○西日本新聞
西九州ルートの関係なんですけれども、本日、新聞報道で出ていましたけど、鉄道・運輸機構がフリーゲージトレインの走行試験設備の撤去が進んでいるという報道があっていましたが、知事の受け止めをお願いします。
○知事
これは私もはっきり聞いていないんですけれども、というのは、うちの職員も一切聞かされていないということで、これ自体がかなり遺憾だなと思うんですね。だって、これは新八代のあの施設のことでしょう。あれは何かというと、私の理解だと、フリーゲージトレインの開発をしてきたわけですね。500億円ぐらいかけてやってきたんですかね。もしそれを一切やめるということになると、今「幅広い協議」をする中で、フリーゲージトレインについては選択肢から落ちていないわけですよ。特に佐賀県は、高速で在来線区間を通るということについての問題点は摩耗試験とかであったということだけれども、低速であれば、今、近鉄さんが在来線区間で検討を進めているように、もし乗換えが嫌だというんであれば、それは選択肢の一つとしてまだ我々として維持しているわけです。なのに、「幅広い協議」をしている一方の当事者である国が、それを我々に連絡があっていない。全く連絡がなくてそういう判断をするというのは、これは遺憾ですよね。説明をちゃんとすればいいと思う。だから、結局国は、鉄建機構もそうだけど、真っ正面から自分たちのやることについて説明責任を果たして、真摯に対話をしていくということがとても大事だと思うんですよね。ですから、それを全く話もしないで、交渉の当事者があるにもかかわらず、一つの道を閉ざすというのはいただけないなと私は思いますが。