最後ですが、SAGA Ukeire Network~ウクライナひまわりプロジェクト~について説明したいと思います。
1年が経ちました。これまでに16組、38名の方が佐賀に避難されました。もう1組目が来たのがもう遠い昔ですけれども、ずうっといろんな皆さん方がそれぞれ佐賀のほうに来ていただいたわけであります。やはり、評判が評判を呼んで、16組の皆さん方が佐賀に来ていただいた。佐賀は優しいところだと言っていただいたことを大変うれしく思いますし、逆に言えばウクライナの戦争がこれだけまだ続いているということに大変心を痛めております。
佐賀県では、佐賀だからこそできる支援ということで、特にご案内のとおり、佐賀には世界的に活躍するCSOが多く誘致できていますので、そことの連携ができることによって、佐賀に親族、知人がいない方も受け入れている唯一無二の県ということになっております。そして、それぞれの置かれている状況に寄り添って、きめ細やかな支援を実施していることも大きな特徴でありまして、日本に来られる前からネットなどによって様々な状況についてヒアリングをして、どういう環境を整備すればいいのかといったことについても調べてフォローをしながら対応しているということでございます。特に日本語学習とか、地域との交流会なども活発に行っております。
ということで、今はどうしているかということですけれども、特に就労が8名出ました。やはり、これから先が長くなることも考えますし、佐賀県としても、ずっと佐賀にいていただくことももちろんウェルカムでもありますので、就労先とのマッチングということに力を入れています。これからも力を入れていきたいと思いますし、学ぶことにつきましても、8名が就学して小学校、中学校、高校ということでそれぞれ就学することになりました。
私らは避難民の方の希望に沿って、“定住”につながる支援にも取り組んでいきたいと考えております。そういった意味で、様々な支援金も活用しながら、もちろん有限ではあるわけですが、多くの皆さん方の志を受け止めて、長く続くようなシステムにつくり上げていきたいと思っています。
海外からも高い評価ということでありまして、アメリカの財団からも1,000万円の寄附金が寄せられたりとか、UNHCR、高等弁務官事務所のほうからも国連としても難民支援は大変ありがたいということで、特に佐賀県の場合は官民を上げて社会全体でサポートし合うので、先進的だということで注目もされているということで、ナッケン副代表にも来ていただくということにもなりました。そういったところで、社会的にも注目されている取組なので、これからもしっかりと力を入れていきたいと思います。
せんだって、4月5日には避難されている皆様と私もお会いさせていただきました。ほとんど女性です。今、戦争状態ということでありますから、非常に心を痛めておられます。その心を痛めている中でも、佐賀での生活というものは本当に落ち着いてできると、安全に安心して眠れることが幸せとか言われると、本当にこちら側もいたたまれなくなるわけですけれども、子供が安全に暮らせているとか、皆さん、ほかの親族も早く、特に夫にも帰ってきてほしいとかという声もありましたけれども、できる限り皆さん方の意に沿った受け入れ体制をつくっていきたいなと思っています。
ということで、これからも佐賀県はウクライナ避難民の方々を支援していきたいと考えています。
3点終わりまして、あとはピンが2点だけあります。