佐賀の偉人である大隈重信は、1872年、新橋~横浜間に日本初の鉄道を開業するという偉業を成し遂げました。来年は、大隈の没後100年と鉄道開業150年の節目に当たることから、これを記念して、佐賀城本丸歴史館にて特別展を開催します。
今回の特別展では、大隈の功績を中心に、大隈と鉄道との関わりを国の重要文化財を含む貴重な資料で紹介します。特別講義や鉄道に関連したイベントも開催予定です。
大隈は、日本で初めて蒸気機関を製造した佐賀で育ち、明治政府では、鉄道事業の最高責任者に任命され、資金不足や反対派などの困難を乗り越えていきました。用地取得が難航した際、「陸がだめなら海に」という常識にとらわれない大隈の発想で「陸蒸気を海に通せ」と命じて築堤が造られたといいます。その遺構である「高輪築堤」は、昨年、東京・高輪ゲートウェイ駅の近くで出土し、日本最古の鉄道遺構として、今年9月に国の史跡に指定されました。
開会式で山口知事は、「ここ数年で、大隈重信や佐賀藩の知名度が上がり、ボランティアの皆様はじめ、支えてくださっている皆様の一つ一つの取組が実を結んでいるように思う。ぜひ多くの方に佐賀城本丸歴史館へお越しいただき、一人一人の目でこの偉業を確かめていただくとともに、県民の皆様とともに、佐賀はすごい!というアピールをしていきたい。」とコメント。
人力車や飛脚が当たり前だった時代に、誰も想像しなかった日本初の鉄道による国づくりを構想した大隈の卓抜な発想力と実行力、そして、この事業に込められた想いを、ぜひ、特別展でご体感ください!
以上、広報広聴課レポーターがお伝えしました。
※特別展は、令和3(2021)年11月12日(金)~令和4(2022)年1月23日(日)まで。