まず、令和4年度2月補正の説明をさせていただきます。
マイナス107億円の減ということで、減額補正予算となりまして、補正後は5,995億円ということでございます。
この5,995億円のところが、昨年の2月補正後は6,410億円でありましたので、昨年度よりは大分少ないということになっています。昨年は、実はコロナの時短協力金、応援金などが入って、コロナ対策が多かったことと、災害もありましたので、そういったところに対しての補正をしたんですけれども、今年はコロナと災害対策の補正ではないということでありまして、こういった額になっているということです。具体的に107億円減額の内訳は、国の経済対策に加えて原油・物価高騰対策を行うものがこの41億円というプラスの要素、そして、マイナス148億円というのは、例年どおり年度末の精算で、事業をやってみたけれども、入札減とか、いろんなものの寄せ集めで精査するというか、洗いをかけますので、その分でこの減額が出てくるということでございます。
では、この41億円の主なものについて説明します。
2点説明させていただきますけれども、まずはものづくり企業の攻めの投資を後押ししていこうということで、佐賀県内のものづくり企業が設備投資、特に今、DX、それから、GXということで、デジタル化、グリーン化などに取り組む投資に対する補助を行おうということであります。
補助率については、中小企業は3分の2以内ということで、特に、中小企業分野の皆さん方に一定以上の、言うなれば物価上昇分以上の賃上げをしていただくと4分の3に膨らむということになっています。
大企業については2分の1以内としておりますが、こちらは補助対象経費の30%以上を県内発注が要件となっているということでありまして、全部で15億円ということで、おおむね10件から15件程度の採択を予定しているということでございます。
続きまして、肥料価格高騰に立ち向かう農家を応援しようということでありまして、左側は、佐賀県はずっと堆肥を生産する畜産サイドと堆肥を利用する耕種サイド、両方を後押しして、地域で循環するような、そういう体制ができたらいいなと思っていたんですけれども、中国などから輸入する肥料が安いもんだから、なかなか転換が進まなかったんです。
これは9月補正でその説明をさせていただいて、みんなで取り組もうとしていたら、非常に応募が多くて予算がとても足らない状況だったので、さらに今回3.9億円を追加して、9月補正が1.4億円でしたから、今度これで5.3億円と一気に循環型の堆肥利用システムが入るという形になりまして、非常にいい話かなと思っております。
この際、化学肥料がこれからどうなるかも分かりませんので、こういった堆肥の利活用という意味でさらに佐賀県農業が輝いていくんじゃないかと期待しています。
右側ですが、こちらも9月補正で秋肥の部分について、激変緩和の補助金を入れました。
国の補助金が入っていて、肥料の使用率を10%減らすことを前提にした補助金の設定になっていたんですけれども、急に肥料を10%減らすというのがなかなかできないという県内農家の声も聞いて、その部分については、秋肥料について、県が単独で継ぎ足し補助をするということをしていたんですけれども、今度春の肥料ですね、水稲とか大豆とかアスパラとか、そういったものについても秋に続いて春まで県単補助していこうということで2.4億円となっております。
以上が令和4年度の補正予算の概要です。
これで3分の1が終わりました。