○時事通信
ありがとうございます。
あと、有明海のノリに関してもちょっと伺えたらと思うんですけれども、今日からカキの設置が始まって、今後の動向を注視しながら対策を講じていくのかなと思うんですが、万が一状況が改善しなかった場合の支援ですとか、何か検討されていることってあるんでしょうか。
○知事
まずは今日カキを漁協の皆さん方と一緒になって設置をしていくわけですけど、これの効果が出てくればということと、やはり来週の始めあたりにもう一回雨が来ていただいて、その相乗効果あたりで改善をしてくれればなと思います。赤潮さえ減退してくれれば、そこからまた施肥をして、栄養塩をつけていくわけですね。つけていくと赤潮が食べなくなるから、ノリに直接効果をという形、そういったところもにらんで今考えております。
ということで、いろいろ手を尽くしてもかなわないようなこともあるかもしれない。そういったことも含めて、国については特措法の適用とか、それがどういう形でなされていくのかということもあるんだけれども、今、とにかく漁民の皆さん方が全力を尽くして、気持ちを切らずに頑張っているところを聞いているので、まずは全力を尽くしてやっていこうということと、それから、私が来週、農水省にも行く予定があるので、こういった状況についてその後の展開も含めて相談をさせていただきたいと思っております。
○NHK
ノリの不作について追加で質問させてもらいたいと思います。
今、一部お話もありましたが、漁業者の方は大変厳しい状況ということで、前のシーズン、去年も大変厳しかったということで、何とかならんかということで非常に生産の安定について求める声があると思うんですけれども、この恒常的かつ抜本的な対策についてどのように考えているかというところ、あとまた来週東京、農水省のほうに行かれるということですけれども、特別措置法の適用、ここら辺についてどのように国に対して要望していくか、また話をしていくか、その2点をちょっと伺わせてください。
○知事
両方に絡んでいると思いますけれども、抜本的に有明海の再生方策というところが大きなテーマになっている部分だろうと思います。
佐賀県では、今年サルボウを大量投入したりとかしているわけですけど、そのほかにも、これは国と一緒になって何ができるのかというのが大きな課題になってくると思います。
もちろん補償という話もあるんですけれども、そういったお話よりは、今ちょうど真っただ中なので、漁業者が全力を尽くしてやっていく、いいノリを取ろうという気持ちはすごく大事で、それに併せて市場というか、ノリの値段が決まったりとか、そういったある部分センシティブなところがあるもんだから、まず今言えるのは、いいノリをたくさん取っていくということと、これは今後とも様々な今天候の問題とか、様々な気候変動の問題とかもあって、それと、もちろん諫早湾干拓の問題もあります。様々な複合的な問題がありますので、有明海再生のためにどういう支援をしていくのかということについては、これは骨太に国とも話をさせていただきたいと思っております。