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令和5年4月21日 知事定例記者会見 質疑(全文)

最終更新日:

質疑

 <目次

オスプレイについて

○STS

 まず、オスプレイについて伺います。

 地権者側が来月1日の総会で土地の売却について判断する見通しとなっています。計画の節目が近づいていますが、知事の所感をお願いします。

○知事

 もともと防衛省からの要請が実現するためのポイントは2つあると思っておりました。

 1つは覚書付属資料の変更について有明海漁協に応じていただくということ、こちらのほうは変更を受け入れる旨の回答文書を昨年11月に頂いたところです。

 もう一点が、地権者の皆さんに土地の売却に応じていただくことということであります。こちらのほうが今焦点になっているわけであります。

 私は、防衛省からの要請は、国民、県民の生命と財産を守る国防に関する要請であったことからも、県として丁寧かつ慎重に検討を重ね、受け入れるという判断を行ったわけです。国防ということであるけれども、この佐賀県に対する影響というものも真摯に検討をして、時間をかけて受け入れるという判断をさせていただきました。

 ということで、国防は大切なことだと考えております。そして、国防の負担は国全体で分かち合う、分担すべきものと考えておりますので、地権者の皆様におかれましても、しかるべき判断を行っていただきたいと思います。

○STS

 これからもし売却するとなったときに、用地買収の主体は防衛省だとは思うんですけれども、県としては、今後どういう見通しを持っているんでしょうか。

○知事

 ちょっとそこは分からないところ、5月1日の判断というのが分からないところはあるんですけれども、いずれにしても、今、並行して、特に排水の問題というのが大きな課題になっているということで、防衛省さんのほうでその施設の計画づくりというのを並行して行われています。ですので、そういったことに関してしっかりと漁業者の立場に立って、我々としてフォローアップしていくということだというふうに思いますし、これから状況に応じてなんですけれども、県としてしっかりと対応していきたいなと、漁業者の立場に立ちながら進めていきたいと思っています。

 

新型コロナウイルス感染症の5類移行について

○STS

 次に、新型コロナについて伺います。

 来月の8日に感染症法上の位置づけが5類に移行します。5類に変わることに伴う県の対応についてどう考えているのか、お願いします。

○知事

 現在の予定では、5月8日に5類に移行となる見込みになっています。佐賀県のほうは、かねてからオミクロン株になって、日々それを検討する中で、もう早い段階で、もっと早く5類に移行してもいいんではないかということを知事会議などでも申し上げてきたわけであります。

 そういった意味では、今回の5類移行ということは歓迎したいと思いますし、もちろん危機管理ですから、万が一のことがあって、非常にまた強い毒性のあるような株が出てくるとかいうことになりましたら、しっかりとまたすぐ体制を立て直すわけでありますけど、今のオミクロン株の流れの中では、そういった5類移行ということでよいのではないかと思っております。

 我々とすると、5月8日の前に一度整理をして、対策本部会議を開いて県民の皆さん方に整理した情報をお伝えしたいと思いますが、今の時点で考えていることといたしますと、この5月8日をもちまして佐賀県新型コロナ対策本部は閉じたいと思っています。そして、引き続き情報連絡室という形で情報収集を行いながら、もちろん、先ほど申し上げたように状況が急変した場合には直ちに必要な体制を構築していくとしたいと思います。そして、「プロジェクトM」についても、これまで医療機関と連携しながら非常に大きな成果を上げてまいりました。そのせいもあって、非常に習熟した民間同士の連携もできてまいりましたので、この「プロジェクトM」についても5月7日をもって閉じさせていただくということにして、民間同士の、医療機関同士の連携というところに基本的には委ねたいと思います。

 もちろん、こちらのほうも状況が変われば、すぐに元の状況に戻れるということですが、やはり危機管理というのはメリハリなので、いざというときには強い体制で対応ができるという体制を維持するためにも強弱をしっかりつけて、一旦そこは緩めるという判断を佐賀県はさせていただきたいと思っております。

○STS

 発熱外来に関しては、これまでよりも幅広い医療機関で診療することになると思うんですけど、発熱外来を行う医療機関を増やすみたいな考えというのはあるんでしょうか。

○知事

 そうですね、徐々に一般対策に移行していくということ、最終的には来年の4月になろうかと思いますが、それに向けて徐々に発熱外来から一般的に診療が受けられるような体制になるように医師会等とも話合いながら体制を取っていきたいと考えています。

○STS

 国の方針では、移行した後、感染者は5日間の外出自粛になっていると思うんですけど、県としての目安も同じというふうに考えていいですか。

○知事

 はい、基本的には国の方針どおりでいきたいと思います。

 

有明ノリの不作について

○共同通信

 ノリは今シーズン終了しましたが、大浦支所では今シーズン、シーズンを通して販売枚数ゼロという結果に終わって、全体でも昨年の半分程度というかなり不作に陥りました。新年度の当初予算でも海底耕うん等の費用を盛り込まれていますが、今後、県としてどういう対応をしていくか、取組について教えてください。

○知事

 ここ数年、西南部地区は非常に赤潮による色落ち被害が激しい状況が続いていたんですが、今期は県全域に被害が拡大したということで、漁業者の皆さん方も非常に不安に感じておられますし、我々も強い危機意識を持っています。

 県は、今年はカキ礁を、いわゆるカキプランクトン捕食作戦ということで、カキ礁を設置したわけですが、効果測定を今やっていますけど、カキがぶくぶく太るというか、早期に成長したんですね。ということは、それだけプランクトンを食ってくれたというか、効果があったと我々は認識しています。ですので、もちろん天候が、雨が降ったということと相まって、そういう効果があったと思いますので、そういった効果測定というものも活用しながら、そして、海底耕うんだったり、そして、新年度は多くのカキ礁だけじゃなくて、様々な二枚貝の設置、放流というものを行っていきたいというふうに思いますので、我々も危機感を持って、そして、19年続いたノリの販売枚数、販売量日本一が途絶えてしまったので、みんなで出直しと思って、初心に返ってまた一から王座奪還に向かって全力を尽くしていきたいと決意しております。

○共同通信

 さっき知事からも、西南部地区で数年ずっと不作が続いているとお話がありましたが、それでも有明海特措法の適用というのが見送られている状況が続いています。それについて知事の考えと、今後の対応について教えてください。

○知事

 先ほど申し上げたように、漁業者は非常に厳しい状況だとみんな思っているわけですけれども、国のほうにしてみると、このノリの生産金額が全体として、4県で考えると過去5年平均と比べると8割を超えているということで特措法の適用を見送ったと聞いております。特措法というのは、国は広域的かつ被害額が甚大なものという条件ということでありますので、そういった意味からすると、ここはハードルが高かったのかなと我々も一定の理解をしたいと思います。ですので、我々とすると、少しでも来年のノリがしっかりとこの危機を脱するように全力を尽くしたいと考えております。

○共同通信

 今までの関連ですが、西南部地区では不作がずっと続いている中で、漁をやめられるという決断をされたという漁師さんもいると聞いています。そういう状況にある中で、地元の県が声を上げないというのは、そういった漁師の方々を見殺しにするようなことにもなりかねないと思いますが、それについてどういうふうにお考えでしょうか。

○知事

 本当に特に大浦については、ここずっと続いておりますので、そしてさらにタイラギの問題もあって、全くここは諫干の影響を大きく受けているんじゃないかと、これはこの前の高裁もそういうふうに因果関係については認めたとおりなんです。ですので、これについては佐賀県としては全力で寄り添っていきたいと思いますが、例えば、特措法の適用ということについてできるできないということは、ここは冷静に見ていかなければいけないと思います。ただ、我々としてできることについては全力を尽くしていきたいと思いますし、川からの栄養分の圧力が弱いという話はよく聞きますので、そういったところだとか、シミュレーションを多くやっていくとか、そういったことをやりながら、大浦の皆さん方、南西部の皆さん方が前を向けるように全力を尽くしていきたいと考えています。

 

チャットGPTについて

○共同通信

 もう一点、ちょっと話は変わるんですが、昨今、会話型AI、チャットGPTがいろいろ話題になっていますけど、行政においても、どのように活用するかということがいろいろ議論されている中で、佐賀県としての対応について教えてください。

○知事

 活用してよいと思いますけれども、活用方法に問題があるのではないかと思っています。簡単に言うと、ネット上の膨大なデータを活用しながら、人間的な文章を作っていくということだと思っていますが、身近な観点でいうと、例えば、それこそほかの知事たちも言っているみたいですが、答弁に使うとか、あとは挨拶文とか、そういったものに活用という身近なところでどう使っていくのかということだと思いますが、それは基本的な情報が得られて、それをどう加工していくのかということになるから、活用方法はあるんじゃないのかなと思いますが、ただ、それを佐賀県みたいに、私も答弁や挨拶、毎回トピックスに分けてしゃべっていますから、その典型的な文を出されても全く活用できないわけで、そこにどう魂が入っていくのかというところが課題になっていくのかなと思います。

 あとは、その場合においても、いろんな情報を、秘匿性のある情報をどうしても入れてしまう可能性があるわけですよね、質問の中に。佐賀県はこんなことでこんなことでという中に特定情報があったりとかして、それが漏えいされるリスクもあるし、それこそ、誹謗中傷みたいな情報を打ち込んでいくと、それがどんどん拡散されてというリスクもあると思います。そういったこともよく踏まえながら、運用方法というものをつくっていくということが大事だと思うんですね。

 もう一点は、これは身近なことばかりではなくて、国家的な危機管理という観点からすれば、テロだとか犯罪に活用されるリスクもあるわけで、そういったところをどのように国家的な問題として取り組むのかということを考えていかないと、SNSとかネットの問題というのは、身近なところにありますけれども、実は国家的に大きな問題をはらんでいるので、そういった問題をいかに整理するのかという大きなところについても、ぜひ知事同士で議論をして、この活用方法を考えていくということも大事だろうと思います。

 まとめて言うならば、ネット構築をしながらチャットGPTを活用するかどうかのルールづくりは、まさに人がやらなければいけないので、その人の部分がどうこの運用にコミットできるのかというところにかかっているのかなというふうに思いますので、佐賀県もそういったことをしっかり意識しながら活用方法考えていきたいと思います。

 

新幹線西九州ルートについて

○朝日新聞

 幾つかあるんですけれども、まず1つは新幹線問題ですね。斉藤国交大臣が先日の囲みかな、合同での対応の中で、先般からお話をされている中で、西九州ルートの先の部分の在り方について国交省全体で考えていくということで、じゃ、どういうふうにするかというのを鉄道局のほうで検討しているという話をされました。

 この点なんですけれども、従前の流れでいうと、じゃといって、佐賀県が音頭を取ったり、議論をリードしたりするような立場じゃないというお考えというのは分かるんですけれども、国交省全体で、佐賀県と国交省以外の部分、知事もおっしゃっていますけれども、例えば、筑後地域だとか熊本だとかというふうなところで視野が広がったときに、議論の在り方として、じゃ、佐賀県と国交省だけの今の枠組みの中で話せる話なのかなという気もしていて、知事としてはどういう形で九州全体の話をしていこうというときに、どういう形での議論の場というのが望ましいとお考えかというのをお聞かせください。

○知事

 斉藤大臣の会見、国交省全体で取り組むという話ですよね。これは恐らく、昨年8月に私が森山委員長と面談させていただいたときに、もしフル規格ということで議論するんであれば、九州全体の空港とか港湾とかインフラ全体で議論をすべきで、そういう大きな観点から考えるべきだと思うということで、そこは一致したと私は思っています。森山委員長からもそういう大きな観点は大事だよねというお話もいただいたので、それを受けて斉藤大臣がお話しになったということだと思いますので、であれば、これまで国交省鉄道局はある部分同じ主張をずっと繰り返して、ほとんど柔軟性がない議論だったと私は思っています。そういった意味で、「幅広い議論」、様々な、九州全体、おっしゃったように筑後圏域も含めて、議論ができるような環境になってくればいいなと期待しています。

 ただ、いずれにしても、佐賀県から打開するという立場ではないというのは、これはずっと申し上げているとおりで、今の佐賀駅を含めた在来線の環境というのは悪くないと我々は認識しています。そこを打開するような話が出てくるとしたならば、そういったことについても議論することについては、我々はやぶさかではないと考えているわけであります。

○朝日新聞

 あくまでもそこのところというのは国交省がどう進めていくかの話であって、先ほど私が質問したように、例えば、筑後船小屋ルートに接続するとなると福岡も当然絡んできますし、もう少し参加者を増やした形での議論の場というのが今後必要になってくるかどうかというところはどうでしょうか。

○知事

 そうですね。それにしても、大きな方向性というところについては、ある程度整理したほうがいいのかなとは思います。これは随時、森山委員長とはかねてより昵懇でありますので、そういったところという大きな方向性というものについては、ある程度整理されたほうが、もし進むにしても、いってこいではなくなっていいのではないかとは思ってます。

 

SAGAアリーナについて(その1)

○朝日新聞

 あと、発表項目に絡みますけれども、SAGAアリーナを中心として、今後の佐賀の将来像のところなんですが、まず、これは佐賀市の工事でしたけれども、文化会館の西側広場の工事が業者さんが下りることによって工期がずれたということがありました。それで、これは佐賀市の工事ではありますけれども、SAGAアリーナもちょっとはたから見ると周辺整備の部分でなかなか、ああ、もうそろそろできるのにどうなっているのかなというような感じがかなりしていて、気をもんでいる部分もあるんですけれども、県のほうとしては、県管理の工事については特にトラブルなく円滑に進んでいるという認識か、それとも、少し若干遅れも出ているけれども、そこは何とかやりたいというような考え方、どういう状況でしょうか。

○知事

 もちろん、予断をもって語れないところはありますけれども、現時点では順調に推移していると思います。もちろん、特に基礎工事のところですね、外構あたりは、私もなかなか時間がかかっているなと思うんだけれども、順調らしいです。やはり時間がかかるものだということなので、ぜひ安全第一で工事を完工させてほしいなと思いますし、ぜひ佐賀市のほうも、今回、屋根がなかなかつかないということらしいですが、そういったところについてもできるだけ今後いろんな企業、そして県民の皆さん方が楽しみにしておられますので、そういう環境を整えていきたいと思っております。

○朝日新聞

 ランニングループができましたけれども、実際ぐるっと回ってみたんですけれども、実際利用された方というか、反応を見ていると、木が周りにちょっと少ないというか、ないというか、身を隠す場所もないので、かんかん照りの中で暑くても寒くても走ることになるよねということを言っておられて、確かにSAGAサンライズパークのところを見てみると、佐賀市内中心部もほぼほぼそうだと私は思っているんですけれども、意外と木が少ない、意外と都会というか、建物が多い、平べったい中ですね。雨が降っても、雪が降っても身を隠す場所がないというのは、まさにランニングループのところについてもそうなんですけれども、ここら辺というのは将来的に少しずつ木を増やすとか、考えはあるんですか。

○知事

 そうですね。やはり木をどうするかというのは大事な問題ででありまして、適切な場所にそれにふさわしい木を植林して育てていくというのは大事だと思います。

 ランニングループに関して言うと、皆さんのそういう声も聞きながら、さらにどう考えていくのか、みんなの声を伺いながらつくり上げていくところだと思います。

 それから、2階部分にはミストシャワーみたいなのも出るような設計にしてあって、そういったところも含めて、みんなで夜間のコースはライトアップでまた涼しいタイミングもありますので、皆さんの声も参考にしながら、皆さんとともに育てていきたいと思います。

○朝日新聞

 今、バルーナーズの話も出ましたけれども、B1に昇格できればなと私も思っていますが、そこも含めて、いよいよいろんな方々が県内にこれをきっかけに佐賀市に来るというような機会が増えていきます。以前も聞きましたけれども、そういう方々に県内をさらに広く回っていく、奥まで引きずり込むという言い方はどうかと思いますけれども、来ていただいて、回っていただくという仕掛けの部分で、今現在でさらにまた考えたこと、やろうとしていることがあれば教えてください。

○知事

 そうですね。多くの皆さん方がアリーナを含めた様々なイベントに来られるわけですが、そういったところに対する様々なリーフレットだったり、パンフレットだったり、そして、そこに来る出店だったり、お土産だったり、様々なところで佐賀県中に対する情報発信する機会というのは多いと思うんですね。ですので、そういったところを利用しながら、何とか県内に周遊していただくようにということと、あとは、ここに来て改めて顕在化しているわけですが、佐賀県の宿泊稼働率というのは、ここのところ、1位、1位、7位、3位、9位とこの5か月来ているわけですが、それだけ少ないということも裏返しとして言えるわけで、何とかそういう宿泊施設だったり、飲み屋さんだったり、そういう受入れ環境という部分も官民一体となって育てていくということが大事だと思いますし、それが、ひいては県内周遊というものにつながっていくんだろうと考えています。

 

県議会議員選挙について

○佐賀新聞

 県議会議員選挙が終わりまして、無投票当選や投票率が過去最低ということだったり、女性議員の比率だったり、知事がこの県議会選挙を終えて持たれた所感を教えてください。

○知事

 投票率は過去最低だったということで、これは議会側も含めて、私自身も県民の皆さん方に政治参加していただくように、政治に関心を持っていただくように、佐賀県が行っていることに着目していただけるようにという努力を続けていきたいなと思います。ちょっと前までは知事選と県議選が統一されていたので、ある部分投票率もその面で高かった部分もあると思います。でも、これはいたしかたないので、逆に2段階ロケットになっているので、このシーズンになりますと、県政に関する関心が高まるような、そういう方法を考えていきたいと思います。

 それから、もう一つ、無投票が多かったというのは、これは残念なことかなと思います。一般的に考えて、今回、佐賀市選挙区ですとか唐津市選挙区は非常に関心を呼んで、多くの皆さん方が県政というものを意識されたと思うんですね。ですので、一般論的に言うと大選挙区のほうがそういう議論が高まりやすいのかなという所感を持ったところです。

 もう一点は、一般的には女性議員の数、今回3人ということですが、今の佐賀県全体を鳥瞰したときに、やはり女性議員が多く手を挙げていただくということも大きな課題だろうと認識しました。

   

SAGAアリーナについて(その2)

○西日本新聞

 アリーナのことで伺います。

 いよいよオープンが近づいたということで、県内はもちろんですけれども、これから県外の人にも認知度が高まって認知されていくという認識で前提で伺うんですけれども、新たに九州、福岡、マリンメッセなり、幾つかああいう施設というのはあると思うんですが、その中で佐賀に来てもらうという差別化のところで言うと、このアリーナの特徴というか、強みというのを改めてお願いします。

○知事

 それこそマリンメッセとは全く違う、何と言うんでしょうか、エンターテイメントに大きく注力したアリーナだと思うんですね。やはり、佐賀は非常に今、いろいろチケットも販売していますが、非常に福岡のお客さんが多いです。やはり、福岡に近いというのがこれは最大の利点になっていて、むしろ、佐賀県民の皆さん方にどうやってコンサートとかイベントに来ていただこうかというのが一つの大きな課題になるくらいでありまして、というようなことを考えると、やはり福岡・佐賀という両面でやっていく。ふと振り返ってみると、昔、横浜がまだ開発されていない時代に東京ばっかりでイベントをしたときに、最初は、えっ、横浜?新横浜?なんて時代がありましたが、もう今はそれぞれ特徴のあるメニューで、それぞれコンサートだとか、すみ分けされていて、お互いが行き来するというのがごく日常になっているわけであります。

 今、福岡と佐賀、なかなかそういうところになっていないのが現状ですけれども、この時間距離だったり、持っている特性だとか、そういったものを考えれば一体として、これから捉えていくということも大事だろうと思いますし、せんだって、巨人-DeNA戦をやったわけですけれども、やはり原監督からは、自分のところがもっと強くなってほしいというのもあるのかもしれないけれども、もっといっぱい埋まった、そういうふうにしたいとおっしゃっていたのが僕は印象的で、やはり福岡・佐賀一体となって様々な広報とかいろんなことをやるという必要性はまた感じたし、これからぜひそういった形で一体としSAGAアリーナの持ち味を発揮できるように努力していきたいと考えています。

 

首相襲撃事件について

○毎日新聞

 先日、岸田首相が和歌山で演説直前に襲撃される事件がありましたけれども、先ほど県議選の絡みでも関心を持ってもらいたいというような知事のお話がありましたけれども、今、こうした事件が政治家と県民、国民との関係性に与える影響ですとか、その点、事件に対する所感、知事のご見解をよろしくお願いします。

○知事

 本当にこの安倍元首相、そして岸田首相ということで、こういう事態が続くと民主主義を危うくする暴挙だと思いますし、絶対に許されないものだと思います。

 私は最近、先ほどのSNSの話じゃないですが、昔に比べるとSNSの中でいろんな意見が言いやすくなる、これはいいことだと思います。そこで結構、批判的な、何かいろんなものに対する意見が出てきたときに、そこに対する共有ができて、それ自体もいいことなんだけれども、それが極めて問題が起きるような、そういうネット上での意見交換がそのまま実行行為に移るという、そういうリスクもはらんでいるということを大きく意識しました。

 ですので、これからさらにAI、ICTは活用されていく、さっきのチャットGPTの話もありますし。ですから、そういう、人が大切にすべき価値観のようなものを共有化するという共通理解、そして教育というものが何としても必要だろうと思っています。特に政治家は、この民主主義という世界の中で、できるだけ多くの皆さん方の中に入っていきたい。私も、公的な場所だけではなくて私的にもいろんなところでいろんな人の話を聞くということを大事にしているわけですが、それとそのリスクが裏腹になるというのは、非常に世の中が、人を大切にしながら進んでいくという中で大きな脅威になっていくのではないかと思うので、ぜひ人と人がエールを送り合うということがこの世の中をよくしていくという基本原則──その、邪のような思いってどんどん増幅されて、恨みつらみになっていって、それが表に出ていくということの危うさ、こういったところをぜひ、この地球に住む全ての人たちが共有化してやっていきたい、やっていくべきだろうと認識しました。


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