待つケースもあったりして、そのとき雨が降ったりして非常に高校生が荷物が多かったりしてかわいそうな思いをしているというふうな話があったりするんですけれども、細かい点にはなるんですけれども、並行在来線の課題として、今見えてきた部分がそういうところにあると思うんですけれども、その点、どういうふうに改善を、また改善の要望をされたいというふうに思っておられるでしょうか。
○知事
 よく調べていただいてありがとうございます。まさにそういう問題というのが切実な問題だと思います。
 私は最近気づいたことがあって、例えば、唐津線でロマ佐賀列車、JRとやる調整をしたりとか、先ほどの快速の調整をしたりとかをやる中で、もうちょっとJRと自治体が一緒になっていろんなことを考えてもいいんではないのかなと。これまでどちらかというと、ややもすると国鉄やJRに対して自治体は要望して終わりというところもあって、基本的にその作戦を考えるのがJR側だということだったんですけれども、もっと我々もしっかりとやるべきことをやるべきだと思うし、一緒になって考えるということができるんではないのかなと思います。なので、今回、様々な市町から多くの意見が出ていますから、あれを県としても集約して、どうあるべきなんだ、どう地方鉄道というのはあるべきなんだろうかということも含めて、一緒に考えられるような、そういう何というんでしょうかね、チームというか、そういう構成体みたいなものが一緒に考えられるような土俵ができないかなと考えています。
 そして、特に長崎本線については、我々が施設を所有することになりました。ですので、やはり所有側と運行側というところを乖離したら、その犠牲になるのはそこに住む皆さんなので、そんなことはあってはいけないから、これに関しても同じようにそういう一緒になって考えていく、運行と施設、それこそ跨線橋もそうだし、いろんなものを一緒になって考えていかなければいけないと思いますので、今回の様々な課題、在来線の問題というのを集約して、JRと一緒になって、一緒に解決できませんかという申出をさせていただきたいと考えております。





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